アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LACE AND WHISKEY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「光の街があるなどということは嘘だ。世界が一つのかがり火になるなどという事はない。全ての人が自分の火を持ってるだけ、孤独な自分の火を持っているに過ぎない」

By ジョン・エルンスト・スタインベック


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 ヒール&トゥである。MT車ドライバーたる者、ヒール&トゥが出来なくては示しがつかないというモンである・・・とは言うもののAT全盛期の今の日本では不要なテクニックの一つだったりする(笑)そもそもがトランスミッションのシンクロメッシュ機構が発達してなかった時代に、トランスミッションに負荷を与えないようにするために生まれたテクニックなのである。シンクロメッシュ機構が発達した現在では、シングルクラッチでの減速でもトランスミッションにダメージは来ないとも言われている。


 実際、ワタクシも今までクルマを運転していてヒール&トゥが必要な場面に出くわした事がなかったりする。街乗りと高速道路だけなら、ハッキリ言って通常のシングルクラッチで十分なのである。ましてやダブルクラッチなどはやったことすらないのが現状である。が、神奈川県警や国交省が許したとしてもワタクシが許さ〜〜〜ん(爆)とばかりにヒール&トゥの練習に励んでいたりする。


 いや、要らないテクニックだとは解っちゃいるんです、ハイ。それがなくても、日常生活に何ら差し支えが無い事も解ってます、ハイ。別にサーキットでコンマ100分の1を削るわけでは無いので、そこまで徹底してやらなくても良いのは解ってます、ハイ。でも"彼女"がそれを許してくれないんですよねぇ(核爆)「この世界最強のラリーマシンであるわたくしを走らせているのに、ヒール&トゥが出来ないなんて呆れて物が言えませんわ。わたくしに恥をかかせないで下さいまし」って言っている様に聞こえるんですよ、ハイ(原爆)


 が、これが結構難しい。ワタクシの足はとにかくデカい(29cm、しかもEサイズ)これをあの狭いフロアーの中で器用に動かすなんて至難の技である。ヒール&トゥはやり方が2種類ほどあって、一つは古典的な爪先と踵を使った文字通りのヒール&トゥ。もう一つは足の親指部分と小指部分を使って、脚を捻るようにブレーキとアクセルを操作する、別名「ローリングトゥ」と呼ばれるテクニック。


 29cmでEサイズのワタクシは、後者のローリングトゥ方式を選択。実際この方がしっくり来るし、咄嗟の時には瞬時に通常のアクセル/ブレーキ操作に移行できるからである。前日、前々日とそれをイメージしながらブレーキを踏みながらアクセルを煽る練習をしたのである。お陰で後続車に異常に車間距離を空けられることになってしまったが(水爆)


 当然、1日2日で上手く行くはずが無い。ブレーキを踏みすぎてクルマを停めそうになるは、アクセルの煽りが足りなくてエンストするは、逆に煽りすぎてクラッチを放した途端加速するは、足の方に意識を集中させると今度はシフトチェンジがギクシャクするはでもう大変。ハンドルの切り方といい、ヒール&トゥの事といい、何で教習所ってやつはこうも現場と乖離しているものかとふと逆恨みしたりする(中性子爆)


 自分一人では多分苦労したヒール&トゥのテクニックであるが、【みんカラ】の皆様のアドバイスのお陰でその苦労も半減しそうである。やっぱり人間、一人で出来る事には限界がある。三銃士では無いが、一人は皆の為、皆は一人の為にあるものだとしみじみ思う今日この頃であった。