アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FELONS AND REVOLUTIONARIES

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「あらゆる心の喜びと満足感は、比較して自分の方が高いと思えるような他者が存在することから生まれる」

By トマス・ホッブズ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*満足してナンボ

 新しいiPhoneApple Watchを装着して数日過ごしてみたが、今回のは一皮剥けたって感じなのである。マシンスペックはソコまで突き抜けてるとは思わないが、質感が格段に上がっているのである。以前までのは安物感やオモチャ感があって、何ちゅーか「オタク気質なヤツが身に着ける機能重視のアイテム」みたいな感じだったが、今回のは「大人が身に着けるアクセサリー」ぐらいにまでレベルが上がってるのである。スーツの袖から新しいApple Watchが覗いても違和感は無いし、高そうなスーツの懐から新しいiPhoneが出てきてもシックリ来る、そのぐらいの質感はあるのである。だから所有したり身に着けたりする事の満足感がハンパないし、コスパやスペックで叩かれても痛くも何ともないのである。




 新しいiPhone(XS Max 512GB)の価格が約20諭吉で、新しいApple Watch(Series4のゴールドミラネーゼ44mm)が10諭吉弱と、当初は「こんな強気の値段設定で大丈夫なの(´Д`;)」って思ったのであるが、大丈夫だってのがワタクシの見立てである。何故ならアップルはデジタルガジェット界におけるプレミアムブランドを目指しているっぽくって、そしてプレミアムブランドに求められているモンがアップルにはちゃんと分かってるからである。プレミアムブランドに求められているのは十徳ナイフを二十徳や三十徳にする事ではなくて、ずっと所有し続けたい、愛でる価値のある十徳ナイフを提供する事だからである。今のニッポン製品の何がダメかって、十徳ナイフを二十徳や三十徳にする事で値段を吊り上げようとしてるトコがダメなのである。


*セーフティー

 水野和敏氏曰く、ニッポンは世界でもトップクラスに差別が少ない国なんだそうである。ガチの貧困層が少ないけど、同時にガチの富裕層も少ない。だからガチ富裕層向けのサービスや商品作りのノウハウが乏しくなってしまい、プレミアムブランドが中々育たないんだそうである。だから中間層の感覚の延長線で作るしかなく、結果十徳ナイフを二十徳三十徳にするぐらいしかアイディアが浮かんでこないのであろう。さて話は変わって、と:

今時のクルマは上のクラスだと300馬力越えが当たり前になっていて、スーパーカーでも当たり前の様に600馬力を超えてるのである。何故そうなるかって、安全性能や格段にアップしてるからである。シャシー剛性や衝突安全性の進化、電子制御や各種安全デバイスの進化、クルマ外部とのネットワークの進化等々。ワタクシのNDですら当たり前の様に自動可変ヘッドライトや死角センサーや車両接近アラートや車線逸脱警報システムが搭載されてるんだから、最近のクルマのセーフティ性能って凄いと思うのである(^_^;)


フォーチュン・クエスト」と並んでワタクシが高坊時代に超ハマってた&大坊時代に惜しまれながら本編が終了したスレイヤーズであるが、まさか復活するだなんて微塵も思ってなかっただけにビックリである。コレを別のモンに例えるとどんな感じかと言えば「チェッカーズが再結成した」「アントニオ猪木が現役復帰した」ってトコであろうか(笑)まだ1章読んだだけだけど、昔のノリがそのまんまで、余りの懐かしさに全身の穴という穴から体液を激しく噴出させてしまった次第である(爆)今後連載が続くかどうかは分からんが、是非とも続いてほしいモンである。


*モノ”づくり”

 前にも言った事があると思うが、ニッポンのモノづくりの何が問題かって、先進国に相応しいモノづくりが出来てないトコにあるのである。ドイツなんかは数でなく質を高く売る方向にシフトできたし、アメリカはイノベーションしまくってるし、イギリスなんかはモノづくりを潔く諦めて金融で設ける方向にシフトしてるのであるが、ニッポンだけが未だに昔ながらの「安くて高性能」に拘り続けているのである。昔みたいに作る機械が乏しくて、ソレを勤勉な熟練の職人が補ってた時代ならニッポンの優位性はまだあったのだろうけど、今は他国の職人のレベルも上がってきた&3DプリンターだとかCADだとかの機械が進化してきて、ニッポンの優位性が通じ難い時代になっちゃってるのである。


 特にアメリカのソレとの決定的な違いは何かって、アメリカがやってるのはモノ”創り”であり、ニッポンがやってるモノ”造り”ではないのである。だからアメリカは常にルールメーカーとして立ち振る舞えて、オリジネーターとして一番美味しいトコを持って行けるのである。ワタクシが「中国の台頭ガー」と言われても全然脅威に思わないのは、中国がやってる事がモノ”作り”の範疇を出られてないからである。そう、モノづくりには3種類あるのである:

  • モノ作り:特殊技能が何も要らない単純作業で生産できるモノ。要はコピー製品
  • モノ創り:従来に無い全く新しいモンを研究し生産するモノ、所謂フォワードエンジニアリング

そう、ニッポンがモノづくりで今後もやっていこうと思うのであれば、モノ造りからモノ創りへ移行しなきゃダメなのである。が、イノベーションに伴う従来システムの破壊と混乱、才能のあるヤツと無いヤツとの格差の拡大をニッポン社会は敬遠する傾向にある為、移行は極めて困難なのである( ̄〜 ̄)モノ創り社会のデメリットを受け入れて移行するか、モノづくりを捨てて金融立国に移行するか、そのまま緩やかに凋落していくか。ニッポンは今、厳しい局面に立たされてるんじゃないかと思う今日この頃であった。