アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

NIGHTMARE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「有名人とは何だろうか。名前が必要でなくなった人である。他の人々にとっては、名前はその個人にとって固有な意味を持っている」

By アルベール・カミュ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*旧時代の幕引き

 ホントは明日更新する予定だったのであるが、久々にネタの神様が光臨したので(笑)以前からヤバいとは思っていたのであるが、遂に【ハドソンがコナミの完全子会社になっちゃった】のである。若いロンマニアの方には「あのボンバーマン桃鉄しかないメーカーでしょ?自然淘汰じゃん」って受け止めるかも知れないが、ワタクシのようにファミコン世代ド真ん中のロンマニアの方ならば、このニュースがどれだけとんでもない話かがご理解頂けると思うのである。惑うことなきファミコン時代のトップメーカーだったハドソンの呆気ない幕切れ。まぁ、コレも時代の流れってヤツであろう(-_-;)


 ボンバーマンロードランナー桃太郎伝説バンゲリングベイ、チャレンジャー、迷宮組曲スターソルジャー。どれもこれもファミコン史上に残る名作ばかりである。ホントあの時代のファミコンブームはハドソンが牽引してたと言っても過言ではない。今では信じられない話であるが、その時代は「ハドソン>>>越えられない壁>>>コナミ」だったのである。そう、ファミコン世代をリアルタイムで経験した人間にとっては「あのコナミが?!」「あのハドソンが!?」なのである。因みにハドソンだけじゃなく、あの時代に乱立したソフトメーカーの殆どは吸収合併倒産して、今や少数の大手メーカー&新興メーカーによる群雄割拠の時代になったのは知っての通りである。


*熱狂の時代

 さて、ハドソンが完全子会社化されたとなると、関心事は大きく2つに分かれるであろう:

  • さて、新しく生まれ変わるハドソンが今後どーゆーゲームを作ってくれるのか → フツーの人
  • 名人は?!高橋名人はどーなっちゃうのヽ(д`ヽ)。。。(ノ´д)ノ → ロンマニア(笑)

そう、あの時代のファミコンブームが熱かったのは、ただ単にハドソン優れたゲームを作っていたからだけではない。日本のF1ブームがアイルトン・セナという絶対的なアイコンにより牽引されたように、ファミコンにも高橋名人という子供達のヒーローがいたからこそ、あそこまで熱狂できたのである。ワタクシ同様にファミコン世代ド真ん中のロンマニアの方なら、あの時代の高橋名人どれだけのスーパーヒーローだったかを御存知かと思う。


 ワタクシも例に漏れず、高橋名人の神業に熱狂したモンである。授業中、机の下で必死こいて16連打の特訓をしていたのはワタクシだけではないはずだと確信している(笑)当時は毛利名人という猛1人の名人もいて、人気を二分していたのは有名な話である。その熱狂の余り、こんな対決映画まで作られたほどである:

大人になって冷静に考えると「なーんだ、そーゆー事だったのねやっぱり(´-`)」なのであるが、当時バリバリの高橋名人派であったワタクシは、毛利名人派のクラスメイト相手に映画以上に熱い口バトルを展開したモンである(笑)因みに高橋名人は今現在もハドソンの社員(毛利名人フリーランス)である。正直な話、コナミ社員としてラブプラスを宣伝する高橋名人なんて想像すら出来ないのであるが(爆)


*ヒーロー待望論

 そう、ブームが巻き起こるためにはヒーローが必要なのである。F1のセナ、日本プロ野球の王&長嶋、メジャーリーグの野茂やイチロー、ドリフトと土屋圭市。ブームの裏には必ずと言って良いほどヒーローが存在するのである。ヒーローに憧れ、ヒーローを追っかけ、そして新たなヒーローになる。そして新たなヒーローに憧れた人が(以後繰り返し)って感じである。今の日本は何が不幸かといったら、ヒーロー&ヒロインが不在なトコである。ヒーローはファンの間から自発的に誕生したモンでなければならない。電通やらマスコミやらが作った「ナントカ王子」なんかじゃ心底熱狂なんぞ出来やしないのである。


 今考えると、アイルトン・セナ土屋圭市と藤原拓海がどれだけ日本のモータースポーツ界に(良い意味でも悪い意味でも)貢献してきたかを思い知らされるのである(^_^;)この3人がいなかったら、日本のモータースポーツ、及び国産スポーツカーはあと10年〜20年は遅れていたかも知れないからである。ンでもって、今の日本モータースポーツの人気低迷&若者のクルマ離れの原因は至極簡単。ヒーローがいないからである。今んトコ期待できそうなのは小林可夢偉ぐらいだと思うのであるが、雑誌でドアップの写真見たら「うーん(○ ̄ 〜  ̄○;)ちょっと難しいかも」ってなってしまったのは内緒である(笑)さて、ヒール&トゥの練習がしたいので、もう締めたい今日この頃であった。