ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「想像力は無限ですが、実際に想像する場合は、自分自身が持っている体験、情報、知識の制約を受けています」
By 佐藤富雄
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*欲しかったのはBNR35
ワタクシは時間にして13年、計2台のR35を乗ってきて、ソレなりに色んな人と出会ってきて、色んなイベントに顔を出して、色んな情報を仕入れてきたのである。でもってR35を降りてから1年と4ヶ月、改めて思うのは「日産(てゆーか水野和敏氏)が提供しようとしたモンと、市場のニーズは結構ズレていた」って事である。水野氏が提供したかったのは水野氏の言葉を借りると「多目的スーパーカー」であり、コルベットとか911がやってるようなソレであるが、市場や長年のGT-Rファンの多くが望んでいたモンは、サブタイにもあるように「BNR35」だったのである。
よーするにBNR32→BCNR33→BNR34の流れに続くクルマであり、比較的安くて高性能で弄って遊べるスカイライン派生のエボリューションモデルなのである。だから「弄ったら保証アウト」「非常に高価な各種消耗品」「MT設定はナシ」って要素が強い反発を受けたし、中古市場での第二世代GT-Rの価値が暴騰してしまったのである。市場やファンが求めてるのは「走り屋向けのベース車両」であって「大人のスポーツカー」ではないからである:
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R35のチューニングカーって今は結構増えたけど、その多くが第二世代カスタムの延長線であり、目新しいモンは殆ど見当たらないのである。あとクルマ屋さんやってるロンマニアの方曰く「R35絡みで結構揉めた」らしいのである。曰く「昔のGT-Rと同じ感覚で買って、メンテやら部品代で勝手の違いに戸惑って、安くしようとして揉める」んだそうである( ̄~ ̄)だからBNR35を求めてない人間の相当数が、ワタクシ同様に外車に流れちゃったと思われるのである。
*注:怪情報です
でもってR35の最新モデルであるMY24についてであるが、この度販売価格に関する怪情報を掴んだのである。繰り返し言うが「怪情報」であって、正確さは保証できない&ワタクシも責任は取れないので、話半分で聞いて、妄想なりネタなりとして楽しんでほしいのである。先ずはベースモデルであるが、こんな感じらしいのである:
- ピュアエディション(以後素):1375諭吉
- ブラックエディション(以後黒):1535諭吉
- プレミアムエディション(以後プレ):1484諭吉
- プレミアムT-spec(以後Tスペ):1896諭吉
最初期MY07の素が777諭吉で、ワタクシが最初に買ったMY08プレが868諭吉で、次に買ったMY14NISMOが1505諭吉だと言えば、この値段が如何にヤバいかがお分かり頂けると思うのである( ̄Д ̄;)ベースモデルが最初期NISMOより高くなるだなんて、流石にワタクシも想像できなかった次第である(´ヘ`;)
もしも16年前にタイムスリップして「16年後の未来から来たけど、R35の値段は倍になるよ」などと言おうモンなら、確実に黄色い救急車を呼ばれていたことであろう(笑)でもってスポーツ走行的な用途に使いたい人はトラックエディション(以後TE)を選ぶ事になると思うが、TEモデルはこんな感じである:
- 素TE:1765諭吉
- TE T-spec:2138諭吉
とまぁ、コレまた凄い事になってるのである( ̄~ ̄)このTE T-specってのは何だか分からんが、多分Tスペみたいな特別専用装備付きの台数限定バージョンか何かであろう。何ちゅーか今思えば9年前のあの時、清水寺ダイビングかましてMY14NISMO買っといて大正解だったのである(笑)今だったらソレ以上に高いモンを、あの時以上に遅い納期で納車されてた可能性が高かったからである。
そう、Z34のソレみたいに気軽にサーキットに持ち出せた時代のNISMOはもう今は無く、MY20以降カーボンブレーキが標準装備になって以来、NISMOは完全に富裕層向けのラグジュアリーモデルとなってしまったのである。大カネ持ちがコストを気にせず乗り回すか、カーマニアがコレクション目的で買うか、或いは投機目的かである。でもって、そんなNISMOの価格はと言えば:
断言してもいいが、コレ買うぐらいなら911ターボか911ターボS買った方が確実に幸せになれるのである( ̄~ ̄)ターボのが速いし、現在進行形のクルマだし、ブランド力も断然上だからである。何ちゅーか、まさかR35が乗り出し3000諭吉オーバーになるだなんて、デビュー当時からは全然想像できなかったのである(´Д`)ただまぁワタクシはソコまでのラグジュアリーをクルマには求めてないので、今後R35NISMOに乗る事は無いであろう。
*市場原理って何ですか?
ただ何だかんだ言ってNISMOはニッポンに於いても1000台以上売れてるので、資本主義的には正しかったとも言えるのである。R35のスペシャルモデルは水野氏時代にもあったが、SpecVが41台&EGOISTが28台と、正に「足元にも及ばない」状況だからである。何故そうなったかって、今思えば上記の「水野氏の意向と市場ニーズの違い」だと思うのである:
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多分水野氏はアストンやマセラティみたいなラグジュアリーの世界や、素カレラに対するカレラGTSみたいな価値観を提供したかったんだと思うのであるが、多くの市場やGT-Rファンはソレを望んでなかったのである。望まれてたのは上記にもあるように「BNR35」であり、スペシャルモデルもその延長線が求められてたのである。
そう、何故NISMOが成功したかって、正にその「BNR35の進化系」だったからである。第二世代における400RやZ-Tuneみたいな「公道を走るレーシングカー」こそが多くのGT-Rファンに望まれてた進化の形であり、水野氏の後継の田村氏はこのニーズを的確に読み取ってたからこそNISMOが生み出されたのである。純粋にクルマとして良いか悪いかではなく、商売としてはコレが正しいと言えるのである:
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今後R36がどうなるかと問われたら、ワタクシは「市場が何を望むか」がキモになると思うのである。R35の誕生から16年経った今、ファン達が「911やコルベットのような走り屋を卒業した人向けのスーパースポーツ」を望むのか、或いは「BNR36」を望むのか。まぁコレばっかはその時になってみないと分からないと思う今日この頃であった。.