アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

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 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「会社は社員にできあいの自尊心を与えることはできないが、社員が自分で自尊心を高められるような環境、条件を整備することはできる」
By ウィル・シュッツ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*納車から1ヶ月
 正確には4週間だが、そんな細かい事をとやかく言うヤツはモテないぞと警告しておく次第である(笑)1ヶ月と言えば大概のメーカーの新車がソレであるが、慣らし後の無料点検である。そんなワケで、早速地元ポルセンへ訪れたのである:

前回野暮用で訪れた時もやってたが、今回も納車儀式が行われてたのである。ワタクシん時同様、ポルコネ繋いでキーを渡して納車記念の粗品渡してって感じである。聞いた話、来週か再来週にワタクシの後ろに並んでた顧客のGT3が納車されるとの事なので、運が良ければ「992GT3 ( ・∀・)人(・∀・ ) ナカーマ!!」できたかもなのに残念である(笑)

新製品のタイカGTSの展示である。担当さんに聞いたトコ、以前から「タイカンを体感しよう」ってやってただけあって、タイカン売れてるんだそうである。ワタクシもEV欲しいなと思うのであるが、充電問題がある&タイカンはデカ過ぎるので、当面はその予定ナシである。

 まぁ点検って言っても大した事じゃないので、要所要所をサラッと見てお終いって感じの軽作業である。昔の外車やイタフラなら兎も角、ニッポン車ドイツ車で初期不良が出るだなんて滅多に無いので、ソコんトコ心配してない次第である:

ピットの中にあった930のタルガである。ポルシェは今まで発売された全モデルの面倒を見ると公言してるが、担当さん曰く「ウチで面倒見れるのは930ぐらいまで」だそうである。ナローだとか356だとかになると流石に地方ポルセンじゃお手上げで、その場合はポルシェニッポン本社か、場合によっちゃドイツ本社送りになるとの事である。何ちゅーか、ガチクラシックは大変である(^_^;)

*さてはガチだなオメー
 さて整備という事で、ワタクシが楽しみにしてた事が1つあるのである。ソレは「ジャッキアップする」という事である。何せ素人レベルじゃ車体下面がハッキリ見えるほどジャッキアップする事なんて殆ど不可能なので、こういう機会じゃないとジックリ見れないからである:

持ち上げたらこんな感じである。当然と言えば当然だが、床はフルフラットである。国産スポーツで良くある前だけしかないエセフラットではなく、前から後ろまで繋がってるガチフラットである。


前から入れた空気を乱さずに後ろまで繋いでディフューザーで抜くのである。ディフューザーもソレっぽい角度の板と真っすぐにフィン立てたエセディフューザーではなく、ちゃんと方向性とダウンフォース発生場所を考慮して作ったガチディフューザーである。リアウィングと合わせて、コレ等でダウンフォースをガッツリと生み出すのである。


でもって前輪のタイヤハウスもこの様にガチの空力処理が成されていて、タイヤハウスに入ってきた空気をこの様に車体側面に流してるのである。


でもってホイール側に付いてるのはブレーキのクーリングフィンであり、コレでキャリパーを冷やしてるのである。当然、公道でフツーに走る分には何の役にも立たんパーツである。コレはサーキット走行でこそ本領を発揮するモンであり、GT3はサーキット走行の為のグレードだという証左でもあるのである。


何せこんな取説が存在するぐらいだから、ポルシェ側もオーナーがそういう風に使う事を念頭に置いて作ったクルマなのである。だからGT3買ってサーキット行かないってのは、香川県行ってうどん食わないのと同じぐらい罪深いのである(笑)


あとフロントタイヤ前のこのパーツであるが、コレを上下させる事でダウンフォース量を調整できるのである。


フロントとリアが其々4段階に調節できるんで、コレでダウンフォース前後バランスを整えるってワケである。因みにワタクシであるが、その違いを感じられるほどの感覚の鋭さは全く無いと断言できる次第である(笑)

