アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BLOODWINTER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「自分が負けたと思わない限り、負けることはない。その出来事に意味を決めるのは、自分だけなのだ」
By イアン・ソープ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*移民との付き合い方
 ワタクシは移民である。多分その事を、多くのロンマニアの方々はスッカリ忘れてしまってる事であろう(笑)ワタクシがイスラエル云々が気になるのは、アレが移民問題だからである。でもって移民の1人として、ロンマニアの皆様に移民との付き合い方を伝授しようと思うのである。簡単に言うと「移民を好きにならなくてもいいから、理解はすべき」って事である。移民の根本的な部分(文化、宗教、民族など)を理解しておけば何か起こった時に対処するのが楽になるし、トラブルを予め避ける事もできるし、交渉もできるようになるし、上手く行けば仲良くなる事だってできるのである。

youtu.be

 ちゅーのも先進国の人間と途上国の人間じゃ、根本にあるモンが全然違うからである。一部の国や民族じゃ未だバリバリの集団主義的部族社会が現役だし、宗教の教えが法律よりも重要な人等も居るし、あと言い方は悪いが「負け組のルサンチマン」に塗れてる人等も少なくないのである。同じ先進国出身の人々や、途上国出身でもエリート階級の人等だったら、ニッポン人と基本的価値観は殆ど一緒だから然程問題にはならないのである。が、移民問題で主に問題になるのは、そうでない人等なのである。だからこそ嫌いであっても、価値観の根源を知っておくべきなのである。

アンビバレントルサンチマン
 ニッポン人と他のアジア&中東&アフリカの人等と違うのは何処か?ワタクシが思うに「欧米に対する勝利経験の多さ」だと思うのである。ニッポンは開国してからたった数十年で日露戦争日清戦争に勝利して、第二次世界大戦には負けたもののその後は世界2位の経済大国にまで上り詰めた事もあり、欧米列強に対しても「自分等は決して負けてはいないッ!」って矜持を持ててるのである。だから異文化を受け入れても「ニッポン魂は決して揺るがないッ!」って自信があるから積極的に学べるし、批判も甘んじて受け入れられるし、自由と個性を重んじられるのである。

youtu.be

 が、他のアジア中東アフリカはそうじゃないトコが多いのである。そういうトコはン十年ン百年と欧米列強の植民地にされてて、独立したものの自分達じゃ何も成し得なくて、結局また欧米列強に(間接的に)支配されてしまったりしてるのである。そういう自分達が嫌いで、搾取しまくる欧米先進国が嫌いで、でも欧米のカネやコンテンツ無しでは生きられない。そういったアンビバレントな感情を抱えながら、ルサンチマンとして宗教や民族に拘って、個々では弱いから民族毎の厳格な集団主義で身を守っていき、自分等の和が乱れる事を恐れて他文化や他民族に対し排他的にもなったりするのである。

youtu.be

 一部に「移民の連中は外国に住んでるにも関わらず地元民と全然交流せず、自分等ばかりで固まってこっちのルールに従わない」って声があるけど、ソレはこうした文化や歴史の背景があるのである。ソレを一切合切無視して「郷に入っては郷に従え(メ゚皿゚)フンガー」ってやっても余計に揉めるだけだし、かと言って「我々は寛容になりましょう」って野放しにしても問題は解決しないのである。だからそういうのを理解した上で、こちらの言い分も述べながら地道に対処してくっきゃないのである。こういうのは10年20年で解決する問題じゃなく、ルール守りながら長い時間をかけてジックリやってくっきゃないのである。

*ソレでも移民は必要
 ぶっちゃけた話、アジア中東アフリカの国々で勝利体験や成功体験のある国って、ニッポン以外だと台湾、韓国、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドぐらいなモンであり、あとは多少なりと上記のアンビバレントルサンチマンを抱えていたりするのである。ただそんだけ移民問題が大変だったとしても、ワタクシは「ニッポンに移民は必要」と答える次第である。単純に働き手として必要なのもそうであるが、ニッポンがニッポン人だけだと衰退は不可避だからである。コレはニッポンに限らず、大概の先進国も抱えてる問題である。

youtu.be

 だから今後に為にニッポンの人口を増やしていく意味でも、移民の受け入れは結局はしなきゃならないのである。こういう事言うと「衰退してもいい、我々だけで安心して暮らしていければソレでいい」って反論もされるだろうが、ワタクシは「人口減って税収減ったら社会インフラ維持できなくなるぞ」と答える次第である。何故だか知らんがニッポン人は「今の社会インフラはどんな天変地異が起こってもそのまま維持される」って考えるヤツが多いが、決してそんな事は無いのである。公務員も人間だから、カネ無しに誠心誠意働かない。ソコを忘れてはいけないと思う今日この頃であった。