アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

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 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「忘れるにまかせるということが、結局最も美しく思い出すということなんだ」
By 川端康成

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*バブリングって何ですか?
 何だか今、バブリングなるチューニングが流行ってるらしいのである。一昔前のスーパーカーやチューニングカーがマフラーで火ぃ吹かしながらパパパンの鳴らしてたアレである、要はアレって濃過ぎる混合気がシリンダー内で燃え切らずに、シリンダー出た後に排気系で燃焼する現象なのであるが、アレをECUマッピングを弄る事で意図的に作り出すって事である:
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でもって「コレやると速くなるの?」と問われたら、答えは「ならない、寧ろ逆に燃焼が阻害されたせいで馬力が落ちる」である。まぁ何ちゅーか、そりゃワタクシのアンテナに引っかからん筈である(´~`ヾ)性能アップしないチューニングなんぞ、ワタクシからすれば邪道以外の何モンでもないからである。

 ワタクシは基本的にケチなので、各種性能を高めないクルマ弄りには鐚一文使いたくないのである(笑)性能を高めないのもだけど、何より音が汚いのである。ワタクシが理想とする排気音はF1のソレである。F1のソレは「超軽くて超硬い金属が最低限の抵抗で非常に効率的に回ってる」という機能美の極みが音になってるのであり、その事はターボ時代になっても変わらないのである:
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でもってバブリングの音にこの「機能美の極み」があるのかと言われたら、当然ながら「あるワケない」である。重くて効率の悪いモンを、ガソリン吹いて燃調濃くして強引にブン回してる。昔のレーシングカーやキャブレーター時代の古いチューニングカーの悪いトコの再現、バブリングにはそういう懐古主義しか感じられないのである。

*ドライビングプレジャーは何処
 話は変わって、R35の魅力は何か?ワタクシの答えは「毎日乗れるスーパーカー」である。V8フェラーリやV10ランボルギーニと同等の速さを持ちながら、国産車らしい信頼性や利便性を持ち合わせており、ただサーキットやワインディングで楽しむだけでなく、通勤や買いモンにも使えちゃうし、国産車だからメンテも維持も修理も楽。実際ワタクシは通勤や買いモンやサバゲーにも使っていたし、実際難なく使えてしまったのである。コレが他のスーパーカーには無い「R35ならではのスーパーカーらしさ」だとワタクシは思うのである。

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 ぶっちゃけMY17NISMOまでは、その路線はギリギリ守られてたのである。が、MY20から「毎日乗れるスーパーカー」の「スーパーカー」の部分だけが突出するようになり、毎日乗るには厳しくなったと言わざるを得ないのである( ̄~ ̄)某ロンマニアの方が「今のR35は走りの本質から遠さがってる」と言ってたが、ワタクシもソレに同意である。なぜ遠さがってしまったかって、ドライビングプレジャーを削ってしまったからである。フルモデルチェンジしてない→構造的な欠点や古さを抱えたままクルマを速くしようと思ったら、ドライビングプレジャーを削るしかないからである。

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 上記の筑波2000のソレも、実は相当ムリして出してるタイムなのである。でもってMY22→MY24とマイナーチェンジする度に、上記の「毎日乗れるスーパーカー」の「毎日乗れる」の部分を削っていって、今のはもう通勤も買いモンもサバゲーも、更に言えばサーキット走行も厳しくなってしまったのである( ̄~ ̄)ぶっちゃけあのレベルまでやってしまったら「じゃあV8フェラーリやV10ランボルギーニ911ターボSでいいや」ってなってしまうのである。何故ならソレ等はR35デビュー時から最低2回はフルモデルチェンジを重ねていて、ドライビングプレジャーを残しながらクルマを速くする事に成功してるのである。

*フルモデルチェンジのススメ
 そう、ドライビングプレジャーを残しながらクルマを速くしようと思ったら、もうフルモデルチェンジ以外に方法は無いのである。今のMY24NISMOの「前に機械式LSD入れて、アテーサE-TSの前駆動配分を増やして云々」ってのは、実は水野氏時代に既にテスト済みなのである:
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でもってそのテスト車両を実際に運転したSオーナー曰く「確かにクルマは速くなったけど、その代わりつまらなくなった」んだそうである。その結果を受けて、このセッティングはお蔵入りとなってしまったのである。そう、R35NISMOの速さの秘密は、そういうお蔵入りになったアイディアの封印を徐々に解いていった結果なのである。

 だからMY24NISMOが出た時も「その封印解いたんだ( ´_ゝ`)フーン」ってのが正直な感想だったのである。ワタクシがMY24NISMOに然程ときめかなかったのも、Sオーナーからその話を事前に聞いてたからであり、ドライビングプレジャーが大幅に失われてるだろう事を何となく理解してたからである。確かにサーキットじゃ凄いタイムが出るだろうけど、ソコに楽しさは無いような気がしてたのである:
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だからポルセンで992カレラ2Sを試乗させてもらった時「ワタクシが求めてたのはコレなんだッ!」って確信し、ポルシェの購入を決意したのである。だから繰り返し言うが、ドライビングプレジャーは重要であり、そのドライビングプレジャーを守りながらクルマを速くするにはフルモデルチェンジしかないのである。R36が何時になるかは見当も付かないが、首を長くして待とうと思う今日この頃であった。.