アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE FASTEST KID ALIVE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「押さえても押さえても、押さえきれない自己という厄介な代物と本気で格闘し、それを制御し得たとき、そこから爆発的に飛び出してくるもの、それが人の個性である。矛盾と葛藤の中からのみ、個性は生まれてくる」

By 吉田武


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*男の子のためのモアパワー

 件のR35NISMOであるが、何と現段階で既に37台も予約が入ってるんだそうである。つまり4月の消費税アップ前に納車したいのならば、もう一刻の猶予も無いって事なのである(^_^;)やっぱ何だかんだ言って「高価な特別モデルに一番重要なのはモアパワー&モアトルク」って事が図らずとも証明されてしまったのである。だからワタクシは思うのである。もしもR35フィーバーがまだ冷めやらない2008年の段階で「09年モデルでスペックV追加。パワーは(当時の素が485馬力)600馬力!」ってやってれば、恐らく今のNISMO以上にバカ売れしてたんじゃないかなと思うのである。何故ならスポーツカーは何時だって”男の子のオモチャ”であり、パワーは男の子が大好きなモンの一つだからである。


 どんなモンもそうであるが、男の子が大好きなモンには必ずと言って良い程「速い」「強い」「大きい」の形容詞が付いており、ワタクシはコレを「男の三大ロマン」と称しているのである(笑)スペックVやエゴイストが上手く行かなかった理由はクルマがダメだったからでは決してなく、ソレが”紳士”向けのクルマだったからだというのがワタクシの見解である。同じパワーでも走りの質を進化させて奥深いモンにしてくれるスペックVの専用パーツ各種や、職人技をフルに生かしたオーダーメイド式高級内装で奥ゆかしさと優雅さを実現したエゴイスト。確かに紳士的な観点としては、決して悪いモンではない。が、スポーツカー乗りという人種は、多かれ少なかれ”男の子”なのである。


 そう、男の子的観点としては「高くなったけど、速くないし強くないし大きくないから( ・_ゝ・)ツマンネ」ってなってしまうのである(笑)だから今回のNISMOがやったみたいに、スペックVもエゴイストも素からパワーアップして売るべきだったとワタクシは考えるのである。ベンツCクラスとC63AMG、BMW3シリーズとM3、アウディA4とRS4。素と同じパワーのクルマが1台でもあるであろうか?答えは当然「否」である。上げたパワーを使いこなせているか云々、どれだけ速さに結びついているか云々ってのを気にするのは”紳士”であり、男の子は「パワーがあるぜ凄いぜカッコ良いぜd(゚∀゚)bイヤァオ!!!」で十分なのである(笑)だから紳士と男の子、双方を楽しませなけりゃダメなのである。


*ようこそシュトゥットガルト

 というワケで、どちらにしろ決断は急がにゃならんのである( ̄〜 ̄;)本編に入る前に、ココでおさらいである。ワタクシが次期愛車に求めてるスペックは、簡単にまとめると以下の通りである:

  1. 後輪駆動(あるいは後輪駆動ベースの4WD)の2ドアクーペであること
  2. 優れたハンドリング性能、走行性能、素性の良さを有していること
  3. ほぼノーマル状態でもサーキット走行をこなせ、かつ優れた街乗り性能も有してること
  4. トランスミッションは2ペダルMTで、かつ右ハンドルであること
  5. 故障が少なく信頼性が高いクルマであること

R35の何が素晴らしいかって、この5つをほぼ完璧に兼ね備えているトコにあるのである。サーキットで死ぬほど速いだけでなく、立駐にもコインパーキングにも停められて、コンビニもサバゲーフィールドにも行けて、ラフな格好で乗っても見劣りしない。国産なら前にも言った通り、R35NISMO以外の選択肢は無い。でもって外車ならどうかと問われたら、コレが意外に選択肢が少ないのである(^_^;)でもって1か所だけ、その全てを満たせるメーカーがあるのである・・・



