ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m
「(先輩に可愛がられたければ)先輩と同じ趣味を持て」
By 勝俣州和
といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
ノーモア外車アレルギー
クルマオタクと会話する時に高確率で出てくるのが「外車は高いくせに壊れるし、しかも遅い」「その点、ニッポン車は頑丈で安くて速い」って話題である。ソレは確かに80年代後半~00年代前半まではマジな話である。あの時代はニッポン車の全盛期で、バブル期という戦後ニッポンの全盛期も相成って、各社惜しむ事無く過剰品質をブッ込められた時代だからである:
youtu.be
今では考えられないだろうが、あの時代はこういうニッチ需要に対してすらもココまでの過剰スペックのクルマを作ってたのである。性能やブランド力に関して世界トップクラスだったとは言い難いが、コスパに関しては間違いなくそうだったと言えるであろう。
たたソレも、00年代後半からは国産車が失速してきた&欧州勢がまた伸び始めてきて、20年代となった今、欧米勢とマトモに渡り合えてるのは精々トヨタぐらいなモンである。だから今時のクルマ好きが昔みたいに国産車の話しかしないってのは、ワタクシに言わせれば了見が狭いにも程があるのである。ワタクシは普通に欧米のクルマに興味があるし、アジアンカーとか珍しい国のクルマにも興味が湧くのである:
youtu.be
何故って、ワタクシは純粋にクルマが好きだからである。欧米のトップブランドがどんな新技術や新手法を見せてくれるのかにもワクワクするし、クルマ大国以外のニッチメーカーがどういう技術的ブレイクスルーを見せてくれるかにも興味が湧くのである。ワタクシがクルマオタクかどうかは分からんが、クルマ好きなのは断言できる次第である。
オタクは愛好家に非ず?
ワタクシが思うに、オタクってのはなりたくてなるんじゃなく、気が付いたら勝手になってたモンであり、更に言うとオタクかどうかは他者からの評価で決まるのである。でも最近の若い子ってワタクシが見るに「オタクになりたくて意図的にオタク的な振る舞いをしてる」んじゃないかと思う時があるのである。例えばクルマにしても、今の20代の若い子、つまり90年代の国産スポーツカー黄金時代にゃ物心付いてなかっただろう若い子達が、まるであの時代に走ってたオッサンのようなクルマ談義をするのである( ̄Д ̄;)今時のクルマは面白くないだの、やっぱMTだの、聞いてるとワタクシがガキの様に感じてしまうのである(笑)
何故そうなるかをワタクシなりに考えてみたのだが、そうなる若い子ってクルマが好きなのは確かにそうなんだろうけど、ソレ以上に「クルマオタクになりたいから」ってのがあるんじゃないかと思うのである。じゃあ「クルマオタクになりたい」って考えたら次はどうするって、答えは「先人達の真似事をする」である。ネットや動画で土屋圭市や織戸学や谷口信輝のソレを観て読んで、ショップやオフ会で良く会う先輩達の話を聞いてって感じである。でもってソレ等は何れも80年代にルーツがある為、結果として20年代の20代の若者が80年代のアラ還オヤジみたいな価値観になってしまうのである。
ただ純粋にクルマが好きなだけなら、別に現行車や外車を選んだって構わんし、ATでも全然おkなのである。でもクルマオタクになりたいのであれば「ホントに分かってる人が乗るクルマ」に乗ってなきゃ示しがつかんのである。ソレはMTでなければならないし、買ったらカスタムしなきゃ個性が無いし、国産でなければ分かってないと判断される。だからワタクシはクルマ談義は大好物だけど、クルマオタクと雑談はしたくないのである。何処かで聞いたような話しかしないし、新しい価値観も生まれようが無いし、ソレなら古いファミコンゲームのクリア動画観てた方が断然マシである(笑)
特別な人になろう
コレはクルマに限った話じゃなく、どのジャンルにも少なからず居るのである。じゃあ何故オタクになりたがるのかって、ワタクシが思うに「特別な人間になりたいから」と「同じ様なモンが好きな人等と交友を深めたい」の2つが原因なのである。所謂「何も分かってないパンピー共とは違う、ホントに優れたモンが分かる慧眼のある俺」って設定付けして、同じ様に「目覚めてる」人達と親交を深め合う。ワタクシも経験あるから分かるのであるが、コレって実に楽しいのである(笑)特に陰キャであればあるほど、この人間関係にドップリとハマってしまうのである。
この「特別な人間」ってのもオタクと一緒で、テメェでそうなりたくてなるモンじゃなく気が付いたらそうなってるモンであり、そしてソレを決めるのはテメェでなく他人なのである。だから「オタクになりたい」とか「特別な人間になりたい」とか考えるのはムダな事であり、正真正銘テメェの好きなモンをテメェの好きなように愛するのが正しい在り方なのである。だからワタクシはATの外車に乗ってるし、誰が何と言おうとも「唯一の良いCVTは廃棄処分されるCVT」の信念は揺るがないのである(笑)まず自分自身を好きになれなきゃ、何かを本格的に好きにはなれないと思う今日この頃であった。