 とまぁ空力だけで「市販車でココまでやるかフツー( ̄Д ̄;)」ってレベルのガチさが分かって頂けたと思うのである。このガチさがあるからこそポルシェは熱烈に支持され、今回何時の間にかシレっと値上げしてたとしてもファンは喜んで買ってしまうのである(笑)さて次はお待ちかねのエンジンである:

ディフューザーを外すと、この様にエンジンが見えてくるのである。エンジンの高さは丁度リアタイヤの高さと同じぐらいで、水平対向エンジンの低重心さが良く分かると思うのである。


ドライサンプなのでオイルパンは無く、この様にスカベンジポンプが複数設置してあるのである。因みにオイル総量は8リッターほどであり、オイルは定番のMobil1であり、粘度は0W-40である。


エキマニやマフラーの構造は非常にシンプルである。あとマフラー前に付いてる装置はバルブコントローラーで、コレで排気音をコントロールするのである。

 とまぁ何ちゅーか、ポルシェは実にオタク泣かせである(笑)クルマ好きであればあるほど、クルマに詳しければ詳しいほど、純正がコレだって事が如何にヤバいかが分かって頂けると思うのである。あとは足回りだけである:


992からダブルウィッシュボーンになって前輪の接地力が格段にアップしたらしいのであるが、まず公道じゃその違いは分からんし、何よりワタクシはストラットの頃の911で攻めた事無いので比較し様が無いのである(^_^;)まぁでもこうやってブログのネタにできるんだから、コレはコレで良いのであろう(笑)


でもって後輪はこんな感じである。後輪に付いてるモンであるが、コレは多分リアアクスルステアの装置であろう。センサーやらデバイスやら、992GT3は兎に角電子制御が多岐に渡ってるのである。リアデフであるが、当然の如く電子制御式である。


でもって足回りの何がヤバいって、純正でもう車高調なのである。ラベル見る限りだとZF製のサスであり、ZF脚のクルマに乗るのはコレが初めてである。


何故車高調になってるかって、ガチでサーキット攻める顧客の為の推奨セッティングがあるからである。純正でこんなモン用意してるトコに、改めてポルシェのガチさヤバさをタイカン以上に実体感するのである(笑)


あとアンチロールバーもこの様に3段階に調整できるのである。まぁワタクシの場合、先ずは完全工場出荷状態で走り込む事から始めていくのがベターであろう。どうせ設定の変化をフル活用できる腕なんてワタクシには無いんだから、余計な事はしないに限るのである(笑)


最後にタイヤであるが、たった2000キロぽっちじゃ減るモンも減らないのである。このタイヤがサーキット走行でどんだけ減るか、交換するコストはどのぐらいになるか、ソレは秋以降に走ってみなきゃ分からんのである。

*続きはサーキットで
 でもって今回は当然の如く何の問題も無かったんで、ディフューザー戻してそのまま終了である。まぁ公道じゃ問題が起ころうはずもないので、気にする事は何も無いのである。問題は今年の秋以降であり、サーキット走行を本格的に始めるようになってからである。タイヤがどんだけ減るのか、ブレーキの消耗や負担は如何ほどなのか、連続周回するにあたって油温や水温は大丈夫なのか、オイル類の劣化や減少はどうなのか、メンテサイクルはどんな感じになるのか等々。コレばっかは誰にも分からん事なので、実際にワタクシ自身で色々試すしかなさそうである。

 でもってコスパまで考えてGT3選んだのかと問われたら、答えは「ノー」である。そんな事は誰にも分からんのもだけど、このクルマが欲しいと心の中で思ったその時には既に判子押してたので、打算もコスパもへったくれも無かったのである(笑)
youtu.be
まずは納車して、その後の諸々は納車してから考えるのである(笑)安く済むなら安く済むでいいし、高くつくなら安くする為に知恵を捻るだけの話である。この手のクルマって迷ってたら何時の間にか値上がりするし、後ろに並び過ぎて枠が回って来る前に生産終了になっちゃったりもするのである。だからまず行動して、考えるのは後である。結局またGT3ネタを長々とやってしまったが(爆)反省は全くしてない今日この頃であった。