アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WELCOME THE NIGHT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「(製品の)サイズやコスト目標は可能性で決めるな。必要性、必然性で決めろ」
By 大曽根幸三

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*速くね?
 後期型992(以後992.2)GT3であるが、ニッポンでももう間もなく第一陣の納車が始まるとの事である。ワタクシ同様に992.2GT3をオーダーしたロンマニアの方からも「納車は5~6月頃ですぅ~+ (0゚・∀・) +」との連絡が来たので、あともう1~2ヶ月ぐらいすればSNSでも納車報告がチラホラ出る事になるであろう。そんな中【992.2GT3のMT仕様がニュル北で7分切り】と聞いて思わず口から出た言葉が、上記のサブタイのソレである(笑)まぁ新型が旧型より遅かったら話にならないので、ある意味速くなってるのは当然っちゃ当然だが、ココまで速いとは思わなかったのである(^_^;)

youtu.be

 速くなった理由であるが、恐らくギア比を9%ほどショートにして立ち上がり加速重視にした事が一番の要因だと思うのである。でもってワタクシ自身も「コレはアリだ」と思った次第である。ちゅーのもGT3ってサーキットでタイム出してナンボの車種なので、ぶっちゃけ最高速は大して重要じゃないのである。時速300km/hなんてニュル北でしか出せないんだから、最高速を伸ばすよりも「時速300kmまで如何に早く加速できるか」の方がタイム出す上でずっと重要なのである。最高速云々なんてのはターボSかGT2にでもやらせておけばいいのである。

*さよならフルチューン、こんにちはファインチューン
 ワタクシのサーキットデビューが2006年の11月だから、気が付いたらサーキット走るようになってもう19年も経っていたのである。あの頃は2002年の国産スポーツカー黄金時代の終了からまだそんなに時が経っておらず、チューニング熱もまだ幾分か残っていて、街中にもサーキットにもチューニングカーが多く見られたのである。今じゃ信じられないかも知れないが、あの時代はBNR34が400諭吉(当時)で買えたのである。当時のワタクシは「新車CT9Aか、新車GDB-Eか、中古でBNR34か」で悩んでて、価格的理由でBNR34は早々に候補から外れたのであるが、今となっては実にバカな判断だったのである(笑)

youtu.be

 あの時代は「クルマ買って慣らし終わったら速攻チューニング」が当たり前な時代で、サーキット走るクルマは当たり前の様に社外GTウィングが生えていて、エンジンルーム開けたら毒キノコエアクリが生えていて、車高も当たり前の様に低かったのである。でもSオーナー曰く「R35のニュル北テスト等々でもうヨーロッパは何回も行ってるけど、ニッポンみたいなチューニングカーを見た事が無い」だそうである(^_^;)じゃあどんな感じなんですかと聞いたトコ「スポーツグレードの車種を買ってきて、必要に応じてサスキット組んだり、ブレーキキット組んだり、バケットシート入れたり、ソレだけ」との事である。

youtu.be

 コレはニュル北の一般開放日のソレであるが、ヨーロッパ各国の走行会なんかも大概こんな感じなんだそうである。曰く「向こうの人は”取り敢えず連続周回をこなせればソレで良い”って考えてて、必要に応じて必要十分なパーツを組む」との事である。でもって向こうにはそういう目的の各種キットが色々販売されていて、そのままDIYでポン付けしちゃったりもするのである。ヨーロッパにはバブル時代なんて無かった→18歳の免許取りたてのガキが頭金ナシのフルローンでスポーツカー買える&チューニングのローンをガンガン組めるなんてことは無かったので、自ずとそうした形になるんだそうである。

*ボーナスステージ終了後
 でもって、あの時代からもう19年である。今のワタクシの率直な感想は「ニッポンのスポーツカー文化は廃れたのではなく、本来の姿に戻っただけ」である。バブル時代に若い子が高価なスポーツカーを買えた方が異常だったのであり、ソレが終わればニッポンも欧米同様、富裕層とエンスーがスポーツカー文化を支える存在になったのである。現にその層向けのスポーツカーはニッポンで売れまくってるし、ソコからサーキットデビューを果たす人も増えてるし、ソコまで大きく変わってないと思うのである。変わった事があるとしたら、ニッポンの走行会も欧米のソレみたいに、ファインチューンされたクルマが主体になってきたってトコである。

youtu.be

 ワタクシがココ数年サーキットで見る参加車両って、もう殆どが脚やタイヤやホイールやシート変えただけの、所謂ファインチューンやライトチューンと呼ばれるソレなのである。昔ながらのフルチューンかましてるのは大概昔からずっと乗られてる昔のクルマぐらいで、新しめのクルマは軽く弄っただけのが殆どで、あと外車の数が明らかに増えているのである。ワタクシは前々から言っているが、バブル時代ってのは所謂ボーナスステージであり、ソレが終わったら通常ステージに戻るモンなのである。本来の基準で考えれば、今は決して悪い時代じゃないと思う今日この頃であった。.