アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

COVENANT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「コストとは、それを得るために失ったすべてを指す」

By ライオネル・チャールズ・ロビンズ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*初詣vsベビーカー

 以前にも「満員電車にベビーカーで入る事は是か非か」ってネタをやったのであるが、今回は【初詣にベビーカーで行くのは是か非か】である。この問題に関して言えば、そりゃ周りの人が自発的にベビーカーの人を優先してくれるなら、ソレに越した事は無いのは言うまでもない話である。この問題の根幹は何処にあるかといえば、ソレは「たとえソレが道義的に正しかったとしても、人々はソレに従う義務も無いし、その道義に対しノーと言う権利がある」という事である。よーするに、この問いに対する答えは無いのである。ベビーカーで初詣に行く事を「優先すべきだ」って言うヤツにも「控えるべきだ」って言うヤツにも、共にソレを主張し抱く同等の権利と自由があるって事なのである。

だからこの問いに対するワタクシの答えは「どっちにするかは寺が決める事であって、ソレが正しいか否かは各々の参拝客が決めればいいし、寺の決定が気に食わないなら参拝しなけりゃいい」である。その結果どうなるかは、そりゃ寺が全部引き受ける事であり、我々第三者には関係ない事である。


 ワタクシみたいなリバタリアンはこう考えるんだけど、やっぱソコんトコは多くのニッポン人的には受け入れ難いモンがあるんじゃないかなとも思うのである。ワタクシは前々から言ってるのであるが、欧米的な個人主義な価値観とニッポンの伝統的な価値観って、やっぱ相性が悪いのである。ニッポン人ってのは何ちゅーか「全員で共有できる普遍的な価値」を追い求めてしまうのである。周りが同じ価値観を共有してる方が安心できるし、何より便利だからである。ニッポンにおいて口約束で大事な話が進んじゃうのも、偏に「ニッポン人にとって約束は神聖なモンである」って価値観を不文律的に共有してるからである。欧米なんかじゃ皆の価値観が違うからこそ、最低限の約束事を守るために罰則付きの契約書にサインする必要があるのである。


*エコって何ですか?

 良く巷では「走り命のクルマに乗るのなら、燃費なんか気にしちゃいけないッ!」って言うヤツが居るのだが、ワタクシはそう思わないのである。むしろスポーツカーだからこそ燃費が重要だと考えてるのである。何故なら「燃費が良い」って事はソレ即ち「燃焼効率が良い」って事なのだから、やっぱ燃費は重要なのである。出力は同じ100でも、100のムダを200のパワーで打ち消してるクルマと、パワーは110だけどムダが10しかないクルマ、どっちが優れてるかと言えば断然後者である、何故なら機械におけるムダってのは騒音だとか発熱だとか振動だとかに変化する→その分デメリットが増えるんだから、やっぱムダは少ない方が良く、故に燃費は良い→燃焼効率は高いに越した事は無いのである。


 故にスポーツカーだからと言って、燃費が悪くていいワケじゃないのである。燃焼効率が高くなればその分だけ騒音だとか発熱だとか振動だとかが軽減される→耐久性も上がって軽量化にも繋がるんだから、やっぱスポーツカーでなくても燃費は追求すべきなのである。そう、燃費を追求する事は悪い事じゃないし、同様にエコカーを作る事も悪い事じゃないのである。問題は買う側が欲しがってるのは「環境に優しい燃焼効率の高いクルマ」ではなく「財布に優しいランニングコストの低いクルマ」なのであり、メーカーも販売促進目的で「エコカーランニングコストが低い」的なニュアンスで売り出してる事にあるのである。だから【自動車燃費試験がJC08モードからWLTPへ】って言われても、この根本部分が変わらん限り何も変わらないとワタクシは踏んでいるのである。



 燃費は可能な限り良く、でも値段はもっと安く。燃費を悪くするだけと分かっていても3ペダルMTは受け入れられないし、エアコンやカーナビといった快適装備も捨てられない。こんなん、必ずどっかで行き詰まるに決まってるって話である┐(´д`)┌行き詰まったらどうなるかって、コストを抑えるために内装だとか足回りだとかをケチっていくか、下請けをいじめて原価下げを強要するか、品質が落ちるのを承知の上で海外生産にするか、或いは燃費テストデータを粉飾するしか方法はなく、この部分がワタクシの批判するトコなのである。燃費競争の何が不毛かって、こういうチキンゲームが延々と続く事にあるのである。ワタクシは前々から言っているが、安くて良いモンは基本存在せず、もしソレがあるとしたら必ず裏があるのである。


*アレのマイナーチェンジ

 故に燃費試験が変わったトコでこういった根本的な部分が変わらなければ、結局は新燃費試験に対応した新しいインチキが登場するだけなのである。とはいえ「燃費ガー」の声はまだまだ根強いので、当分はこの状況が続くと思うのである(^_^;)さて話は変わって、どうやら【現行WRX-STIのマイナーチェンジが近い】との情報が入ってきたのである:

まぁ”新型ブレンボブレーキ”って言っても過去の限定モデルに採用されてたソレと殆ど同じモンだし、もう一つの”新電子制御マルチモードDCCD”とかやらも以前からデファクト上そうなってたのを改めて認めた程度なので、基本フロントバンパーとヘッドライトとホイール以外の変化は無いって事であろう。多分エンジンもニッポン仕様は今まで通りEJ20を搭載するだろうから、劇的な変化はなさそうである。


 そうそう、燃費と言えば面白い(?)話があるのであるが、現行VABの燃費ってのは、実は【ポルシェ911ターボS】の燃費と同じぐらいなのである。ワタクシが「VABが今まで通りのEJ20を搭載する」と聞いてガッカリしたのは、つまりこういう事である。確かに価格帯が違うってのも少なからずあるだろうけど、やっぱ半分強のパワーとトルクしかないエンジンなのに燃費が同じなのは、やっぱ時代遅れとしか言い様が無いのである( ̄〜 ̄)ワタクシの知る限りWRXってのは常に走りの最先端を追い求めてた車種のはずだったのだが、何時からケータハムロータスのクルマみたいに古さを売りにする車種になったんだヽ(`Д´)ノ・・・ってこの話をすると限が無くなるので(笑)さっさとお暇するに限る今日この頃であった。