スポーツカー界の大正義の一角であるポルシェである。ワタクシが思うに、ポルシェってのは「良いか悪いか」ではなく「好きか嫌いか」で選ぶメーカーなのである。良いか悪いかってのは、他者の似たようなクルマと比較するからこそ出る言葉であり、ポルシェ(特に911)に限ってはソレが無い。だからこそ「好きか嫌いか」で選ぶメーカーなのである。スバル?何ソレ美味いの(笑)


 というワケで、早速コレ試乗したのである:

最新型の【991型の911カレラ】である。ハンドルは右で、ミッションは7速PDKである。まず最初にエンジンかけた時、その音に驚かされるのである。不等長エキマニ積んだ古いスバル車っぽいソレであるが、音の重さと響きが全然違う。何ちゅーか「シッカリ組み立てられた重厚な水平対向エンジンの音」って感じなのである。ただ直噴エンジンだからなのか定かではないが、回してみると今一つキレが無いのが気になるトコである。


 次にワタクシが一番気にしてたドラポジであるが、コレはもう完璧である、スポーツドライビングし易い体勢にちゃんとなる上に、ヘルメットかぶった時の天井とのクリアランスもバッチリである。ペダルは若干左方向にオフセットしてるが、ソレは気になるほどではない。実際運転してても、ペダル操作で疲れた記憶が無いからである。でも展示車の左ハンドルに座ってみると、やっぱ違うんだなコレが(^_^;)左ハンドルだと自然に右足を伸ばした位置に、すんごい自然にアクセルとブレーキが設置してあるのである。でもって当然、右ハンドルのソレよりも更に自然的で操作し易い。何ちゅーか、左ハンドル選ぶ人の気持ちがメチャクチャ理解できたのである(;^_^A)


*ポルシェの本気

 走りについての感想であるが、一言で表すと「ケツが重たい」である(笑)ちょっとワインディングさせてみると、コーナーでクリップに達した頃に「おっ、ケツ来たケツ来た!」って感じに想定したタイミングよりも少し後にリアがブレるような感覚があるのである(爆)でも破綻するかと言われたらそうでなく、ケツが来てる事を感じさせながらもリアタイヤはシッカリ踏ん張ってる。このケツの安定感に関しては、流石ポルシェってトコである。流石に公道なんで飛ばせなかったが、加速の時にケツからドンと来るのも確かに面白いのである。コーナーで暴れるケツを抑えつけ、そのケツでコーナー脱出後の胸がスカッとするような加速を得る。成程コレがポルシェかって感じである。


 ただ悪いトコが無かったわけではない。一番のネックは「シャシーが強過ぎる」って事である。多分ターボを主眼に据えてるからボディー剛性がメチャクチャあるのであるが、ソレに対して素カレラの足回りとエンジンが弱いのである。シャシーが(パワーに対して)重いから加速がガツンと来ず、足回りに対してシャシーが勝ち過ぎてるから足の悪さが感じられてしまうのである。多分911ターボに乗せるハイパワーエンジンと、ソレに合わせた強固な足回りならば、この強固過ぎるぐらいなシャシーにピッタリ合う→最高のハーモニーでアーメンハレルヤピーナッツバターなのであろう(笑)色んな人が口を揃えて「911ならターボか、あるいはGT3かGT2」って言う理由がメチャクチャ理解できたのである。


 あと911だから2+2シーター、つまり後部座席があるので、サバゲー行く時はソコにガンケースを収納できるのである(笑)サイドシルが太い&着席位置が低いから乗り降りは大変だが、まぁコレは慣れであろう。あと維持費であるが、思った以上に安いんでビックリ・・・てゆーか、R35が高過ぎるだけなのであるが(-_-;)今回試乗して思った事は「911はやっぱターボに限る」という事と「もしもR35が存在しなかったら、間違いなくポルシェ乗ってただろうな」って事である。さて次は同じ日に試乗した【新型ケイマン】についてだが、もう疲れたんでパス(爆)やっぱクルマは、特にスポーツカーは面白い。そう改めて思った今日この頃であった