アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LIFESBLOOD FOR THE DOWNTRODDEN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「権威を引いて論ずるものは才能を用いるにあらず、ただ記憶を用いるにすぎぬ」

By レオナルド・ダ・ヴィンチ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*国内権威vs海外権威

 反権威は別の権威の手先。他の方はどう考えているか知らんが、ワタクシはそう考える次第である。特にニッポン(と周辺アジア諸国)において、その傾向は強いと言えるのである。集団主義的な国民性ゆえに権威や権力が一点集中しやすい反面、ガラパゴスになり易いため国際競争力に乏しく世界基準に追いつかない事も多い。だから自国に対するアイデンティティーと他国に対するコンプレックスが共存し、事ある毎に衝突するのである。特にニッポンみたいな経済的に成功した国は、その傾向がより一層顕著なのである。所謂「自分達はこのやり方で大きくなれたんだからコレで良いはずだッ!」って自負と「でも世界基準から見ると孤立してるッ!」って負い目が平等になるから、より一層ややこしくなるのである。


 だから世界的に成功を収めた大企業だとか、世界選手権とかで好成績を収めるようなスポーツ選手などが出てくると、ニッポン人は大喜びするのである。何故かと言えば、自国へのプライドと他国へのコンプレックス、この二つが同時に解決するからである。でもそうでない場合、やはり「国内の権威に乗っかった勝ち馬vs海外の権威に乗っかったレジスタンス」の争いはニッポン国内のあらゆるジャンルで様々な世代を巻き込んで行われているのである。NPBMLB然り、邦楽と洋楽然り、邦画と洋画然り、和ゲーと洋ゲー然り、国産車と外車然りである。ニッポンは経済でも文化でも色んな分野でソレなりのモンを築いちゃったから、ソコんトコの隔たりも大きいんじゃないかと思うのである。


*海外の反応・邦画編

 だから今回巻き起こってる【シン・ゴジラが海外ではウケなかった云々】でニッポン人が騒いでしまうのも、そういう背景があるからなんじゃないかなとワタクシは考えているのである。ワタクシ的には「あっそ、フーン(´ι _`  )」でお終いなのだが(笑)やっぱニッポン国内でコレを大絶賛する人が多いだけに、やっぱ何処かで「私達が凄いって思うモンを、海外の人々にも認めてほしい。そうすれば皆がハッピーになれる」って思ってるからなのであろう。まぁワタクシはコレをまだ観てないんで突っ込んだ事は余り言えないのであるが、海外でウケなかった理由を察するに「ニッポンの国民性を前に出し過ぎたから」なんじゃないかと思うのである。



 簡単な話である。ニッポン人としては「コレはニッポン社会の問題点を深く鋭く突く会心の一作だッ!」って事なんだけど、外国に人からしてみたら「昔は凄くて今は停滞してる、国際情勢で影の薄い極東の国の国民性がどうかしたの?ソレよりもゴジラだよ、ゴジラ!俺達はゴジラがハデに暴れて街を壊しまくるトコが観たいんだヨヽ(`Д´)ノ」ってなるワケである(笑)まぁこう言っちゃなんだが、ニッポンの存在感って今は昔ほど無いのである( ̄〜 ̄)高度成長期〜バブル崩壊までは「WWII直後は世界最貧国の一つだったのに、今じゃ世界第二位の経済大国(゚д゚)!ニッポンってどんな国なんだ?!」ってなってたけど、今じゃスッカリ停滞してしまい、その立場を中国に奪われてしまってるのである。


 そう、アメリカ社会の問題点を深く鋭く突く映画なら何故おkかって言えば、ソレがアメリカだからである。最近は若干勢いが落ちてきたけど、ソレでもWWII以降は世界最強の二大超大国の1つとして君臨し、ベルリンの壁が崩壊した後は唯一の超大国になった国である。そんな国の話ならば、そりゃ誰でも「そんなアメリカの闇って何なんだろ+(0゚・∀・) + ワクテカ +」ってなるワケである(笑)だからワタクシは思うのである。もしこの映画でゴジラが上陸した国がニッポンではなく中国であり、中国共産党が不都合な事実をありとあらゆる形で封殺したりだとか、地方役人や金持ちがゴジラ上陸に際して悪巧みをする映画だったら、ニッポンは兎も角もっと海外でウケたんじゃないかと思うのである(爆)


*無権威のススメ

 でもってワタクシは国内派と海外派のどっちなのかと問われたら、その答えは「ワタクシはロン派である」である(笑)国内だろうが海外だろうが、ワタクシは自分が気に入ったモンを好きになるだけの話である。そりゃ自分の好きなモンが褒められたら嬉しいけど、褒められなくったって別に構わないのである。まぁ最近は海外のモンが多くなりつつあるけど、あくまで機能性や好みを重視した結果であり、ソコにアイデンティティーだのコンプレックスだのは極力挟まない事にしてるのである。何故ならそういうモンを挟んでしまうと、途端に楽しくなくなるからである。褒められるため認められるために自分が嫌いな事を追求する事ほど、つまらないモンは他に無いとワタクシは考えるのである。


 ワタクシはそう考えてるのであるが、どうやら世間はそうでないみたいである( ̄〜 ̄)ワタクシが見るに、ネットやSNSが普及する前と後ろで、後ろの方がより一層他人を気にする社会になってるような希ガスのである。まぁ「自分が何を好きか」よりも「隣のヤツが何を好きか」が気になるのは今に始まった事じゃないのであるが、ネット時代になって隣のヤツが何を好きかが分かり易くなったからこそ、皆と同じモンを追いかける傾向が更に強くなったと思うのである。ドストエフスキーは「人間にガチの自由を与えると、人間はその重さに耐えきらなくなって自殺する」と言っていたが、正にその通りだと思うのであr・・・とコレ以上は限が無いので(笑)さっさと締めるに限る今日この頃であった。