ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「人の顔さえ見れば教えを乞いたがる人がいるが、そういう人には何も教えてやることはない。また、人の顔さえ見れば教えようとする人からは、何も学ぶことはない」
Ｂｙ 下村湖人
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
＊ルーツは何処？
ワタクシが今回のパレスチナ云々に関心を持つのは、ソレが「究極の移民問題」と言えるシロモノだからである。豊かな国の原住民として生まれてきたロンマニアの方にはピンと来ないかも知れないが、貧しい人達や弱い人達ほど土地や宗教は重要なのである。立場が弱くて貧しい人ほど生き残る為に集団を形成することが重要になり、そして集団の物理的な象徴が土地や国であり、精神的な象徴が伝統や宗教なのである。だからソレが侵されれば死に物狂いで守りに行くのである。個人主義社会に生まれた先進国住民には理解し難い考え方だが、集団主義の部族社会において人命は第一ではないのである。
ロンマニアの皆様が忘れがちな事であるが、ワタクシは元インドネシア国籍の帰化人である。とは言ってもワタクシはプリブミ（Pribumi、インドネシアの原住民）ではなく、実は向こうでも少数派の移民の子孫だったりするのである。つまり今ニッポンに帰化した事で、二重スパイならぬ二重移民になったのである（笑）ただまぁワタクシはトーチャンのお陰かガキの頃からソレなりに良い生活はしてた＆教育がシッカリしてたので、集団主義の部族社会には染まらずに先進国的な個人主義者として育ったのである。まぁそういう事情があって、ワタクシは各種移民問題には少なからず関心があるのである。
＊教育、称賛＆貯金
ワタクシは上記事情があって色んな類の民族や国民を見てきたのであるが、やっぱ「上手くやってける民族」と「上手く行かない民族」には３つの違いがあるのである。１つ目は「子供の教育に如何にカネをかけられるか」である。ユダヤ人が特に優れてるのがココであり、中国人、ニッポン人、韓国人、インド人がココんトコシッカリしてるのである。高等教育を受けてれば必ず豊かになるとは限らんが、ソレでも平均学力は大幅に上がるのである。ニッポンじゃネタにされがちな韓国の学歴社会であるが、ソレでも教育にカネをかけない民族よりは断然マシなのである。
教育を受けてると、テメェで調べてテメェで考える習慣が身に付くのである。そしてソレが出来るヤツが多い民族ほど騙され難くなり、過激で極端な思想に流されないようになるのであり、ソレが民族の安定的な繁栄に繋がるのである。２つ目は「成功者を称える習慣があるか否か」である。移民先の社会に溶け込んで成功した人間を「我々の誇り、皆の良いお手本」として称賛できるか、或いは「民族の裏切り者、名誉○×人」として罵るか、ソレで大きく変わるのである。成功者を称える習慣があると、民族の他のヤツも「俺もああなりたいッ！」っていう強いモチベになるのである。
ニッポンがココまで繁栄できたのは、ワタクシはコレが故だと思ってるのである。確かにエリート主義には格差などの弊害もあるが、ソレでも成功者の足を引っ張って皆で不幸を分かち合う社会よりかは断然マシなのである。そして３つ目が「貯金や節制が美徳となっているか否か」である。ユダヤ人はそのケチっぷりがユーモアのネタになるほどであるが、ソレ等は子供の教育に回したり、大きな商売や投資を始めたり、万が一に備える為にカネを蓄えているのである。未来で大きく出るために今を我慢する、その先見性が無いと民族を反映させる事はできないのである。
＊よりマシな方へ
こう書けば、数が圧倒的に少ない筈のイスラエルが何故中東において無双できるのか、何故ワタクシが「この件についてはどっちもどっちだけど、選ぶとしたら消極的にイスラエルを選ぶ」ってなるのか、その理由が分かって頂けたと思うのである。ぶっちゃけ双方ともクソなんだけど、自由と民主主義を理解してて、且つ経済力と政治力の強いクソを選んだ方が断然マシだからである。そう、ウクライナを支持するのもイスラエルを選ぶのも、正しいか否かではなく「そっちの方が自由と民主主義があってマシだから」なのである。
結局の話、民族問題が起こる理由ってのは、その根底には貧困があるのである。でもって何故貧困に陥るかって、教育が足らないからである。例えばスマホの原材料は１英世ほどしかないのであるが、教育レベルの高い国はコレをスマホにして１０諭吉で売る事が出来たりするのである。でもってスマホ本体だけでなく、スマホ製造に関わる様々な特許やOSなども含めれば、利益は更に跳ね上がるのである。一方、教育レベルが低くて原材料を掘るしか出来ないと、何をどうやっても１英世以上にはならんのである。教育は世界を救う、改めてそう思う今日この頃であった。.
