アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BLOOD MONEY PART 1

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「おのれ上手と思わば、下手となるの兆しと知るべし」

By 杉田玄白


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*上手くなる喜び

 ゴルフで球を真っ直ぐ飛ばせるようになる為には、最低でもトラック一杯分のボールを打つ必要がある。何処の誰の言葉かは忘れたが、ゴルフに限らずありとあらゆるスポーツやゲームや趣味に言える事だと思うのである。そしてワタクシが思うに、この過程こそがスポーツやゲームや趣味の醍醐味であり、勝った負けたはその副産物に過ぎないのである、と。無論、勝敗がそのまんま報酬や生存競争に直結しているプロ選手なら話は別だけど、アマチュアならば結果ではなく過程を楽しんでナンボだと思うのである。特訓や練習や研究や勉強を経て、自分がより強く逞しく賢く成長する喜びを味わう。ソレこそがスポーツやゲームや趣味の醍醐味なのであり、勝敗や結果や評価ってのは成長を客観的に評価する手段の1つであり、決して目的ではないのである。


 だから【格ゲーの初心者お断りの姿勢が衰退を招いた】という指摘に対するワタクシの見解は「お前、何言ってるの( ̄〜 ̄)」ってトコである。確かに今時の格ゲーが色々と覚える事が多過ぎて、システムが色々と複雑すぎて、初心者が取っ付き難いのはワタクシもそう思う次第である。が、ンなモンどんなゲームだって(程度の差はあれど)一緒である。将棋やチェスだって初心者は確実にフルボッコにされるが、ソレで将棋やチェスが廃れたのかって話である。ワタクシも格ゲーやってたから分かるのであるが、必殺技やコンボが出せるようになった時の楽しさは最高だったのである:

スト2が全盛期だった頃、ワタクシも必殺技やコンボは散々練習したモンである。専門用語でマッスルメモリーと言うんだそうであるが、同じ動作を何度も何度も繰り返す事で反射神経的に身体が動くように訓練するのである。そうすれば必殺技も出したい時にポンと出せるし、コンボ出す時のボタンを押すタイミングだって自然に出るようになるのである。ソレが出来るようになった時、ワタクシは全身の穴という穴から体液を激しく噴出させて喜んだモンである(笑)


*戦犯ソシャゲ

 だからワタクシとしては「出来ないッ!難しいッ!」って理由だけで投げるヤツが理解できんのである┐(´д`)┌ソコからある程度練習を重ねて、その上で「やっぱ自分にゃ合わなかったわ( ̄∇ ̄)」って理由で止めるのならまだ話は分かるのだが、ソレすらしないで最初の難関に当たった時点で投げるってのはどうよって話である( ̄〜 ̄)色々考えたのであるが、ワタクシが導き出した結論は「戦犯はソシャゲ」である(笑)今の若い子はソシャゲに慣れ親しみ過ぎてて、リセマラやらガチャやらで殆ど苦労しないで簡単に勝つ事を覚えちゃったから、昔ながらのゲームの「四苦八苦して、腕なり頭なり作戦なりを駆使して勝つ」って楽しさを受け入れ難くなったからじゃないかと思うのである。




 昔何処かで読んだ事があるのであるが、ソシャゲってのはワタクシの持論とは逆に、勝敗を主産物としているんだそうである。プレイヤーに余計な苦労はさせないで、地道にコツコツやるか課金をするかすれば、誰でも手軽に勝利体験が味わえる。その勝利体験こそがメインコンテンツなんだそうである。だから頭や身体や戦略といった要素が殆ど無いのは、その要素を加える事によりソレに長けたヤツが勝利を独占してしまい、ソレを持たないヤツが自己肯定感を得られないからなんだそうである。人間というナマモノは、楽して気持ち良くなれる手段を得ると、多くの場合はソレにハマってしまうモンである。だからワタクシはソシャゲを好きになれないし、今後もやろうとは全く思わないのである。


 言うまでもないと思うが、ワタクシは課金する事と同じ事をコツコツ繰り返す事を努力だとは思っていないのである。カネならサラ金闇金でも行けば幾らでも調達できる(無論リスクはテメェ持ち)し、同じ事を繰り返すだけなら機械の方が遥かに上手くやれるからである。そう、ソシャゲってシロモノは人間を成長させないどころか、寧ろ逆に堕落させているのである。だからワタクシはソシャゲをやりたくないし、誰にも勧めたくないのである。だがニッポンのメーカーは大小問わず「そっちの方が儲かるから」って理由でリセマラとガチャ塗れなゲームばっかりを作って、自らゲームの持つ価値を貶めている。一介のゲーム好きとして、ワタクシはこの状況に我慢ならんのであるo(`ω´*)o


*勝つ必要はない

 勝ち負けや高評価を追い求める事は良い事である、ただしソレが自身の成長の副産物としてならば。コレがワタクシの見解である。だからソシャゲのソレやサバゲーのゾンビ(当たっててもヒットコールしない行為)を用いての勝利ってのは、自身の成長を促してないからワタクシ的にはNGなのである。という事は、勝ち負けや法評価を得られなかったとしても、自身が成長してればソレはおkって事でもあるのである。だからワタクシはサバゲーでゾンビしようと考えた事はない(無意識にやっちゃう事は偶にあるが/笑)し、クルマに大掛かりなパワーアップチューンを施そうとも思わないのである。そう、ワタクシは他人から称賛される事を基本的に欲していないのである。ワタクシが一番欲してるのは、以前のワタクシよりももっと良いワタクシになる事だけである。


 まぁ自己顕示欲や支配欲が全く無いって言えばウソになるけど、でも積極的にレースとかをやる気が無いって事は、つまりあっても少ないって事なのであろう。例えばクルマに関して言えば、ワタクシの願望は後にも先にも「運転が上手くなりたい」って事だけである。でもって運転が上手くなった事を客観的に評価するのに有効な指標がサーキット走行のタイムだから、ワタクシはサーキットを走ってるのである。だからエンジンパワーを上げる事に興味は無いし、チューニングするにしても効果やデメリットを理解できてなければやる意味が無いと考えてるのである。自身の成長なしに勝利や称賛を得ると、必ずって言って良いほどその勝利や称賛に自身が押し潰される。そうならないよう精進あるのみの今日この頃であった。