アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

OMEGA : BESTIA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「複雑なものを手際よくシンプルに表現する、それが独創性というものだ」
By チャールズ・ミンガス

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*タイパって何ですか?
 何だか若い子の間ではタイムパフォーマンス、略してタイパなる概念があるらしいのであるが、ワタクシはソレに対し「何の為に時間を短縮するの?」って問いたいのである。外資系のバリキャリみたいに各種時間を短縮して仕事詰め込んでガッツリ稼いでるなら兎も角、そうでないのに動画を倍速で観てどうすんだって話である。こう言っちゃスンゲェ傲慢に聞こえるかも知れないが、ワタクシは動画も通常速度で観るし、メシだってジックリ時間をかけて食うが、ソレでも「タイパガー」って言ってるそん所ソコ等の若いヤツよりも稼いでいると自負できるのである。

youtu.be

 そう、タイパをやたら追及するくせにワタクシより稼げてないんだったら、ワタクシはソイツに対し「タイパ悪い人生送ってんな、お前m9(^Д^)」って言えちゃうのである(笑)無論、カネが全てだとは思わんが、カネは今んトコ最も客観性の高い指標である。カネ稼げてないって事は、即ち仕事におけるタイパが悪いって事である。ハッキリ言ってしまえば、タイパを稼ぐ最も有効的な方法は「カネで買う」だからである。特等席を買う、代理人を雇う、コンシェルジュに依頼する、一流のプロにお願いする等々。カネを使わず得られるタイパなんて些細なモンなのであり、カネを稼げないタイパに価値は無いのである。

*世界観という名のブランド力
 あとタイパ云々の何が問題って上記動画にもあったが、感動を得る事が出来ない事がである。例えば映画とかだと、ただ単にストーリーが知りたいだけなら、ぶっちゃけ文章ファイルを読めば十分なのである。でも音の演出があって、臨場感があって、他の人と一緒に観る一体感があって、そういう「情報ではない内容」があるからこそ、ストリーミング全盛期の今でも映画や映画館という文化は廃れないのである。ワタクシはその事を、この前【ガルパン最終章・第4話】を観に行った時、改めて再認識した次第である(笑)

youtu.be

 感想を一言で表すと「何処を切ってもガルパン」ってトコである。何ちゅーか、他の作品じゃ得られない&ガルパンでしか得られないモンがギッシリ詰まってるって感じである。もう「良いか悪いか」ではなく「ガルパン」って感じである(笑)コレがつまんないと感じて「じゃあ他の似たような作品で満足しよう」って思って色々探しても、結局は「ガルパンみたいなモンはガルパンそのものでしか得られない」って結論に達し、結局ソコに戻ってくるのである。そう、自分達の世界観を創り出す事に成功すれば、ハマったヤツはもうソコから抜け出せなくなってしまうのである(爆)

youtu.be

 水野和敏氏曰く「ブランドとは、顧客に”良いモンは他に色々あるけど、俺はコレじゃないとダメなんだ”って思わせること」と言っていたが、何故ブランドの顧客が「俺はコレじゃないとダメなんだ」って思うのかって、答えは「他に選択肢が無いから」である。他の追随を許さないぐらい独自性を追求し得たモンがあると、スペック的に優れたモンが他に色々あっても「でもこの感動はアレじゃないと得られないから」ってなってしまうのである。そうするとそのハマった顧客を相手に、利益率をガッツリ上乗せして売る事が出来るのである。コレこそ正に「タイパの良い商売」と言えるのである(笑)

*ブランド力はタイパの源
 そう、ブランドは究極のタイパなのである(笑)同じ原材料価格や同等の技術力や同じぐらいの生産期間でも、ブランド力があればバッジ代を上乗せして売る事ができ、同じ生産の手間で何倍もの利益を得る事が出来るのである。フェラーリが23%、ランボルギーニが16%、ポルシェが16%、コレが各ブランドの1台あたりの利益率である。フェラーリ1台が4000諭吉だとしたら、920諭吉ほどが利益として入ってくるのである。でもってフェラーリの場合、大概の顧客が結構な価格のオプションを付け加えてくるので、1台当たりの利益は更に上昇するのである。

youtu.be

 でもってホンダの場合、利益率は約2%ほどしかないのである。でもってホンダの売れ筋がN-BOXで、価格が約200諭吉だから、1台でたった4諭吉ほどしか儲からんのである。つまりフェラーリ1台と同じ利益を得ようと思ったら、N-BOXを230台ばかし売らなきゃならないのであり、言い換えれば「ホンダのタイパは悪い」って事である(笑)効率や実用性やコスパを追求する事が悪いとは言わんが、ソレを追求しても得られるモンは実に些細なのである。食品は食材のままだと食材分の価値しかないが、ソレ等をちゅりする事により料理として、料理人次第では有名料で稼げるのである。情報の価格は低い、残念ながら事実な今日この頃であった。