ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「人目に立つ公平は、取り繕った不公平だ」
By バンジャマン・コンスタン
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*The格差社会
何故格差が生まれるのか。ワタクシが思うに「チャンスが平等に与えられるようになったから」「技術革新で移動と情報がビックリするぐらい速くなったから」である。例えば1つの街にラーメン屋が10軒あって、ラーメン屋に10回行く機会があったとしたら、その10軒に1回ずつ行くであろうか?一番〜三番目に美味い店に合わせて10回行く、恐らく殆どの人はそういう行き方をする筈である。四番目以下は「可哀想だけど、美味しいラーメン作れない貴方が悪いんだゾ☆(ゝω・)v」でお終いであろう(笑)ソレが競争であり、ソレが資本主義である。そう、与えられるチャンスが平等であれば平等であるほどに、人は益々優れたモンに集まっていくのである。格差は悪い事ではなく、寧ろ起こるのがフツーなのである。
でもって移動手段の多彩化や高速化、ネットによる情報の高速化が加われば、街同士の客の奪い合いが起こるのである。他の街の情報がネットで簡単に分かるようになったり、交通の便が良くなって他の街へ行き易くなったり、他の街へ行かなくてもネット通販で買えるようになったらどうなるのかって話である。そう、街ごとにほぼ平等に潤ってたモンが、特定の街に全部吸収されてしまうのである。ソレがグローバリズムってヤツであり、ボーダレス時代ってヤツである。よく野党連中が街頭演説とかで「格差の是正ガー」って叫んでるけど、そんな事できはしないのである。ホントのホントに是正したいんだったらニッポンを再鎖国してネットを無くさなきゃならなくなるが、そんな事は不可能だからである。
*Theルサンチマン
そうやって格差が進んで、世の中が【世界富豪トップ8人の資産、貧困層36億人分と同じ】に代表されるような「圧倒的少数派な持つ者」と「圧倒的大多数な持たざる者」にクッキリ分かれるとどうなるかと言えば、答えは「後者が数にモノを言わせられるようになる」である。民主主義というシステムにおいては、賢者も愚者も1票の価値は同じなのである。でもって憲法では内心の自由が保障されている→その1票を悪意と嫉妬を以って投じる自由があるって事なのである。そういう一票も数が集まれば、民主主義において正当化されてしまうのである。ソレがアメリカのトランプ当選であり、韓国のろうそくデモなのである。どんなにバカバカしい主張であっても、数が集まれば大きな脅威と化すのである。
今ニッポンを騒がせている【財務事務次官のセクハラ云々】も、ワタクシはソレだと考えているのである。マトモに考えれば言い分のおかしい相手のソレは疑わないにも関わらず、事務次官側の言い分は無視して一方的に断罪するなんて魔女裁判にも程があるのであるが、野党もマスコミも雰囲気だけでムリヤリ押し切るつもり満々なのである。前のイラク日報についても、その前の首相案件が云々に関しても、他愛のない事なのに重箱の隅を突いたように大騒ぎする。国益を損ねた事に怒ってるのではなく、公正でない事に怒る。正に典型的なルサンチマンのソレである。もう政策で勝負する事は諦めて、政策を見て評価してる人は切り捨てて、ルサンチマンを以って1票を投じるヤツに媚びる方針を取ったってワケである┐(´д`)┌
よく巷で「官僚と医者と弁護士は人格破綻者が多い云々」って言われるけど、ソレには理由があるのである。そういう職業に就くヤツってのはガキの頃から成績優秀で回りからチヤホヤされていて、性格の多少のクソさを成績や実力で大目に見て貰えてるのである。でもって社会に出た時も、クソな性格は余程周囲に迷惑をかけてない&ソイツが有能である限り、やはり大目に見て貰えてるのである。上記のスキャンダルをスペックが低いが故に人格を苦労して良くしてる&ソレでも性格クソなエリートに稼ぎで勝てない人等が見たら、そりゃ不愉快&不条理極まりなくてルサンチマンを爆発させてしまうワケである。特に今はニッポンにおいてもグローバリズムが溢れてる→持たざる人が増えてる状況なのだから、益々以ってルサンチマン票の価値が上がるし、野党もソレを狙ってるのであろう。
*The過渡期
ニッポンという国は古来から、年功序列と上意下達という不平等なシステムの中でも和を保つため、判官贔屓に見られるような下々の者が抱えるルサンチマンやシャーデンフロイデに対し寛容であった。プロの歴史家はどう見てるのかは知らんが、ワタクシはそう感じてるのである。でも今のニッポンは封建制だった江戸時代や大ニッポン帝国時代とは違って、欧米式の「人類皆平等」な民主主義を受け入れたんだけど、メンタリティーの大半が昔の時代のまま。ソレが価値観のねじれを生じさせていて、今回のセクハラ云々もその一つだとワタクシは思うのである。本来ならエリートも下々の者も同じ立場でやり合わなきゃならんのだけど、ルサンチマンやシャーデンフロイデは捨てられない。だからややこしくなるのである。
まぁ今のニッポンは、色んな意味で過渡期なのである。内需中心からグローバル経済へ、組織ごとの縦社会からボーダレス社会へ、年功序列から実力主義へ、終身雇用から起業社会へ、ありとあらゆるモンが過渡期を迎えていて、色んな意見が混じり合って混沌としているのである。コレに関しては色んな意見があるが、ワタクシの意見としては「過渡期上等、混沌大歓迎」である(笑)ちゅーのもワタクシは旧来の世界じゃ上手くやってけない人間の一人なんで、新しい時代のビッグウェーブに乗っかるっきゃないのである(爆)ホントはまだまだ言いたい事は山ほどあるのであるが、政治社会ネタはウケが悪いと相場が決まってるので、そろそろ終わりにしようと思う今日この頃であった。