アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

SLATEMAN

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「私たちは肩を寄せ合って生きています。だから、この世における私たちの第一の目的は、他人の役に立つことです。たとえ他人の役に立てない者でも他人を傷つけてはいけません」

By ダライ・ラマ14世


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 とあるロンマニアの方からワタクシ宛にメールが届いたのだが、中身はとある医療系ブログについてどう思うか、という類の質問である。話によるとそのブログの文章は攻撃的な内容で、他人のブログを批判したり、自分が批判されると激昂して反論するとの事であり、その事についてワタクシがどう思うかという質問である。


 で、ワタクシの答えはというと

「何もしない」

後にも先にも、この一言で十分である。


 大抵このテの攻撃的な人達は「自分以外皆バカ」的な発想を持っている人が少なからずいて、他人を攻撃すること、他人の攻撃に対し反撃することに一種の"喜び"みたいなものを持っている、言い換えれば「言論的SM嗜好」があるのである(笑)そんな人達を相手にしたって、余計に相手を"悦ばせ"てしまい、相手にしているこちらが疲れるだけである。


 「言われて悔しい」とか「倫理的に放っておけない」という考え方も確かにある。が、ネット越しに言い合っても水掛け論になるだけである。仮にではあるが、そのブロガーを裁判所に引っ張り出して最高裁まで争って勝ったとしても、そのブロガーが果たして心を改めるのであろうか。ワタクシは十中八九「ノー」だと思う。負けたら負けたで今度は司法を攻撃のターゲットにするか、ブログの閉鎖を命じられても今度はメーリングリストで批判を続けるなり、街頭でビラを撒くなりするであろう。なぜそう考えるかというと、もしワタクシがそのブロガーだったら、間違いなくそうするからである。


 じゃあどうすればいいんだと言われたら、何もしないのが一番である。仏教ではないが、良い事も悪い事も時間の差はあれどいずれ自分に帰ってくる。そエゴの強い人間は他人の強制をとにかく嫌うモンである。攻撃されればされるほど、益々自分の正当性に自信を持ってしまう。エゴの強い人間というモンは、"自分"の存在感をアピールしたいという願望が特に強く、それが他者への攻撃性となって出てくる場合もあるのである。


 だから何もしないのである。「そんな事しても無駄だ」と示すのが最も効果的な方法であるワタクシは考えている。向こうは益々攻撃的になって負のエネルギーをぶつけてくるが、こちらはそれを受け流し何も無かったかの如く平気の平左でいる。つまり相手だけに一方的に疲れさせれば、賢い相手ならその無益さに気付いて攻撃をやめるであろうし、愚かな相手だったらそのまま無駄なエネルギーを消費し続けて勝手に自滅するであろう。


 あとそのメールの主から「医者や医学生ってこんな方ばかりなのでしょうか?」と尋ねられたが、これだけはハッキリ断言できる。そういう人間はほんの極少数であり、大多数の医師や医学生はしっかりとしたプロ意識を持っていて、真剣に患者様のために働いている。と、"極少数"のワタクシが言ってみたりする(爆)なんか今日は珍しく医療系について真面目に語ってしまった今日この頃であった。