アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DUST

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「樽の上からすくって飲むやつは、たとえ一升飲まれても、三升飲まれてもたいしたことはない。怖いのは樽の底から一滴でも漏ることだ」
By 岩崎弥太郎

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*形の無い時代
 今の時代、ソフトウェアには形が無いのがデフォである。ゲーム然り、音楽然り、映画やドラマ然り、本然り、皆デジタル形式が主流であり、何れも基本無料か定額ゲットし放題が主流である。だからマンガを紙の雑誌で売るという形態自体が既に時代遅れなのだから、ソレを躍起になって死守しようとする方がおかしいのである。ソレが【漫画村閉鎖後も止まない海賊版被害】に関するワタクシの見解である。ぶっちゃけた話、マンガのネット流出を防ごうと思ったらネットそのものを無くさなきゃ出来ないのであるが、そんな事は言うまでもなく不可能である。だったらゲームや音楽や映画同様に定額ゲットし放題にするか、広告で稼ぐ形の無料公開にするしかないのである。


漫画村などの違法Webサイト問題、今とこれから【ITmedia NEWS TV】

 だから今の【キン肉マン】がやってるような連載形態が、今後のマンガの主流出版形態になるんじゃないかとワタクシは思うのである。期間限定でネットに無料公開して、収益は広告で得て、物理書籍は一部のコレクター向きに単行本だけ出すって感じにである。問題としてコレやると製紙と製本と流通と問屋がヤバい事になるのであるが、まぁ”時代だからしゃーない”としか言いようがないのである。クルマが出てきて馬車が、電卓が出てきて算盤が、スマホが出てきてガラケーが其々歩んだ道を、紙雑誌も歩むってだけの話である。犠牲を伴ってでも次の段階へ進んでいくか、或いは皆で仲良く衰退していくか、どっち選ぶかと問われれば当然前者だからである。

*底辺の、底辺による、底辺のためのモータースポーツ
 ワタクシはずっと前からグリップ一辺倒で、ドリフトは関心はあるけど自分でやってみたいとは思った事が無いのである。ドリフトを従来の「オーバーステアから車体を立て直すためのテクニック」として習得するのは意義があるかも知れないが、今時のドリフト競技はその枠を飛び越えてしまったって感じだからである。例えるならば、スタンダードなサバゲーに対するUABみたいな感じである。だったらジムカーナ練習会とかで十分なのである。そんなドリフトが【ドリフト禁止サーキットが増えて云々】らしいけど、ワタクシの正直な感想は「ドリフト界隈なんて昔からそうだったのに何を今更( ̄~ ̄)」ってといったトコである。


180902 V Factory ドリフト練習会

 こう言っちゃ大変アレなのであるが、ドリフトってのはモタスポの中でも最底辺に属するようなジャンルである。中古高級車をハの字にしてる連中、あの辺と同じレベルだと考えて差し支えないのである。カートやジムカーナやラリーやってる人等と比べると、明らかに1ランクも2ランクも下なのである。今のグリップ界隈じゃ廃れつつある昔ながらの「客もDQNならショップ店主もDQN」のチューニングカー界隈の世界が、今尚ドリフトじゃ続いてるのである。今D1とかのドリフト競技って廃れつつあるらしいが、自業自得である。某ドリフトマンガのブームが終わった上に業界に自浄作用が無いんだから、そりゃ衰退するに決まってるのである。


中村直樹らが迷惑行為??

 あとドリフトが廃れた原因としては、DQNの間でクルマ以外の選択肢が増えた事に加え、クルマの中でも選択肢が増えた事もあるんじゃないかと思うのである。クルマ以外ではソシャゲとかファッションだとか、クルマ内でもVIPカーだとかミニバンだとか、DQNカルチャーの中での選択肢が格段と増えた事もあるんじゃないかと思うのである。いずれにせよ、ドリフトの最大の誤算は何かって、この「ドリフト=DQN文化」の枠を超えられなかった事である。モタスポの中心層である富裕層には一切響かずに、その上DQN界隈内でもジャンルが細分化された上に、抑々DQNはカネ持ってないんだから、そりゃ廃れるに決まってるのである。

モータースポーツは貴族のスポーツ
 上記サブタイは本場ヨーロッパで言われてる事であるが、ニッポンも例外ではなかったという事である。元々スポーツカーってのは贅沢品であり、そしてその贅沢品でスポーツするヤツなんてのは富裕層なのである。ワタクシが常々言ってる事であるが、DQNでもスポーツカーを所有できたバブル期前後のニッポンが異常だっただけの話なのである。その時代が終わって”普通の”先進国になって、欧米のソレみたいに「スポーツカー=贅沢品」に戻っただけの話である。現に富裕層に限ればスポーツカーは未だ売れ続けてるし、スーパーカー人気も健在である。だからドリフトがこの先生きのこるためには、富裕層にアピールする必要があったのである。


若者の車離れ?大人はそう望んだのに? 90年

 そう、あのバブル期の熱狂でDQNレベルのヤツでもスポーツカーが購入できたからこそ、ドリフト文化が栄えたのである。でも今じゃ「FR車≒高級車」になってしまって若いDQNがクルマを買えず、その上中古車の在庫は年々減っていくばかりである。つまり何をどうやっても、ドリフトって先細りする運命にあったのである。つまりドリフト文化を復活させる方法は2つ、1つは上記にあるように「富裕層に流行らす」で、もう1つが「ニッポンの景気をバブル時代のソレに戻す」であるが、何をどう考えたってどっちもムリである(笑)ドリフトの未来はハッキリ言って真っ暗なんだけど、グリップ一辺倒なワタクシにゃ思いっきりどうでもいい今日この頃であった。

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