アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

EMETIC CULT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「”高付加価値製品へのシフト”は方向性として頭に入れておくだけでよい。危機感があれば、自然と創意工夫がでてきます」
By 稲盛和夫

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*The原点
 ワタクシが最初に乗ったクルマがGDBインプレッサであり、このクルマに乗って走る楽しさを知ったのがワタクシのカーライフの原点なのである。まぁ色々あり過ぎるぐらいに紆余曲折あったのであるが、ソレを説明するとマジで限が無いので今回は省略する次第である(笑)だから自称クルマ好きや自称スバリストが「スバルのクルマは他とは違うッ!走りに重点を置いた、ニッポンで欧州車と真っ向勝負できる唯一のメーカーだッ!」って言ってる意味は良く分かるのである。少なくともあの時代までは、スバル車の出来の良さは他よりも断然良かったのである。少なくともR35が登場するまで、インプはランエボと並んでニッポン最速のクルマだったのである。


インプレッサSpec-C E型登場!! 国産最速車 筑波BATTLE!!【Best MOTORing】2004

 でもそう言ってられたのも、R35が出るまでの話である。R35が登場して従来の全ての国産車を置き去りにしただけでなく、他社の他車種もドンドン進化していったのである。FK8シビックTypeRなんかはニュル北でVABよりも速いし、外車の4WDターボ勢も余裕でVAB以上のパワーと燃費を発揮するエンジンを積んでいたりと、単純に速さだけで見てもインプ(現WRX-STI)がオワコン化してるのである。今思えばGRB/GVBからVABにフルモデルチェンジした際にシャシー以外のモンが殆ど何も変わってなかった時点で、スバルにゃもうライバルと戦うだけの余力もカネも無かったのである。ワタクシはR35に乗り換えてからもスバル車は何台か乗ったが、唸らせられるような車種は結局見つけられなかったのである。

*ボクサーエンジンの進む道
 だから【スバルがトヨタグループ入りした】って話を聞いた時も、ワタクシは微塵とも動揺しなかった次第である。プレミアム路線とスポーツ路線を捨てた時点でスバルにゃ勝ち目は無かったんだから、トヨタ傘下に入る以外にスバルがこの先生きのこる道は無かったのである。ワタクシは以前からずっと言ってきた事であるが、抑々水平対向エンジンというシロモノはスポーツ走行向きのエンジン、ソレもミッドかリアに積んでこそ利点が活きるエンジンであり、今のスバルの使い方ってぶっちゃけ間違ってるのである。あのポルシェだって水平対向エンジン積んでるのはケイマンとか911といったガチスポーツカーだけであって、セダンやSUVV型エンジン積んでるんだから、ソコんトコ推して知るべしである。


SUBARUテクノロジームービー: 水平対向エンジン

 でもってスポーツ走行向けエンジンって事は、当然だけど燃費も悪くなるのである。だからこそ燃費を気にしないで乗る人を増やすためにプレミアム路線が必要だったのであるが、ソレを捨てた時点で燃費が重要視される実用車は厳しくなってしまうのである。あともう一つのスバルのアイデンティティーである左右対称(シンメトリカル)AWDも然りである。あの構造が活きたのは電子制御が発達してなく、クルマの素性がそのまま安定性に現れてた時代の話であり、電子制御が進化した今においてはその限りではないのである。無論、シビアコンディションなら話は別かも知れないが、そんなコンディションでクルマを用いるヤツは稀であり、ジムニー同様ソレで売り上げ増とはならんのである。


SUBARUテクノロジームービー: シンメトリカルAWD

 そう、スバルの自慢である両テクノロジーが活きるのは高級車だとかスポーツカーだとか、そういった過剰な高性能が売りになるようなジャンルに限るのである。近年のスバルはソコを補うために「実用性の中にもちょっとした高性能を」を売りにしてたっぽいけど、トヨタグループの傘下になったという事はそういう事なのであろう。とあるロンマニアの方曰く「スバルは走りが良いのではなく、蘊蓄が多いだけ」との事であるが、近年は特にそうだとワタクシも思うのである。スバル車の商品説明って数字ばっかを並べ立ててるが、ソレが走りや質感に全然活かされてないのである。実際乗ったから分かるのであるが、数字で説明できない部分は思った以上にチャチいのである( ̄~ ̄)

*イメージ戦略の勝利?
 でもSNSとかでの反応を見てみると、未だに「トヨタ=凡庸で退屈なクルマ」「スバル=走りが良くて拘ったクルマ」って意見が実に多いのである(^_^;)他の国産メーカーのクルマに色々と乗ってみたり、アウディVW辺りと乗り比べてみれば一発で分かる話なんだけど、ソレをしてないヤツが実に多いのである( ̄~ ̄)そう、だからワタクシはスバリストを自称するヤツとクルマ話は出来そうにないと思ってるのである。言っちゃ悪いが、ワタクシが今まで見てきたスバリストを自称するヤツってのは、ビックリするぐらい他社のクルマに興味が無いのである。他社のクルマを全然知らないんだけど「スバル最高ッ!」って言うヤツと、一体どんなクルマ話で盛り上がれば良いんだって話である┐(´д`)┌


【愛車紹介】スバリストのカリスマ?超ど変態仕様のインプレッサ!!『公道を走るラリーカー』

 まぁただSNSで心配されてるような「トヨタ傘下になったらスバルらしさが失われちゃうッ!」って事にはならないとワタクシは思うのである。ダイハツトヨタの完全子会社だけど、じゃあダイハツらしさが全く無いかと問われたら、答えはノーである。ソレに今のトヨタの方がヘタしなくてもスバルよりもずっとモタスポしてる&スポーツカーに熱心なんで、寧ろ傘下に入って良かったんじゃないかとも思う次第である。スバルはプレミアム&スポーツ路線復活で、次期WRX-STIはGRヤリスと被らないように400馬力超のファスト路線で、ソレがワタクシが望む方向性なのであるが、そうなってもスバル車は買わないだろうなって自覚してしまう今日この頃であった。

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