アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FASTER DISASTER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「人に言うべき事は最後まできちんと言うがよい。全部は言いたくないことだったら、むしろ初めから黙っていよ」

By 森鴎外


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*三代目の最後

 ワタクシの最初のクルマはスバル・インプレッサGDB-E型)である。免許取って初めて乗ったクルマがコレなのは議論の余地ありまくりであるが(笑)クルマの楽しさだけでなく、ホントに様々な形でワタクシに色んな事を教えてくれたクルマである。乗りこなせたかと問われれば速攻で「ノー」と答えるが(爆)楽しかったかと問われると間違いなく「イエス」である。ハッキリ言ってムダや遠回りの方が圧倒的に多かったが、その経験はムダになっていないとワタクシは断言できる。間違いなく一生思い出になるクルマだし、もしも機会があれば今度こそ上手く乗りこなしてみたいとも思うのである。問題はその”機会”とやらの訪れる見込みが限りなくゼロに近い事なのだが(核爆)


 だから降りた後もインプ(今はWRX-STI)の事は気になるし、立ち読みだが雑誌やムックを手に取って最近のチューニング事情を追っていたりもするのである。ンでもって、何らかんら言ってGRB/GVBの情報もチェックしていたりするのである。多分もうすぐ発表&スバルディーラーと仲が良いロンマニアの方なら情報入ってると思うが、D型の情報である:

  • GVBにスペックC追加。18インチが352諭吉、17インチ(競技用)が317諭吉。双方ともリアフォグ&リアワイパーなし。17インチは更にリアウィングもなし
  • スペックCはGRB/GVB双方でフルオートエアコン装着可能。A-LineTypeSがカタログモデル化
  • GRB&GVBにプレミアムモデル追加
  • 新色クリスタルブラックシリカ追加

とまぁ、こんなトコである。目玉はやっぱGVBスペックCであろう。ワタクシは以前「WRX-STIに乗りたいと思ってるロンマニア諸君。もしもGVBスペックCが出たら買いだゾ☆(ゝω・)v」と言ったのであるが、その予言が当たってしまったのである(笑)走る事が好きならば、絶対にスペックCである。あのベアリングターボのレスポンスの良さ&吹け上がりの良さは、一度気に入るともう素には戻れない。その上、スバル自身が「走るんだったらGVB>GRB」と言ってるんだから、そりゃGVBのスペックCでFAに決まってるのである。


 何ちゅーか、一部の初期GRB乗りの阿鼻叫喚の声が聞こえそうな希ガスのである(笑)世代交代したての頃(2007年末)スバルは「セダンは導入しない。スペックCも出さない」と公言していた→ソレを信じて乗り換えた人だっているからである(^_^;)結局「B型でスペックC導入→C型でセダン導入→D型でセダンのスペックC導入」という具合に「スバルのモータースポーツハッチバック」という構想は済し崩しになってしまったって話である。まぁ「自分はハッチバックの利便性も欲しかったからGRB選んだけど、ソレがどうした」「モータースポーツモータースポーツ、自分は自分」というフツーの人には関係ない話なのであるが、世の中には「スバヲタ」と呼ばれるスバルのモータースポーツイメージを自分に投射してるヤツも少なからずいて、そーゆー連中にとっちゃ死活問題なのである(爆)


*四代目は如何様に?

