アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BLOOD MAGICK NECROMANCE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「あまりにも多く有用なものが生産され過ぎると、役に立たない人間が多くなり過ぎる結果となる」

By カール・マルクス


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*音楽媒体の更なる進化

 完全に休みボケしててスッカリ忘れてたが(笑)ようやくニッポンでも【iTunes Match】のサービスが始まったんで、長年のiTunesユーザーであるワタクシは当然ながら利用した次第である。何ちゅーか、ワタクシ的には今の方法でも十分満足していたのであるが、恐るべきは21世紀である(爆)もうコレから先、クラウドから収録した楽曲を受信する機能さえあれば、ワタクシの所有する全楽曲を何処へ行っても聴けるようになってるのである。ワタクシの所有する7140曲(アルバム750枚分)を掌大のデバイスに全部収まる事自体が既にミラクルだったのであるが、今はソレ以上の量の楽曲を更に小さいデバイスで堪能する事が出来るのである。やっぱ21世紀だわ、ウン(核爆)



 唯一の欠点が音質であるが、メタルやパンクやアニソンに音質もへったくれも無いので無問題(笑)百歩譲ってソレがあったとしても、音質よりも便利さが遥かに上回るだろうから、ワタクシはソレを選ぶであろう。ガキの頃に「旅行で持ってく際にカセットテープが嵩張る」って理由で、所有してる楽曲を厳選して、出来る限り長い録音用テープ(当時は120分)を用いてマイベストアルバムを作成してたあの時には、こんな時代が来るなんて夢にも思わなかったモンである(´-`)容量がデファクト上無限大に近くなった今、今後は音質の向上が図られるであろうが、ソレはソレで楽しみであるo(´∀`)oただ個人的にはガキの頃の「選曲→収録→完成v(o ̄∇ ̄o)」の楽しさが無くなるのがアレなのだが、そう考えるワタクシは既にオッサンなのであろう(爆)


*ロックの未来

 デバイスが進化すると、当然音楽の買い方も変わるモンである。上記に「7140曲(アルバム750枚分)」と書いたが、実はCDとして音源を保有してるのはその半分以下なのである。半分以上はダウンロード経由で購入、つまり実体が存在しないのである。昔は雑誌とかでどんな感じの音かの情報を得たり、レコード屋へ行って「店員のオススメ」とかを見たり、試聴機で試聴したりして購入したのであるが、今はその必要が全く以って無い。ググって、ようつべで聴いて、iTunesで買う。お陰でCDショップへは殆ど通わなくなった次第である(^_^;)流石にこの年になるとグロジャケットのデスメタルアルバムとか、萌えキャラジャケットのアニソンをレジに持っていくのは厳しいモンがあるのである(笑)


ダウンロードが中心になると、当然音楽の売り方も変わるモンである。特にYouTube、コレが実に強力であり、アルバムが丸々置いてあるなんてのはザラであり、削除されたとしても世界中の誰かが直ぐに再アップロードしてしまう。従来の「買わなきゃ聴けない」って概念が覆されるわけだから、そりゃ売る方も堪ったモンじゃない筈である(^_^;)現にエアロスミスのドラマーが【アルバム作っても売れないから作りたくねぇ】って言っちゃってるんだから、その深刻さが分かるってモンである:



だって買う前にこういう風にタダで聴けちゃうんだから、そりゃ売れんはずである(笑)ようつべが無かった時代は「当たるも八卦、当たらぬも八卦。でも当たりを引くためには買わねばならないッ(`・ω・´)」って感じでアルバム買ってたのだが、こうやって買う前に聴ければ”当たらぬも八卦”の人は確実に買わなくなるだけじゃなく”当たるも八卦”の中にも「家で聴くだけだからYouTubeで十分」って人も含まれてる→売上半減どころかソレ以下になるってワケである(´・ω・`)でもって古いアルバムとかヒット曲とかも:





こんな風にタダで聴けちゃう上に、ダウンロードだとその曲だけを買えちゃうワケである。昔は「この曲のためにアルバム買う」ってのがあった→その他の曲の印税もついでに入ってきたが、ピンポイントで買われたら売り上げも激減するって話である(^_^;)だから欧米のアーティストはライブ中心に稼いでいる&ライブアルバムを多く出している&ベストアルバムに新曲1〜2曲追加して売るのが主流になってきてるのであるが、ある意味ソレが正解なのである。ライブの臨場感だとかアーティストとの一体感ってのは何をどうやってもダウンロードできない→違法合法どんなダウンロードが横行しても、寧ろ逆にライブ行きたくなるからである。


*便利vs文化

 確かに多くのアーティストが売れなくて苦難に喘いでるのはイヤというほど分かるのであるが、じゃあダウンロード等々を止められるのかと言ったら、答えは「ノー」である。人間というナマモノの歴史は、便利さの追及の歴史でもあるのである。馬車からクルマへ、船から飛行機へ、剣から銃へ、手紙からメールへ、そしてガソリン車から電気自動車へ。たとえ最初にどんなリスクや苦労があろうとも、人間は必ずと言って良いほど便利な方向へ進もうとする。だからダウンロードに音楽の形態が移行するのも、そっちが遥かに便利なんだから必然なのである。ニッポンじゃCD売り上げを守るために各種業界があの手この手を尽くしてるが、ムダな事である。人間というナマモノは、便利さには絶対に逆らえないのである。


 無論、ワタクシはCD(及びその他媒体)を否定してるワケではない。音質という面では、未だCDに利点があるからである。が、握手券商法。テメーはダメだo(`ω´*)o最近じゃ【CDを100枚買ったらデート】なんてのもあるらしいが、音楽をバカにするのもいい加減にしやがれって話であるヽ(`Д´)ノ流石にもう慣れたんで「1000枚買ってくれたらベッドインしますヾ(*´∀`*)ノ」なんてのがあってもワタクシはもう驚かんが(笑)やっぱ音楽好きとして、音楽を音楽以外の部分を売りにして売られるのは気分悪いのである。そんな事やるから業界が益々そっち方向へ向かってしまい、真っ当に音楽やってるアーティストたちが割を食う。どんな販売形態であれ、音楽が真っ当に評価される事を願って止まない今日この頃であった。