ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「歴史上最悪の出来事が起こったのは、人々が自分の頭で考えるのをやめ、他人の考えを聞くようになり、更には他人に追従するようになった時だった。それが独裁者の台頭を許してしまう」
By ドナルド・トランプ
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*中間層は何処へ消えた
今世界中で「不況ガー」「格差社会ガー」って言われてる原因は色々考えられるのであるが、ワタクシはネットの登場と普及が大きいと思うのである。例えば本屋だけど、昔は100の町に100の本屋があって、其々がソレなりに食っていけたのである。でもアマゾンに代表されるようなネット通販や、大企業の巨大書店や、更には電子書籍までも登場した今、その100の本屋は今まで通り食っていけるであろうか?答えは当然「ノー」であり、書物販売による利益の大部分は少数派である後者に持ってかれる事になり、リアル本屋の関係者の多くが路頭に迷う事になる。コレが不況の原因であり、格差社会の原因なのである。でもって質の悪い事に消費者には後者のが歓迎されるのだから、前者は益々以って肩身が狭くなってしまうのである。
昔は人口の80%ぐらいいたアメリカの中間層も、今じゃ30%になってるんだそうである。でもってその消えた50%で中間から上に行けるのはネット社会で運良く活路を見いだせた一握りの人間だけであり、残りの大多数は中間より下に行ってしまった事は想像に難くないのである( ̄〜 ̄)8年前にオバマが当選した時、アメリカ国民が一番チェンジしてほしかったのがコレなんじゃないかとワタクシは思うのである。でもってオバマ時代の8年間、その状況が良くなったかと問われれば、残念ながらノーである。だから次の大統領選になった時、間違いなく焦点になるだろうとワタクシが思ったのがこの富の偏在であり、実際サンダースとかはモロにソレを前に出してきたワケである。
例えばの話、お笑いのライブが5回ほど開催予定であり、ソコにお笑い芸人が5組いたら、果たしてブッキングとかはどうなるであろうか。答えは「一番面白い芸人に5回分の依頼が回ってくる」である。当然、ギャラもソイツが独り占めである。コレは果たして不公平な事なのか?答えは「不公平じゃない」である。スタートラインが平等であればあるほど、競争が公平であればあるほど、実力の差がモロに現れてしまい、実力のある者に富が集中する。そしてその事を世間は歓迎する。世知辛い話であるが、コレが資本主義である。だから資本主義は再分配なり何なりで上手く”不平等&不公平”にする必要があるのであるが、アメリカはそのタイミングが遅かったとワタクシは思うのである。
*ウ○コとカレー
真っ当な社会生活を送ってるロンマニアの方ならば当然既に知ってると思われるが【ドナルド・トランプが大統領選に勝った】のである。ワタクシは当初「何だかんだ言っても僅差でヒラリーが勝つ」と予想してただけに、この結果にはちょっとビックリである。多くのアメリカ国民が「現状を打破したいッ!昔みたいな豊かな時代に戻りたいッ!」って思ってるのは重々承知していたけど、だからと言ってトランプに託すのはリスクが高過ぎるからである。トランプが罵詈雑言の中に知性やセンスを感じられるようなモンがあったのなら話は別だが、ワタクシの知る限りでそんなモンは微塵も見られない。だから今回は現状維持目的で消極的にヒラリー選んで、4年後に期待を寄せるだろうとワタクシは予想してたのである。
まぁ何ちゅーか、この結果を鑑みるに「たとえどんなハイリスクであったとしても現状よっかはマシ」ってのがアメリカ国民の出した答えなんだなと思った次第であり、改めてアメリカ国民の社会や政治に対する不満が予想以上に強烈だった事を思い知らされたのである。ワタクシはこの選挙を「ウ○コ味のカレーか、カレー味のウン○かを選ぶ究極の二択」だと当初から思っていて(笑)ワタクシは「ウン○味でもカレー、つまり食いモンなんだから、イヤイヤながらでも前者選ぶしかないでしょ(^_^;)」と思っていたのであるが、アメリカ国民が選んだのは後者。何故ウ○コを選んだのかをワタクシになりに考えて、ワタクシが導き出した答えは「自分が食うのではなく、アメリカを支配する特権階級に食わせたかったから」といったトコである(爆)
そう、アメリカ国民がトランプを選んだのは、アメリカに対する当てつけと皮肉なのである。フツーの感覚なら「当てつけにためにアイツを選ぶなんてどうかしてるッ!」って思うだろうけど、でも残念ながらコレは憲法に保障された国民の権利なのである。たとえカレー味のウ○コであろうとも立候補する権利があるし、候補選で熱い支持を受けたらウ○コであろうとも政党は無視できないし、大統領選で勝利したならばウ○コであろうとも大統領にしなきゃいけない。平等であるはずなのに能力実力で富や機会が偏在する自由社会の矛盾に対し、たとえ悪意があったとしても権利があるならば阻めないという矛盾で返す。21世紀はまだ16年だけど、もう今世紀最大のブラックジョークを見ちゃった気分である。
*ようこそ新世界へ?
この「兎に角世の中を壊したい」ってのは、ある意味誰もが持つ願望である。ワタクシは何故だか知らんがニートだとか引きこもりだとかを経験した事のある知り合いが多いので、この気持ちが分からんでもないのである(笑)何故そう考えるかって、つまりこういう事である:
自分を疎外した世の中が憎い
↓
でも今の自分の能力じゃソイツ等を見返せない
↓
だったら世の中を壊してしまいたい
↓
世の中が壊れたら立て直すから、その際に自分にもチャンスが回ってくるかも知れない
↓
既存の価値観が崩壊したその時なら、既存の社会で上手くやれなかった自分にもワンチャンあるかも
↓
(゚д゚)ウマー
というワケである。今回トランプを支持した人も、トランプに既存社会の枠組みを壊してくれる事を期待して投票した人が少なくないんじゃないかとワタクシは思うワケである。でもワタクシが思うに、そうは問屋が卸さないのである:
既存の価値観が崩壊する
↓
誰かがソコに取って代わるにしても、結局力を持ったヤツが実権を握るようになる
↓
結局、既存社会以上に力と能力がモノを言う時代になる
↓
既存社会で上手くやってけないヤツに、新世界でやってく力がある確率は非常に低い
↓
新世界でも疎外される
↓
( ゚Д゚)マズー
というオチになるだろうからである。世知辛い話だけど、全ての人間が全く平等に扱われる世の中ってのは、古今東西やって来ないとワタクシは思うのである。良い生き方をしたいんだったら、今も昔も力を持つしかないのである。
だからトランプが大統領になろうが、ヒラリーが大統領になろうが、どっちにせよワタクシのやる事に変わりはないのである。どんな時代がやってこようとも生きられるように力を付けて、しぶとく生き残る。後にも先にもコレだけの話である。でも正直な話、トランプになったからって世の中が劇的に変わるとは思えんのである。このあと上院下院の選挙もあるんだから、共和党が黙ってあのパフォーマンスをやらせるとは思えんのである。多分コレから共和党のスタッフらが実際に就任する前にトランプに帝王教育を叩き込んで、早々にレームダック化するんじゃないかと思うのである。まぁ何れにせよ、今は何を語ってもただの想像にしか過ぎないので、就任後にまたこの話をしようと思う今日この頃であった。