ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「治めるとは、選ぶということ。選べないことが出てくると、治められないことも出てくる」
By ナイジェル・ローソン
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
*たかがカレラ、されどカレラ
何だかポルシェ属性のあるロンマニアの方の間で【911カレラT】の評価がどえらく高いのである。コレが数年前だったらワタクシも「こんな高ぇだけでパワーの無いクルマの何が良いんだか┐(´∀`)┌」ってなってただろうが(笑)今となってはその理由がドチャクソ分かるのである。ケイマンGTS4.0乗って、そんで今のGT3乗るようになって、ソレから分かった事は「サーキット行かないのであれば、カレラTは何もかもが丁度良い」って事である。残念ながら乗った事は無いが、ソレでもありとあらゆるモンが使用目的に対し最適化されてる事が容易に想像付くのである。
公道で走りを楽しむには、400馬力以上は正直過剰なのである。公道でスポーツカーを楽しむにおいて重要なのは「コーナリングの機敏さ」と「アクセルを踏める長さ」なのである。その点カレラTは385馬力”しかない”からその分長くアクセルを踏んでられるし、車体がGT3並に軽いからカーブを曲がったり車線変更したりする時にキビキビ動くのである。サーキットにおいては「コーナリング速度の速さ」と「ホームストレートでの最高速度」がモノを言うが、公道ではまた別なのである。しかもMTまで用意されてるんだから、そりゃ楽しいに決まってるのである。
*サーキット向けのクルマの選び方
そう、スポーツカーの選び方ってのは「何処を走るか」で決めるのが一番確実なのである。ソコんトコ外車はハッキリしてて、グレードを複数用意することで目的に合った車種を選べるようになってる&ソレによりブランドの個性を出しているのである。じゃあサーキット走行を目的とする場合、何を基準にしてクルマを選べばいいのか。ワタクシの基準はこんな感じである:
とりあえずこの2つである。社外パーツやチューニングで何とかするって方法もあるが、ソレは中~上級者向けである。初~中級者ならば、最初から純正でソレ等がシッカリしてる車種を選ぶのが無難である。
まずブレーキであるが、コレが一番重要だとも言えるのである。ちゅーのも、サーキット走行でクルマが真っ先に音を上げるのがブレーキであり、サーキット走行におけるデカいクラッシュの多くがブレーキ由来のトラブルから来てるからである。でもってブレーキの効きってのはローター径で決まるので、クルマ買う前にまずローター径を調べる事は重要なのである:
youtu.be
ワタクシの経験則上、1.5tのクルマで355mmぐらいは欲しいトコである。R35が1.75tで390mmで丁度良かったから、ソレぐらいを目安にして選ぶと吉である。径が足りないのにパッドで制動力を増やそうとすると、熱であっという間にやられてしまうので要注意である。因みにGT3は1.47tで408mmだから、余裕過ぎるにも程があるのである。
でもって次に熱である。パワーがあるクルマ、特にターボ車ほど発熱が激しいので、クルマを選ぶ時はソコんトコの冷却がシッカリしてるかを調べられたら吉である。上記のブレーキもであるが、1周は走れても周回を重ねると熱でダメになってピットに戻らざるを得なくなる、そういうクルマって実は多いのである:
youtu.be
まぁコレばっかは実際走ってみないと分からんので、判断が難しいトコである( ̄~ ̄)ただサーキット走行向けグレードは大概何らかの冷却チューンが加えられているし、メーカーが冷却パーツを直系チューナーから用意してたりする事もあるんで、ソレを有効活用するのもアリである。因みにGT3の場合、サーキットをガンガン走っても水温は108℃以上にはならんので、思いっきりバッチリである。
*ポルシェを買おう
まぁドチャクソぶっちゃけた事を言ってしまうと、サブタイが結論だったりするのである(笑)新旧どれでも良いから、911かケイマン(ボクスター)選んどけば、走行会レベルならサーキット走行はほぼ問題無くこなせてしまうのである。てゆーか、ポルシェって本来そーゆー使い方をするためのクルマなのである。あとポルシェは何が良いって、足回りだとかの細かいセッティングとか、必要装備の取捨選択のし方だとか、各種バランスの調整だとか、ソコんトコが最初からビシッと決まってるトコがである。余程の上級者でない限り、コレを弄って更に良くするなんてのは無理ゲーである。
この水野和敏氏の言ってる事をワタクシは身を以て経験したので、ポルシェのヤバさは数字や文章ではなく身体で理解してる次第である(笑)だったら未完成なクルマ買って余計な回り道なんぞしないで、初心者だからこそポルシェで走るべきなのである。最初はドライビングスクールみたいなトコで練習して、ソコから徐々にやってけば安心である。まず最初に「正しい基礎とは何か」を知っておく事で、間違ったモンを効果的に直す事ができるようになるのである。高くなくても最初からガチで良いモンを知っておくことが、物事を極めるにおいての一番の近道。改めてそう思う今日この頃であった。