アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

MONUMENT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「誤魔化し、曖昧さ、嘘というものは一度は通じても、二度三度は通じない。仮に相手を騙す気が無くても、騙されたと思わせるような曖昧な態度だけは断じて取ってはならない」

By 堤康次郎


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*勿体無い1台

 職場の窓から駐車場を見てみたら、ふと1台のクルマに目を奪われたのである。フェラーリランボルギーニFSW通いが多いと結構見る機会あるので、特別モデル(ラ・フェラーリ、チェンテナリオ等)でもない限り逆に興味が湧かないのである(笑)ワタクシが注目したのは【スバル・アルシオーネSVX】である。もしもの話であるが、バブル期以降スバルの高級プレミアム路線、或いはスポーツ特化路線が成功していたら、恐らくアルシオーネはスバルのフラグシップモデルとして、幾度かのフルモデルチェンジを経ながら今も作り続けられてたんじゃないかとワタクシは思うのである。初代も2代目もワタクシの大好物であるデザインが秀逸な2ドアクーペだっただけに、生産終了が最も惜しまれるスバル車の1つである(´・ω・`)



 だからワタクシは思うのである。もしもスバルの高級プレミアム路線、或いはスポーツ特化路線が成功していたら、今このクルマはどうなったであろうか、と。色々妄想してみたが、多分こんな感じのクルマになってたのではないであろうか:

  • エンジンは3.6リッターのツインターボ、馬力は550馬力前後、トルクは70前後
  • モタスポ愛好家向けに専用チューンエンジンや専用シートや軽量化カーボンパーツをふんだんに盛り込んだSTIバージョン
  • 値段は素が1000諭吉前後、STIが1300諭吉前後

高い?スバリストならば余裕な筈である(笑)そういうクルマがマジで発売されるのであれば、ワタクシは再度スバヲタに戻っても良いと考えてる次第である(爆)でもって現実のスバルはプレミアム路線にもスポーツ路線にも失敗して、ちょっと走りの良い実用車路線を歩んでるのはご存じの通りである。ランエボと速さを競っていたあの頃は、もう間もなく忘却の彼方行きである(´・ω・`)


*我は逝く、さらばSUBARUよ

 そのスバルだけど、最近【新たな燃費不正が発覚してシャッチョが辞めちゃった】らしいのである。まさかスバルが燃費とかいうつまらない事で不正を犯してただなんて、全盛期の頃のスバリスト的には信じ難い事であろう。確かに燃費云々で不正を犯した事は褒められる事ではないが、もう一つ重要な事があるのである。ソレは「そもそもスバル車の燃費を誤魔化そうという事自体が間違ってる」って事である(笑)

この事件って例えるならば、マツコ・デラックスが公表体重を実際よりも低く公表していて、マツコが誤魔化しを行った事について謝罪してるようなモンなのである(爆)どう考えても本質じゃないんだけど、本質じゃないトコが注目されて問題にされている、ソコが問題なのである。


 クルマ属性のあるロンマニアの方ならば、何が本質なのかは既にお分かりかと思うのである。クルマ属性の無い方に説明すると、スバルが自分達のアイデンティティーとしている「水平対向エンジン」と「左右対称(シンメトリカル)AWD」であるが、アレは双方とも燃費を売りモンにするクルマには向いていないのである。水平対向エンジンは構造上低回転からトルクを出すのに向いておらず、AWDは余計なシャフトとデフが2個増える分だけ重くなる。だからスバル車がそのアイデンティティーを保ち続ける限り、燃費競争では何をどうやったって他社には勝てないのである。そう、スバル車がスバル車である限り(OEMで提供されるソレを除いて)燃費で勝負しちゃいけないのである。




 だからプレミアム路線とスポーツ路線から離れた時、ワタクシはイヤな予感を覚えてたのである。でもって残念な事に、そのイヤな予感は当たってしまったって話である(´Д`)実用路線に向かえば向かうほど走りに対する需要は減っていき、ソレと反比例して燃費に対する需要は上がるからである。スバルは「他の人とは少し違う、より良いモンを求める人」を狙ったマーケティングをしてたんだと思うけど、残念ながら他者も同じ事を考えてたって話である。特に今一番の売れ筋であるSUVとかだと【C-HR】や【CX-5】みたいなデザインも走りも攻めた作りをしてるSUVが増えてるんだから、そりゃフォレスターも厳しくなる筈である(^_^;)やっぱ何ちゅーか、スバルは徹底的に走りに拘るべきだったと思うのである。


*ニッポンの○○○○

 だからこの一件を見た時、ワタクシは思ったのである。もしもスバルが「ニッポンのポルシェ」「ニッポンのアウディ」みたいな立場だったら、こんなつまんない事で不正して、こんなつまんない事で糾弾される事は無かったんじゃないか、と。極端な例を示すと、ランボルギーニなんかは燃費も激悪だし、環境性能も最低ラインだけど、そんな事は当然だけど誰も気にしない。そういうのを気にするヤツを相手に商売してないし、メリットがそのデメリットを上回ってるからである。流石にポルシェはハードルが高過ぎてアレだろうけど、アウディだったら何とかなったんじゃないかと思うのである。何せスバルに脂が乗ってた時代をリアルタイムでワタクシは経験してたから、そういう可能性を肌で感じてたのである。



 何故スバルがニッポンのアウディになれなかったのかを色々考えたけど、やっぱデザインだとワタクシは思うのである。アウディも30年ぐらい前は田舎臭くてオタクめいたデザインをしていたのであるが、90年代後半ぐらいから近未来的なデザインにシフトしていって以来クルマとしてのブランド力がドンドン上がっていって、今じゃ2000諭吉クラスのクルマまでも売れるようになってしまったのである。今はマツダがその二匹目のドジョウを狙ってるぽいのであるが、マツダの最近のデザイン力を見ると、その可能性も十分あるとワタクシは見てるのである、ソレに比べてスバルデザインのダサい事ダサい事('A`)・・・とスバルの話になるとホント終わらないので(笑)強引に終わらそうと思う今日この頃であった。