アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SAVAGE AMUSEMENT

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「 余分な筋肉がついて、ジーンズが似合わなくなるから」
By 新庄剛志 〜 「何故筋力トレーニングをしないのか」と問われて

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

 もーワケ解からん。ワタクシは結果を問われたら「?」ではあるが、例え雑用一つでも真剣にやっている事だけは自信を持って言える。それでも周りに人が遠い。無礼な事をしているつもりは無いし(客観的に見れば何かあるのかもしれないが)、礼儀作法についても人一倍真剣に取り組んでいるつもりだが、それでも人が周りにいなくなる。それについて自問自答するのもいい加減疲れてきた。

 野球に例えて言うなら、目にも止まらない剛速球や異常に曲がる変化球で三振を狙う必要は殆ど無い。ストライクゾーンの四隅にピンポイントで投げ、チェンジアップなどを有効に使って打者のタイミングを崩し、打者一人一人の弱点を各自突いていけば三振は取れなくても打たせて取れる。よーするにピッチャーはアウトを取って試合に勝てばOKなのであるから、わざわざ肩や腕に負担が掛かる球を投げなくても良いのである。ついでに言えば三振で試合を勝ちに行くと最低81球必要だが、打たせて取れば最低27球で済む。

 んで、そんな中でワタクシはド真ん中のストレートか、ストライクゾーンにかすりもしないフォークボールの2つしか球種を持っていない→当然、球数も増えるから体力も消耗する→そうすると余計にコントロールが乱れる。野茂英雄ノーラン・ライアンみたいに出来れば良いのだが、上記の方々は極めて少数派である。

 考えるのも疲れたので、クリフォードのチェックとカーオーディオについて話を聞きたくてインストーラーさんのH氏のショップへ向かう。H氏は本来カーオーディオの専門家で、クリフォードのインストールは実は副業だったりする(笑)元々バリバリの職人肌であるH氏にカーオーディオの話を振ったからもう大変。怒濤の情熱トークの始まりである。

 ワタクシのメインがHR/HMだと言うと、H氏はミスター・ビッグのアルバムを持ってきて「(自分の)クルマに乗って」と一言。"再生"ボタンを押すとそこはライブ会場、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム各々がハッキリと聞き取れ、しかもそれぞれがライヴでの位置のように前後左右から聞こえてくる。「クルマ降りてみて」と一言、大音量で掛かっていた中の音楽が、ドアを閉めた途端殆ど聞こえなくなった。まさに音のマジックである、こんな音楽を大音量でガンガンかけながら、北海道の片田舎のような一面大草原のだっ広い道をかっ飛ばす。まさにハリウッド映画のワンシーンである。それを想像するだけでもう言葉が出てこない。

 やっと口から言葉が出るようになったので、H氏に尋ねた
「あの〜〜、ここまでするのにどれぐらい掛かったんでしょうか?」
「そうですね〜〜250万ぐらいですかねぇ」
一気に遠のく意識、その中で更に尋ねた
「あの〜仮にですね、ベーシックなモノを入れるとしたら、どれぐらいでしょうか・・・・」
「そうですね〜〜始めるとしたら80万ぐらいからですね。ただ現実には80万は最低限の装備が揃う値段で、細かい調整を加えると100万は越すでしょうね」

 呆然とするワタクシを他所に、「今からガレージ片付けてくるから、中で音楽でも聴いて待っていて」とH氏。言われるがまま中に入る。すると中には明らかに風格を漂わせているオーディオセットが一基。再生のスイッチを押すと、そこにはさっきのカーオーディオすら凌駕する音の世界が展開。弾かれたベース弦の余韻、スネア・ドラムの響き、シンバルの乾いた金属音、それぞれがまるで生の演奏を聴いているかの如く響き渡る。ドラムのフィルインの瞬間、凄まじい音の塊がワタクシの身体に圧し掛かる。

 ハッキリ言って書けば書くほど感動が薄れるので、音楽やオーディオに興味のあるロンマニアの方は、一度そのテの専門店で音を聞かせてもらう事をワタクシはオススメしたい。きっとヘビー級プロボクサーのパンチを喰らった様な衝撃を受ける事間違い無しである。ただし、値段を聞く事はあまりオススメしない。値段を聞くと、これまたヘビー級プロボクサーのパンチを喰らった様な衝撃を受ける事間違い無しである(笑)

 今回聞いたのはhttp://www.pioneer.co.jp/carrozzeria_x/サウンドシステムで、カタログも頂いて読んでみたのだが、内容からしてもう"一見さんお断り"な雰囲気が漂ってくる。ただ一つ解ったのは、美学は安値で手に入らないという事である。結局、音楽の雑談2時間、メインであるクリフォードの話は15分と、一体何をしにショップに来たのか分からない今日この頃であった。