アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

WWⅢ

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「往時においては、母国のために死ぬことは心地よく、ふさわしいものであると書かれたが、近代戦争では、戦死が心地よく、ふさわしいものは何もない。諸君は犬のように死ぬであろう」

By アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 先日に引き続き、またまたフェラーリの話。ワタクシは「フェラーリが欲しいか?」と問われたら答えは「そんなモンは(゚⊿゚)イラネ」である。まず第一に維持が困難、第二に停める場所が無い、第三に「単純に走る」以外の使い道が無い、第四に壊れやすくて直すのに時間が掛かるこのクルマにかける余分なヒマもカネも無い、といった所である。


 が、質問を「フェラーリに乗りたいか?」と問われたら勿論「イエス!」である。クルマ好きな人間だったら、誰でも一度はスーパースポーツカーに乗りたいモンである。レースで勝てるか云々は抜きにして、普通のクルマでは味わえないF1感覚の異次元スピード&パワーを味わいたいモンである。「自分はクルマやレースが大好きだけどコンパクトカー以外は眼中にありません」なんて言う人がいたら紹介して欲しいモンである(笑)


 が、問題はいかんぜんメンテナンスにやたらと手間とカネが掛かる事である。このテのスーパーカーというものはF1マシンやWRCマシンと同じ理屈で作っているのである。即ち「速く走れてナンボ、耐久性は二の次」なのである。丁度F1のマシンが1シーズン使い切り、パーツ類は1レース使い切りなのと一緒である。つまりフェラーリランボルギーニ等のスーパーカーは「壊れやすい」のではなく「あっという間に消費してしまう」からなのである。


 そこんとこである、ワタクシが近い将来次々と登場するであろう国産のスーパースポーツに期待するところは。よーするに「壊れないスーパーカー」である。ロールスロイスやキャデラックなど世界には高級車メーカーが数多くあれど、何故その中でメルセデス・ベンツだけが常にトップの座であり続けるかと言えば「壊れないから」である。砂塵まみれの中東の地でも、灼熱のアフリカの大地の上でも、未処理排ガスまみれのアジア発展途上国でもベンツは走れる。だからこそ世界中で売れているのである。


 んでもって、何故トヨタ(+レクサス)がGMから世界一の座を奪えるまでに至ったかというと、これまた理由は「壊れない」からである。トヨタのクルマを知っているロンマニアの方ならご存知だと思うが、とにかくどんな雑な乗り方しても滅多に壊れないのである。オイル交換サボっても、チョイ乗りばかりでも、クルマを停めたままハンドル切ってもとにかく壊れにくい。とどのつまり、極端な乗り方をせず、尚且つ車検さえ受けていればメンテナンスフリーに近いのである。


 だからワタクシは国産スーパーカーに否応無しに期待してしまうのである。馬力の自主規制も無くなった今、堂々とバカでかいエンジンを積んだ「壊れないフェラーリ」を作ってもらいたいのである。んでもって実際にレクサスとインフィニティとアキュラが作っているというのだから、期待するなというのが無理である。今までの日本車に付き纏ってはなれない"大衆性"を徹底的に排除した妥協の無いクルマを作って欲しいモンである。が、それを買うだけの準備がワタクシに出来ているだろうかと考えると「?」が付いてしまう今日この頃であった。