アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LIVING IN THE DREAM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「最初にすべきことは最初にする」
By ドワイト・デイヴィッド・アイゼンハワー

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*はじめてのすぽーつかー
 50代ぐらいのクルマ属性のあるロンマニアの方が最初のスポーツカーを手にしたのは何時であろうか。恐らく「大学の先輩にS13を格安で譲ってもらった」とか「中古車屋フェンダーとドアの色が違う激安AE86を見て欲しくなった」とか「大学合格祝いに親にFC3S買ってもらった」とか、そんなトコであろう。あの時代(80年代後半~90年代前半)は若い子が免許取ったら速攻で非力で安いスポーツカーorスポーティーカーに乗るってのは良くある話で、スポーツカーを所有する事で男からも女からもモテていたのである。

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 でもってそんな時代もバブルと共に終わり、若い子が挙って安いスポーツカー乗る時代も同時に終わったのである。でも「スポーツカー=高級車の代表格=成功者の証」という図式は健在であり、その時代を過ごさなかったor過ごしてても興味無かった人が社会人になって出世したり成功したりして、自身への褒美としてスポーツカーを購入するという事は実に良くある話なのである。だから最初のスポーツカーがR35や911だった人だって珍しくないし、何なら最初のスポーツカーがフェラーリランボルギーニマクラーレンだった人だってザラに居るのである。

*ミニサーキットのススメ?
 よく「初心者は先ず然程速度の高くない全長1km未満のミニサーキットへ行って、基礎から色々学ぶべし」って本だとか雑誌とかネットとかに書いてあるけど、アレは昔の話なのである。上記にあるように昔は「最初のスポーツカー=安い非力な二輪駆動車」だったからこそ、そんなローパワーなクルマでも存分に踏めるミニサーキットが推奨されたのである。若い頃や初心者の頃は安くてショボいクルマから始めて、ソコから買い換える度に徐々にパワーのあるクルマや4WD車に移行していく。ソレがあの当時の通例だったのである。

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 が、今時は上記にもあるように、最初のスポーツカーが大排気量大出力のクルマだったって事が珍しくない時代なのである。そういうクルマでミニサーキットを走る事ができないワケではないが、色々厳しいのである(^_^;)パワーあり過ぎて長い直線でも少ししか踏めないし、車重があるからブレーキが厳しいし、ハイパワー車は発熱がすごいけど速度が低いから冷却も弱まるし、クルマが速過ぎてコーナー攻略を考える余裕も無くなる。つまり大排気量ハイパワー車だと気軽に楽しく走れるどころか、逆に色々苦労やストレスが多くなってしまうのである。

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 あと動画観れば分かると思うが、ミニサーキットって基本的に小排気量ローパワーのクルマを前提としてるから、万が一の時の為のランオフエリアが狭いのである。だからパワーのあり過ぎるクルマで万が一の事が起こると、コースが想定してる安全策を超えた大事故が起こる可能性があるのである。身の安全もそうだけど、ハイパワー車って大概高級車だから修理費がバカにならない上、サーキットで起こった事故は基本的に全額自腹なのである。だから最初のスポーツカーが大排気量ハイパワー車だったら、ミニサーキットを走る事は初心者でもオススメできないのである。

*ロードコースのススメ
 じゃあそういう場合はどうすれば良いかって、答えは「最初からロードコース、つまり全長4km以上ある大型サーキットを走れば良い」である。FIA公認サーキット(富士、鈴鹿、SUGO、もてぎ、岡国、十勝、オートポリス)なら普段からJAF公式レースやってるからソコんトコの安全インフラがシッカリしてて、コースも広くて長いから存分にアクセルも開けてける&ブレーキ等々の冷却も問題無いんで、600馬力オーバーのスーパーカーでも存分に安全に飛ばしてけるのである。殆どの走行会では初心者向けの講習や同乗走行なんかもやってるんで、初心者ならソレをフル活用すべきである。

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 出力は300馬力まで&車重は1.5トンまで。ソレがミニサーキットを走らせる事の出来るクルマの限界だとワタクシは考えるのである。この双方を満たさないのであれば、素直にロードコースを走るべしである。こういう事書くと「好きなトコを好きなクルマで走れば良いじゃん」って言われるけど、ソレはカネが余りまくってたバブル時代ならではの考え方である。バブルが終わった今、ムダな出費を減らす為にもコスパの良い方法を経験者は提示すべきだとワタクシは考える次第である。電動時代を迎えるにあたって、コレからもクルマに関する常識は入れ替わっていくんだろうなと思う今日この頃であった。