 さて、そうなると次に気になるのが「四代目WRX-STIはどうなるのか?」というトコであろう。270馬力の1.6リッター直噴ターボを採用するという声もあれば、現行レガシィの【FA20DIT】の350馬力チューン版が搭載されるという話もある。そういうのは蓋を開けてみないと何とも言えないから変な憶測は避けるが、ワタクシの要望は昔も今も1つである。ソレは【現行インプレッサ】をベース車両にするのだけは勘弁願いたいという事と、A-LINEに【リニアトロニック】を搭載するのは絶対やめろ・・・って2つになっちゃったし(笑)ワタクシが前々から行っていた事であるが、現行インプはスポーツカーのベースには向かない&CVTはスポーツ走行には合わないって事である。ソレでもスバルなら何とかしてくれる?スバルにソレが出来るんだったら、今頃既にアウディと肩を並べてるって話である(爆)


 ワタクシは別に「現行インプはダメなクルマ」と言ってるワケではない。ただ単に「スポーツカーのベース車両には向かない」と言っているだけなのである。パッと見で分かると思うが、あんなメタボなスポーツカーがあり得るであろうか(笑)人と荷物を運ぶのならアレで良いかも知れないが、スポーツ走行するにあたってはムダ以外の何でもないからである。居住スペースが大きけりゃ空力的に抵抗になるし、折角の水平対向エンジンの低重心がムダになってしまう。ソレより何より、室内が広けりゃ剛性も落ちるに決まってるのである。でもって剛性を取り戻すために重量が嵩む。コレは歴代インプ(全て最初期最廉価4ドアモデルの5速MT)の大きさと重量の比較である:

  • 初代(GC&GF型) :4340×1690×1405mm  990kg
  • 2代目(GD&GG型):4415×1695×1440mm  1170kg
  • 3代目(GH&GE型):4580×1740×1475mm  1230kg
  • 4代目(GP&GJ型):4580×1740×1465mm  1250kg

という具合に、インプは世代交代ごとに大きく重たくなっているのである。3代目と4代目は大きさに差が殆ど無いけど、4代目になって室内が拡大してる→減った剛性を取り戻すために重くなってるのである。当然コレはWRX-STIにも引き継がれるワケであり(GC8:1290kg → GDB:1440kg → GVB:1490kg → 次はヘタしたら1500kgオーバー?^_^;)ワタクシが懸念してるのもコレなのである。ソレでもスバルなら何とかしてくれる?スバルにソレが出来るんだったら、今頃既にポルシェと肩を並べてるって話である(笑)


*小さく、軽く、低く

 インプ(WRX-STI)は何故速かったのか。パワー?280馬力規制の時代だったら皆同じである。低重心?実は534mmもある(因みにランエボが509mm、RX-8が474mm、86/BRZが460mm)から違う。インプ(WRX-STI)が速かった理由は「(4WDの中では)小さくて軽かったから」である。確かにFFやFRと比べると重いのだが、ソレを4WDのメリットで打ち消してお釣りが付いたからである。でもって、インプ(WRX-STI)は何故売れたのか。答えは「多少無骨でダサくても、圧倒的な速さでカバーできたから」である。何らかんら言って、スポーツカーは速くてナンボである。言っちゃ悪いが、ランエボもインプも「羽とヒレの付いたカローラ」である(笑)ソレでも許されたのは、ブッチ切りでニッポン最速だったからである。280馬力以内で4WDを適度な重さで組み込めた。だから速かったのである。


 でもって、その280馬力時代も過去の話。速くない”羽とヒレの付いたカローラ”に何の価値があるんだって話である(笑)再びニッポン最速を目指す?R35やLFAを相手にしなけりゃならなくなるから、正直ムリな話である。じゃあどうするか?答えは「走る楽しさの追及」である。GC8GDBの時は「大きく重たくなっちゃったけど、ニッポン最速だから良いや(´・ω・`)」みたいな肯定も出来なくはなかったけど、ソレももうムリだって事である。だったら原点に戻って、馬力は落ちても良いから小さく軽くが最適解だとワタクシは思うのである。絶対的なパワーは落ちたけど、パワーウェイトレシオの増加で相対的には更なるパワーアップ。そんなんだったら、ワタクシももう一度WRX-STIに乗っても良いと考えている(爆)いずれにせよ蓋を開けてみないと分からないので、願わくば肥大化&重量増でコケた【ランエボ×】の二の舞になってほしくない今日この頃であった。