アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LOVEHATETRAGEDY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「できると信じても、できないと信じても、どちらも正しい」

By ヘンリー・フォード


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


アメリカ版トップ・ギア

 オーストラリア版トップ・ギアに続き、どうやらアメリカ版のトップ・ギアがオンエアされるとの事である。一介のクルマ好きとしては、ゴールデンタイムに良質なクルマ番組を観れるイギリス人&オーストラリア人&アメリカ人が羨ましい限りである(´-ω-`)日本にも一応【アンダーステア】なる番組があったのであるが、ソレとトップ・ギアを比較する事は、即ちモノホンのハワイと常磐スパリゾートハワイアンズを比較する様なモンなので止めておくとしよう(笑)一応トレーラームービーが存在するので、ソレを貼っておくとしよう:

因みにトレイラームービー内の企画は「1000ドル以下のクルマでダートトラックをやる」という本家さながらの内容である。メインキャストもフォーミュラ・ドリフトアメリカ版D1グランプリ)チャンピオンのタナー・ファウストを始め、クルマに精通してるっぽいキャストを揃えていたりするのである。ただアメリカ版の場合、本家やオーストラリア版とは違って放送局が国営じゃない→スポンサーの影響を受けるんじゃないかという指摘があるが、どーせ日本じゃ放映されない&本家だけあればいいので、ソコんトコはワタクシの知ったこっちゃない(笑)


*日本のクルマ番組

 で、日本で同様の番組が作れるかと問われたら、恐らく99.99%ムリであろうとワタクシは思うのである。本家トップ・ギアの何が凄いのかと問われたら、あの類のクルマ番組を作るのに必要な環境が全て整っているからである:

  1. 主要キャストの3人が3人とも「トークの上手さ」「クルマに対する造詣」「レースに参加できるほどのドラテク」の3大要素を兼ね備えている
  2. 国営放送であるBBCが製作している→スポンサーの影響を受けずに言いたい事をバンバン言え、ソレがイギリス特有の皮肉の効いたジョークと相性がよい
  3. イギリスの自動車産業は殆ど壊滅状態→ソレが益々ジョークに深みを与えている
  4. イギリスのクルマ文化の熟成度が高い→クォリティーが高い番組が作れ、ソレが視聴率に結びつく


という環境が整ってるからこその本家トップ・ギアなのである。日本でやろうとしても頭の古いNHKのお偉方はOK出さないだろうし、自動車産業が未だ強固だから民放はスポンサー様の機嫌を損ねる事は出来ない。でもって若者がクルマから離れてる→コアなクルマネタだと視聴率が取れないからNGという感じで、日本にあるありとあらゆるモンがジャマしてるのである。結果、上記「アンダーステア」みたいに、クルマ雑誌をそのまんま映像化しただけの、まるで気の抜けた温いコーラみたいな番組しか出来ないワケである┐( ̄ヘ ̄)┌


*日本版トップ・ギア

 もっと深刻なのがキャスティングである。例えばワタクシがロンマニアの皆様に「"日本のジェレミー・クラークソン"は誰?」って質問をしたら、誰が皆様の脳裏に浮かんでくるであろうか。多分その質問をしたほんの刹那、皆様は"無の境地"ってヤツを体感したはずである(笑)ソコでワタクシなりに必死に考えて、拙い知識ながらも「日本版トップ・ギア」のキャスティングを考えてみたのである:

(ワタクシの独断と偏見による)日本版トップ・ギア

・・・・自分で書いておいてアレなのだが、激しく地雷臭がすると思うのはワタクシだけではないと思うのである(笑)まぁそもそも、日本人は物事を勝負なんかでハッキリさせる事を嫌う民族なのであるから、この手の番組は難しいであろう(^_^;)


*曖昧さとイタチごっこ

 何処で読んだのかは忘れてしまったが、日本人にとって「曖昧さ」は問題の解決法の一つなのだそうである。一つの問題を解決させてしまうと、その解決した問題から新たな懸念材料が出てきて、ソコから延々とイタチごっこが始まってしまう。だから問題は解決しなくてもいいから、害がない程度に曖昧にする。問題は解決しないけど、その代わり新たな問題を引き起こさない事で落とし前をつける。そうしないと地理的&文化的に閉鎖されて逃げ道の無い日本では、最後の一人になるまで争いは終わらないからだそうである。とは言え今は21世紀なので、そんな事ワタクシには知ったこっちゃない(笑)皆はどう考えているかは知らないが、問題とのイタチごっこも悪くないんじゃないかと思う今日この頃であった。