アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LINGUA MORTIS

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「許されたことには興味がないが、禁じられたことには気をそそられる」
By プブリウス・オウィディウス・ナソ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ワクチンがやって来る
 新コロワクチン、漸くデリバリーが始まったのである。多分ワクチン強盗だとかワクチン転売だとか闇ワクチンだとかいう類のモンが山ほど出てくるだろうから、色んな意味で今から楽しみなのである(笑)まぁワタクシに関しては生業が生業だけに、此方から出向かなくてもワクチンの方がワタクシんトコへやって来る事であろう。調査によると新コロの3割ぐらいは医療従事者から感染するらしいから、医療従事者の新コロワクチン接種は実質義務みたいなモンであろう。とは言え、たとえコレが義務でなかったとしても、ワタクシは新コロワクチンを接種する事には何ら変わりはないのである。ちゅーのも、メリットの方がデメリットよりも遥かにデカいからである。


[新型コロナウイルス] 米でワクチン接種スタート 医療関係者ら優先的に

 医学的なメリットもそうだけど、その他諸々でもワクチン打っといた方が楽だからである。事前に「ワクチン打っといた」って言うだけで話し相手を安心させる事が出来るし、イベントなどに参加する時も「ワクチン打っといたから」と言えば入場で変なトラブルに巻き込まれる可能性が減るし、デメリットなんてぶっちゃけ副作用と反ワクチン主義者共からの攻撃ぐらいなモンである(笑)でもってソレに出くわす可能性も表出てクルマに撥ねられる確率よりも低いんだから、そりゃ打っといた方が得に決まってるのである。多分全国民に対し無償で配布されるだろうから、金銭的にも何ら損は無いのである。

*ニッポンとフランス、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い
 自由とは「何をしても良い」という事ではなく「してはダメな事をしない」という事。コレはワタクシが自由に関して論ずる時、何度も繰り返し言ってる事である。その最たるモンが交通規制であり、もし交通ルールが一切無くて誰もが好き勝手に道路を走ってたら、瞬く間に事故やら渋滞やらが多発してマトモに走れなくなるであろう。交通ルールってウザったく感じるけど、ソレがある事により最大公約数の移動の快適さが得られるのである。そう、完全な自由なんてモンは何時の時代にも存在し得ず、あるのは「最大公約数の自由」なのである。もし何もかにもが自由になったら、ソレこそ北斗の拳やマッドマックスの世界になってしまうのである。


【公式】北斗の拳 第1話「神か悪魔か!? 地獄にあらわれた最強の男」

 新コロに関して言えば、ニッポン人こそ正に「新コロの中での最大公約数の自由」が世界で一番良く分かってる国なんじゃないかと思うのである。誰にも強制される事無く自発的に皆がマスクして消毒してソーシャルディスタンス保って、その結果制限があるとはいえ各種イベントやスポーツ観戦も楽しめるし、外食やショッピングだって楽しむ事が出来てるのである。一部諸外国じゃ「国家や社会に自由を奪われたくないッ!」って理由だけで密作ってマスクせず、ロクに手洗いせずフロにも入らず、結果新コロ撒き散らして国家による介入の理由を与え、挙句は【フランスで起こってるソレ】みたく自由が無くなってしまうのである。


フランス 2度目のロックダウン始まる 違反者は罰金も

 だからマスク着用やソーシャルディスタンス云々についてのワタクシの考えは「その方法にエビデンスがあるのか否か」でも「周りが皆そうしてるから」でも「自由と権利ガー」でもなく「どうすれば最大公約数の自由が得られるか」なのである。だからワタクシは人と2m以内に接近するようなトコや、仕事やプライベートで他人と対話する時はマスクを着用するし、そうでないトコでも着用のお願いがあれば着用する次第である。何故ならば、その方が自由度が高いからである。ワタクシに言わせれば、着けない事で他人と揉めてるヤツも、着けなくて良いトコで付けてるヤツも、共に自由の価値が分かってないマヌケなのである。

サヨク政治の成れの果て
 でもフランスって、悪い意味で階級社会に染まっちゃったなぁって思うのである(^_^;)何故フランスがこうなったかって、フランスはじめ欧米って基本的に階級社会だからである。社会が「労働力を提供する労働者階級」と「リーダーや幹部になるエリート階級」に分かれてて、読む本も通う学校も嗜むスポーツも乗るクルマも全然違ってて、基本的に階級間の行き来は殆ど無いのである。上に行けない労働者階級が何を欲するかって「稼ぐ額が同じならもっと楽に稼ぎたい」か「せめてもっと自由にさせろ&もっと権利をよこせ」か「失職した時の補償を手厚くしろ」であり、そしてソレが叶うと「もっと欲しいッ!」ってなり、得られないなら暴動を起こしてムリヤリ勝ち取るのである。


パリ大暴動! 「黄色いベスト運動」。破壊されまくった翌朝のパリ

 ニッポンとアメリカのシステムの何が秀逸かって、上の階級に行くチャンスが沢山ある事である。アメリカではアメリカンドリームで成功を掴めるし、ニッポンじゃビンボーでも成績が良ければ東大京大とか行ってワンチャン掴めるから、下の階級の人間が不満や不平をそっちの方面で成功する事に費やせるのである。ソレが無いとフランスで起こってるソレみたいに、人は「自由や権利を守る」というルサンチマンをデモや暴動という形で爆発させるしかなく、結果上へ行くチャンスを逃して階級社会が固定されてしまうのである。自由とは「何をしても良い」という事ではなく「してはダメな事をしない」という事。大事な事なので繰り返し何度でも言う今日この頃であった。

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