アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

A BLAZE IN THE NORTHERN SKY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「人生は一つの悲劇である。その中で我々は観客としてしばらくの間座り、その後に己の役を演じる」

By ジョナサン・スウィフト


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*選手からサポーターへ

 今の和ゲーが面白くない理由が何となくふと浮かんだのである。昔の和ゲーはどんな形であれ「自分がゲームの中の主人公と一体化して、ゲーム世界の中のいちプレイヤーとして参加している」という雰囲気があったのである。サッカーに例えると、あたかも自分が選手の一人としてゲーム世界の中で活躍している。そんな感じである。ところが今の和ゲーってヤツは、その感情輸入できる余裕が年々少なくなってるのである。日本らしいといえば日本らしいのであるが、ストーリーが必要以上に練られていて、キャラクター設定が必要以上に完成している→つまり、プレイヤーが自らのキャラを入れ込む余地が殆ど無いのである。


 ソレはソレで完成度の高いモンも少なくはないのであるが、いかんぜん映画を観てるような気分にさせられるのである。サッカーに例えるなら、サポーターとして試合を見ているって感じである。選手からは遠くないんだけど、自分が参加してるという臨場感が希薄になってしまってるのである。ンでもってワタクシは「ゲームがしたい」のであって「映画を観たい」のではないのである。トッププロの超一流テクニックを観客席で見るのは確かに面白いが、ソレ以上に三流以下のテクニックでも構わないから自分で試合をしたいのである。でもって、和ゲーは売れ線のソフトほどこの傾向が強い。だから最近の和ゲーは退屈なのである┐( ̄ヘ ̄)┌


*至れり尽くせりのDIY

 日本じゃ「とりあえずミニバン」と古人が言うように(笑)日本人という人種は至れり尽くせりが大好きなのである。実際に必要なのか云々よりも、オーバークォリティーでも良いから事細かいサービスをありがたる。パックパック背負って自分で歩き回る旅行よりも、添乗員さんが丁寧にガイドしてくれるパック旅行の方がウケが良い。だから和ゲーはああなったんだとワタクシは思うのである。まぁソコで気分をガラッと変えるとしよう:

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毎度お馴染みのマニアックなコレである。今回は専門用語で言うトコの”腰上”って部分であり、今エンジンの燃費競争で最も熱い部分の一つである。可変リフトバルブ、可変バルブタイミング、ミラーサイクル等の最新技術の解説がメインである。しっかしまぁ、昔は「エンジンだけは超一流」と呼ばれたホンダのエンジンだが、コレ読むと今は如何に遅れていて話にならないかを思い知らされるのである(^_^;)曰く「VTECの成功の上に胡坐をかいた結果」らしいのであるが。

空の境界 未来福音 (星海社文庫)

空の境界 未来福音 (星海社文庫)

もう完結したと思っていた「空の境界」シリーズであるが、知らず知らずの間に新刊が出ていたのである。何せ未だに積みゲーが山ほどあるんで、読んでいないどころか本屋の袋からも未だに出していなかったりする(笑)ワタクシ的にはコレよりも「魔法使いの夜」の発売を心待ちにしている・・・・って今出されると更に積みゲーが増えてしまうな、ウン(爆)


*箱庭の王者

 話は戻って、ソコんトコ洋ゲーはシッカリしてるのである。あくまでも「プレイヤーは選手である」というトコにこだわり、ゲーム世界へ没頭することの楽しさを徹底的に追及してくる。で、そんなワタクシが選ぶ「2011年最高の神ゲー」の最有力候補がコレなのである:

ワタクシが死ぬほどハマった「オブリビオン」の続編であり、箱庭系ゲームとしてもRPGとしても史上最高になること請け合いナシの一作であり、ワタクシの年末年始は「スカイリム」のために全部使ってしまう予定である(笑)和製RPGのXIII-2?そーいえば、そんなゲームがあったようななかったような(爆)どんなゲームかといえば、こんなゲームなのである:



このゲームの主人公は、完全にプレイヤーの分身なのである。プレイヤーはこの美しくて広大なバリエーションに富む世界の中で何をしても自由なのである。一応メインストーリーとエンディングは用意されているが、そのメインストーリーこそがむしろオマケなのである(笑&実話)このゲームの本質は「ゲーム世界を徹底的に味わうこと」なのであり、単なる観客でいるのは愚の骨頂なのである。


 メインストーリーよりも遥かに多いサブストーリーがあり、ソレをどんな順番で引き受けようとも自由。引き受けたサブストーリーも、条件さえ満たせばどんな方法で解決しようとも自由。キャラクターに”特性”だとかいうシロモノはなく、どんな風に育てようとも自由。ゲームをやる上で様々な勢力があるが、何処の誰に付こうとも自由、抜けるのも裏切るのも自由。律儀にカネ払ってモノを買うのも自由、隙を見てパクるのも自由。勿論、ゲーム内には警察に相当する組織もあるので、悪事をやったら追われるリスクを負うことになるが、そのリスクを負うのも自由なのである。この「スカイリム」の圧倒的な世界観に比べれば、某13-2が如何にハナクソかがお分かりいただけると思うのである(笑)


 何したらいいのか分からない?ソレを探すのが面白いのである。不親切?必要以上の解説や手助けは余計なお世話である。何ちゅーか、今やクルマのチューニングすら和ゲーのノリなのである。客はチューニングのノウハウだとか、クルマの挙動の変化を必死こいて学ぶ必要が無い。自分が「こうしたい」といえばショップの中の人がソレを考えてくれる。ンでもって不具合が起こったとしても、ショップに電話一本入れれば後は何とかしてくれる。トライアル&エラーを繰り返して失敗から学ぶことをしなくっても、カネさえあれば誰でも”強い”クルマが得られるし、知識も教えてもらえる。他の人がどう考えてるのかは知らないが、ワタクシはソレを”力”だとは認めない。モノホンの知識と経験はテメェの血と汗でしか獲得できない、そう信じて止まない今日この頃であった。