アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

APOLOGIES ARE FOR THE WEAK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「結婚にも独身にも不便がある。その不便に救いの道があるほうを選ばければならない」

By セバスチャン・シャンフォール


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*マイナーチェンジ情報

 あっという間過ぎてアレなのであるが、我がロドスタも今年9月で最初の車検、つまりもう3年も経っているのである。無論、車検は通す予定だし、その次の車検も高い確率で通すであろう。バランスが良くて加速も鋭いから乗ってて飽きないし、燃費も良いし、維持もメンテも安上がりだし、丈夫に出来てるから整備さえシッカリやってりゃサーキット走行を頻繁にこなしても壊れない。欠点は非力だからタイムが出ないって事だけど、ソレさえ気にしなければ非常に使い勝手の良いクルマであり、そしてワタクシは気にしないのである。本格的にブッ壊れない限りは多分フルモデルチェンジするまで乗り続ける事になるだろうし、ソコから更に乗り続けるのかは新型次第である。


 そんなNDであるが、どうやらこの夏にマイナーチェンジを控えてるようなのである。あくまで小耳に挟んだ程度なので正確さは保証できないが、分かる範囲で簡単にまとめてみたのである:

  • AT車に自動ブレーキ機能と踏み間違え防止機能を追加
  • RF(NDERC)のエンジン出力が184馬力/7000rpmに、トルクが20.9/4000rpmにアップ。幌(ND5RC)は変わらないっぽい
  • ソウルレッドクリスタルメタリック&新しい白(名前忘れた)&新しい青(コレも名前忘れた)の新色を追加

ワタクシの知ってる限りこんな感じである。テレスコだけはワタクシもドラポジに悩まされただけあって羨ましいが、他はどうでもいいってのが正直な感想である。つまり「マジかよ糞初期型売ってくるッ!」って事は無いって話である(笑)RFのパワーアップは確かに魅力的だけど・・・

RFはハードトップ屋根が思ったよりブ厚く、その厚みは車内の方にも向かっている

ワタクシの背丈だと、屋根を閉めると頭と天井のクリアランスが殆ど無くなる

ヘルメット被ったまま屋根閉められない

サーキット走行に使えない

( ゚Д゚)マズー

・・・という事だからである。だからサーキット走行含むモタスポ用途ならば、ソフトトップモデル以外の選択肢は実質ワタクシには無いのである。故にRFがどんなにパワーアップしても、ワタクシにはRFは選択肢に入らんのである。


*ホンダ・S660とマツダ・ロードスター、どうして差がついたのか・・・慢心、環境の違い

 だからこのマイナーチェンジは、どっちかと言うとモタスポを嗜まない人向けのソレであろう。自動ブレーキも踏み間違え防止も街乗り専用の道具だし、直線でしか踏まないのならパワーは上げた方が断然良いからである。ソレはさて置き、オープンカーといえばNDとほぼ同時期にデビューしたS660を思い出すのであるが、こちらも【特別仕様車】が出たっぽいのである。ただ正直な感想を言ってしまえば「タダでも要らねぇ」ってトコであろうか(笑)ワタクシは実際に乗ったから分かるのであるが、アレは酷く不便なクルマなのである。百歩譲って、その不便さがどうでも良くなるような官能性に満ちた走りがあるだとか、何時間でもハァハァできるような美しいデザインとかなら話は別なのだが、そんなモンは一切無いのである( ̄〜 ̄)


 ノイズと振動が酷くて上まで回しても気持ち良くない、加速はしてるけど加速感の無いエンジンの話は前にもしたと思うけど、クルマとしての使い勝手も悪いのである( ̄〜 ̄)軽規格&ワタクシがデカいって事もあるんだけど、中が狭くて乗り降りし難いのである。他にも色々あるのであるが、特にワタクシが我慢ならないのが屋根である。S660は座席後ろに屋根を収納するのではなく、ボンネットの中に丸めて収納するのである。ソレがどういう事かというと:

屋根開けて走行中、ゲリラ豪雨が降ってきた

まずクルマを停めて、クルマを降りて、ボンネットを開けて屋根を取り出す

取り出した屋根を、先ずは左右両端の片方にパチンと嵌める

丸まりを広げるように屋根を展開していく

もう反対側まで辿り着いたらパチンと嵌めて、屋根装着完了

屋根を完全に閉め切った頃には全身びしょ濡れ

( ゚Д゚)マズー

という事になるのである。S660は今まで数多く見かけたのであるが、その大多数が屋根を閉めたままにしているのは、つまりそういう事だろうと思うのである。一部のスーパーカーランボルギーニなど)も似たような方法で屋根を開閉するのであるが、アレはスーパーカーだからこそ許されているのであり、スーパーカーでも何でもないS660がソレをやったってウザいだけなのである(笑)


 そう、オープンカーにとって、屋根の開け閉めが手軽であるって事は重要なのである。何故屋根を安心して開けてられるかって、何時でも閉める事が出来るから開けてられるのである。因みにNDだとこんな感じである:

屋根開けて走行中、ゲリラ豪雨が降ってきた

停めるのがベストだけど、徐行しながらでもおk

左手で取っ手を引っ張って屋根を持ち上げる(屋根開閉ボタンを操作する)

そのまま左手で屋根を閉じてロックする(ボタンを押したまま屋根が閉じるまで待つ)

その間、僅か数秒(その間、僅か十数秒)

(゚д゚)ウマー


だから突然雨が降っても怖くないんで、安心して屋根を開けたまま走れるのである。でもって、トランクルームの容量を犠牲にする事も一切無い。だから【ロードスターがS660との接戦に勝った云々】って言われても、ワタクシに言わせれば「負ける理由が無い」のである。会社の都合でMRスポーツを作ったり止めたりしているホンダと、会社が傾きかけてもFRスポーツ作りを止めなかったマツダ。その差ってのは、こういう細かいトコに現れているのである。


*作り続けなければならない理由

 そう、愚直に作り続けなければならない一番の理由は何かって、某ロンマニアの方の言葉を借りると「作り続けないと喜びやムカつきポイントを忘れる」って事にあるのである。水野和敏氏が講演でも行ってたけど、社内のシミュレーションやマーケットリサーチやベンチマークなんてのは基本過去の話なのであり、現場ではまた別の新しい喜びやムカつきポイントが発生しているのである。だから作り続けてお客さんの声や実際のクルマの状態を現在進行形でフィードバックし続けてなけりゃ、ニーズに合わせて正確に長所を伸ばす&短所を無くすって事は出来ないのである。マツダは経営が傾きながらも何だかんだソレを続けてるからこそ、NDにおいては酷い欠点が殆ど見当たらんのである。


 こう書けば、ホンダのスポーツカーの何がダメなのかが良く分かるってモンである。NSXもS660もCR-Zが正にソレだけど、リアルタイムなノウハウが無いままに新たに作ってるから、細かい欠点が随所に見られるのである。確かに発売された当初は最新の技術をてんこ盛りにするから凄く感じるけど、長く乗ってればそういう欠点がボディーブローのように効いてくるのである:

コレが正にソレである。もしもホンダが初代から生産終了する事無く2〜3回ほどフルモデルチェンジしながら現行モデルに辿り着いていたのならば、こういう文句は出なかっただろうとワタクシは考えるのである。だから【次期S2000がうんたらかんたら】って言われても、ワタクシは「初代S2000をフルモデルチェンジさせずに生産終了にしたホンダは信用できない」って答えてしまうのであr・・・この話し始めると明日の朝まで書き続ける事になってしまうんで(笑)さっさと終わるに限る今日この頃であった。