アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

COLD WORLD

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「金が無いから何も出来ないという人間は、金があっても何も出来ない人間である」

By 小林一茶


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 エンジンが炎上した、とは言ってもワタクシの話ではない。【みんカラ】の同じインプ仲間(ワタクシの"お友達"ではないが^_^;)の話であるが、なんとエンジンが突然炎上したとの事である。原因は不明であるが、原因云々よりも最新モデルのGDB−F型で、しかもまだ乗り始めて7ヶ月なのにエンジン炎上→廃車は余りにも痛過ぎる。


 ワタクシも以前事故って2ヶ月近く乗れなかった事があったが、あの時はもうこの世の終わりかと思うぐらい落ち込んで、クルマが戻ってくるまでの1ヵ月半がとてつもなく長く感じたモンである。もし、ワタクシがその方の立場だったら間違いなく発狂モンである。実はこの前のトラブルもエンジン関係のものだったので、今考えると(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルである。


 で、僭越ながらその方のチューニング暦を調べてみたら、かなり大掛かりなエンジンチューンをやっていることが分かったのである。排気はエキマニ以下総とっかえで、吸気もむき出し系エアクリーナーで、当然ながらフルコンとブーストコントローラーが付いていた。インプレッサ乗りの暗黙の了解の一つとして「むき出し型エアクリーナーは御法度」というものがある。これはインプレッサの場合燃調関係が非常にシビアにコントロールされているため、吸気が上がり過ぎるとコントロール不能になってしまう可能性があるからである。


 分かりやすく言うと、むき出しエアクリーナーにする→空気が大量に入ってくる→ECUの補正値を超える→空燃比(A/F)が狂う→薄い混合気の状態(リーン状態)になる→リーン状態が続くと失火が起こり、最悪バルブやピストンが損傷する、というワケである。で、その結果エンジンブローが起こったり、最悪の場合エンジンが修理不可能=廃車という可能性が高まるわけである


 ワタクシもそうなのだが、同じみんカラ】仲間でも排気系は変えても吸気はノーマルか、純正交換タイプのフィルターのみという方が多い。これはリーン状態とは逆で、濃い混合気の状態(リッチ状態)の場合は十分ECUの補正範囲内なので、エンジンに対するダメージは殆ど無いというワケである。


 排気系を変える目的は主に純正が持つ排圧の高さをを取り除く→エンジンの付加を取り除きレスポンスを上げる事である。ブーストコントローラーを付ける目的もブースト圧を上げるというよりも、むしろ上がり過ぎないように安定させるといったデチューン的に使うのが目的である。よーするに、世間一般で言われている「チューニング」というよりも「リファイニング」と言った方が良いのかも知れない。電ガンのメカボに例えれば(余計ワケが分からなくなるロンマニアの方もいらっしゃるであろうが^_^;)メカボのバリ取りや鏡面仕上げをして、ノーマルのレスポンスを上げるものだと考えていただければ良いと思う。


 リファイニングといってもチューンの一つであることには変わりは無いわけであるから、当然ノーマル状態よりもマメに点検して日常的に気を使わなければいけないことには変わりは無い。やはりエンジンのチューニングは恐ろしいモンである。言い換えれば電ガンのメカボにパワースプリングを仕込んでハイサイクル仕様にすると断然壊れやすくなるのと一緒である。電ガンと同じで、これからのチューニングはパワーアップではなくノーマルのリファインが中心になってくるだろう事を予想する今日この頃であった。