アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

PITCH BLACK PROGRESS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「我々は静止しているがゆえに自由であるのではなく、かつての我々とは違ったものになるがゆえに自由なのである」
By ジョン・デューイ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*10年あっちゅー間
 10年前、つまり2013年でワタクシ的に最も重大なニュースが「水野和敏氏が日産を退社」だったのである。ちゅーのもその年、ワタクシはR35のビッグマイナーチェンジの情報を掴んでいて、ソレがMY14で成されると聞いていたからである。信頼できる情報筋によるとMY13が小変更で終わったのは「MY14にリソース注ぎ込んだから」であり、MY14は以下のような大改良が成されるとの事だったからである:

  • DCTの7速化
  • アイドリングストップの追加
  • 各種弱点の報告されていたブレーキ系統の見直し
  • MY17まで開発改良の継続およびアップグレードキットの発売
  • 2018年からR36

ただしコレ等は「水野氏が引き続きR35開発責任者だった場合」の話であり、ソレを期待して2013年は年明けから全裸正座待機していたのであるが(笑)結果は上記にある通り水野氏の退社である('A`)コレでMY08R35の買い替え計画は一気に白紙になってしまったのである。

 ただR35の開発は田村氏に引き継がれ、ワンチャン何か面白いモンがあるかも知れないと期待して全裸正座待機を秋まで続けて(笑)そして出てきたのがR35NISMOである。でもって中身を吟味したトコ、ワタクシの望むようなスペック(サーキット仕様、MY08で弱点だったトコの強化など)が成されてたので、買い替えを決心した次第である:
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10年前の年末にコレをオーダーして、オーダーしてから1年4ヶ月待たされる羽目になり、ソコから7年半乗って、今のに乗り換えて今に至るのである。コレに乗り換えた時は「流石にコレを売る頃にはR36出てるっしょ( ̄▽ ̄;)」と思ってたのであるが。まさか10年後も継続販売する事になるなんて夢にも思わなかったのである(´ヘ`;)

*ポルシェとの出会い
 ワタクシが初めてポルシェと接したのも、実は10年前の今頃だったのである。詳しくは【その当時のブログ】に書いてあるから省略するが、当時は「R35NISMOにするか、911ターボにするか」で大いに悩んだモンである。ちゅーのもポルシェ911ってのは、クルマ好きならば避けて通れないクルマの1つだからである。991カレラ&982ケイマンの試乗をして、そんで見積もり出して貰ったりしたのである:
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今思えばあの当時、始めて来たワタクシに911と982の試乗をさせてくれたのは、やっぱR35乗りって事でポルセンにも一目置かれてたからだと思うのである。自由に試乗させてくれた上に911ターボの見積もりまで出してくれたんだから、やっぱR35の影響力は絶大だったのである。

 やっぱこうなると、ワタクシも迷ってしまうのである。初めて乗ったポルシェの感触は良く、課題だった右ハンドルも違和感は感じられず、でもって「クルマ好きなら一度は乗るべし」って使命感もあったのである。でもって双方の見積もりもあったんで、比べたらこんな感じなのである:

ポルシェ911ターボ:

  • お値段はオプション込みで2138諭吉ポッキリ
  • パワーは530馬力ほど
  • 納車まで約1年
  • ドイツ車とはいえ外車
  • ポルセンまで(当時は)遠い

日産GT-R NISMO

  • お値段はオプション込みで1624諭吉ポッキリ
  • パワーは600馬力ほど
  • 納車まで約半年
  • 安心と確実性の国産車
  • 何時もの日産ディーラーで整備ができる

という事で、10年前の今頃は「R35NISMOにしようッ!」という選択を下した次第である。その方が安心感があるのもだけど、やっぱ個人的に「まだまだR35でやり残した事があるッ!」っていう未練が残ってたのである。FSWで1分53秒台、実際NISMOで速い人は1分50秒とか出してたりするので、あの当時1分56秒がやっとだったワタクシは「もう少し乗りたいッ!」ってなったのである。

 ンでもって古参のロンマニアの方ならご存知のように、10年前にハンコを捺して以来、大小様々なトラブルに見舞われたのである(笑)クルマ自体は最高だったのであるが、クルマの周囲がアレだったのである(^_^;)打線を組むとこんな感じであろう:

1(右)NissanConnect Nismo Plusが使いモンになんない
2(二)クリア塗装が紫外線に弱い
3(中)整備ミスでトランスミッション過熱
4(捕)納車まで16か月待ち
5(指)カーボンパーツが擦りや飛び石でボロボロになる
6(一)アンダーステアが結構出る
7(三)速さは実はMY14がピーク
8(左)ニュル北アタック動画は実はインチキ
9(遊)Carwingsが最新型のスマホに対応できない

とまぁ、色々あり過ぎたのである(笑)クルマは最高だっただけに、この辺で諸々あったせいで「次はもういいや(´д`;)」ってなってしまったのである。乗り継ごうと思っても値段だけは高くなったがMY14と大して変わんないし、買いたくても買えないし、何より3台続けてR35は色々マンネリが強かったからである。

*綻びは些細な事から
 ただR35NISMOは何もかもが悪い事だらけかと言われたら、決してそうではなかったのである。その7年後、つまり今から3年前、ポルセンに再度行った時に「お客様(つまりワタクシ)はカレラ系じゃ満足できないだろうから、役物を買うべきです」って薦められたのは、他ならぬR35NISMOに乗ってたからなのである。ポルセンの中の人曰く「R35乗りは911乗りと同格とみなされる」との事だから、つまりR35NISMO乗りはGT系乗りと同格とみなされたと思われるのである。まだ1年半しか経ってないからアレであるが、今んトコR35NISMOの時のようなトラブル諸々は起こってない次第である(笑)

youtu.be

 とあるロンマニアの方が「自分が何らかのリピーターを止めようと考える瞬間は、そのサービスの質の低下が原因な場合が多い」との事あるが、ワタクシの場合もマジでソレだったのである。毎年楽しみにしてた年次改良の話が無くなって、NHPCでのサービスの質が低下して、納期に関してもグダグダしてて、グレードやオプション選びが不便になってて等々。コレじゃ「思い切って買ってメーカーを儲けさせてあげよう」って気持ちにはなれんのである。結局商売の基本は今も昔も人対人であり、高額であればあるほど信頼関係が欠かせない。その事に10年かけて気付いた今日この頃であった。.