アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DISCO DESTROYER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


アメリカにおいて人々を判断するには、彼らの生活程度から推定される収入の多寡によるのが早道である」

By バートランド・ラッセル


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*結果を捨てて、いざ桃源郷

 何らかんら言って、世の中は結果が全て。他人はどう考えてるかは知らんが、少なくともワタクシはそう考えている。最高のピッチャーである事を証明する方法は?MLB球団に入団して、サイ・ヤング賞を取れば良いのである。最高の科学者であることを証明する方法は?有名科学雑誌に論文を多数載せるなり、ノーベル賞なりを受賞すれば良いのである。ソレ等が絶対的に正しい基準だとはワタクシも思わん。が、結果を出せる優れたヤツと、結果は出せないけど優れたヤツ。どっちが多いのかと問われたら、圧倒的に後者である。ワタクシが思うに、結果を出すヤツってのは「意図的に結果を狙って出している」んじゃなくて「自分のやる事やってたら結果が勝手に出た」のである。だから結果が出ないヤツは才能が乏しいか、努力が足りないか、努力する方向性を間違ってるかなのである。


 すると中にはこーゆー反論をするヤツがいる。自分が悪いんじゃない、自分の価値が分からない世の中が悪い、世の中はモノを見る目が無いバカばかりだ、と。ソレに対してワタクシは「そんなに世の中やその住人がイヤだったら、じゃあ新しい世界でも創造すれば」と逆に問いたいのである。何ちゅーか「ニッポンは腐り切ってる!ニッポン人はバカばかり!」とかいうヤツは大勢いるが、そーゆーヤツに限ってニッポン語以外喋れないからニッポンに住み続けているって話である(笑)たとえどんなにボロクソ言っても世の中のルールは変わらないし、ソコに住んでる限りルールには従わなきゃいけないのである。世の中バカばかり?民主主義の世界において数は力→正義は多数派であるバカの手に委ねられているのである。正しい者が正義なんだからルールなんて関係ない?人はソレをアウトローと呼ぶのであり、法治国家においてアウトローの居場所は何処にも無い。


 だから「自分が悪いんじゃない、自分の価値が分からない世の中が悪い、世の中はモノを見る目が無いバカばかり」といった類の発言をするヤツってのは、ワタクシに言わせれば戦う前から既に負けているのである。今の世の中、特に現時代の主流である民主主義&法治国家において本気で世の中変えようと思ったら、世の中の人々の支持が不可欠だからである。だからホントに世の中変えちゃうような賢いヤツってのは、決して世の中や人々を憎まないか、そーゆー気持ちがあっても封印してるモンなのである。でもって人々や世の中に好かれるためには、自分から人々や世の中を好きにならなきゃいけない事に気付くモンである。ソレはワタクシ如きが説明するまでもなく、歴史が証明している事である。だから「たとえ皆から嫌われたって自分はやり方を変えない。たとえソレで滅んだとしても本望だ」などというセリフは、ワタクシに言わせりゃ敗北主義者なナルシストのオ○ニー以外の何でもないのである。


*チーズバーガーの乱

 ワタクシはマジメな話が好きなのであるが、そーゆー話は大概ウケが悪いのでコレぐらいにしておこう(笑)何ちゅーかワタクシの場合、マジメな話も下らない話もマニアックな話も、全部心の中から自然に出てくるシロモノなのである。テーマもポリシーもへったくれも無く、その時ワタクシの心の中で思い立った事を、ブログという形で可能な限り上手く表現する。昔も今も、そしてコレからもソレだけの話である。でもって今回ワタクシの心に引っかかったのは、その名も「チーズバーガー・ジョシュの乱闘」である(爆)アメリカはテキサスのハンバーガーショップで、午前3時に起こった乱闘のソレである:

何がどうなってるか分からん人のために、一応解説を:

黄色いシャツ&緑短パンの酔っぱらってるっぽいデブが、カウンターでチーズバーガーを注文

店員に品切れと言われてデブが突然キレる。周りの客の制止にも耳を貸さず、デブはひたすら罵詈雑言を浴びせる

奥の席で座っていたヒゲの客、デブに対し「チーズバーガーうめぇ」とか言って煽る&デブは更にエキサイトする

一通り罵詈雑言まき散らして店を出ようとしたデブだが、再度ヒゲが余計な一言を浴びせたため怒りが再燃

掴みかかってきたデブに対し、ヒゲがタックルから寝技に持ち込む

デブは酔っぱらってる上にズボンを下ろされたため、なす術も無くヒゲに抑え込まれる

店の床でもつれ合うデブとヒゲを観て、周囲のギャラリー大爆笑&囃し立てる

というワケである。こーゆーどうでもいい日常の些細な事があっちゅーまに世界中を駆け巡るトコに、ワタクシは21世紀を感じるのである(笑)カメラ向けられたギャラリー達が"This is America"とか口々に言ってるのも、この撮影者が動画サイトに投稿する→動画が全世界を駆け巡る事を念頭に置いての発言なのである。でもってワタクシの感想であるが、上記の「アメリカはテキサス」の「ハンバーガーショップ」で「午前3時」にという行を見れば、全然驚くに値しないのである:

  • アメリカはテキサス → 田舎の代名詞であるアメリカ南部の主要地域であり、あのデブも典型的なレッドネック(田舎っぺの白人)
  • 午前3時 → ちゃんと仕事行ってる人間ならば就寝している時間。つまり無職か、ロクな仕事についていない連中

つまり(店員を除けば)あの場には真っ当な連中なんか居なかったんだから、そりゃ事を起こしうる連中が事を起こしただけだっちゅー話なのである(笑)だから周囲の客も店員たちも慌てた様子を見せないはずである。コレがニューヨークのウォール街にあるイタリア料理店のランチタイムに起こった事なら、そりゃワタクシだって「アメリカ\(^o^)/オワタ」って大騒ぎするであろう(爆)因みにこのデブとヒゲであるが・・・

・・・ちゃんと和解していて、二人揃って地元のラジオに出演していたりする(笑)デブ曰く「ヒゲは俺の事を傷つけなかった。だから和解できた」だそうである。逆に言えばヒゲが寝技でなく当て身でデブを倒していたら、向こうは訴訟大国アメリカ。デブが弁護士に相談→裁判で多額の賠償金を毟り取られたって事もあり得たのである(;´Д`)やっぱ時代は空手よりも柔道だな、ウン(爆)


バーガーショップの壁

 あともう一つだけ、ワタクシがこの動画を観て思った事がある。ソレは「ニッポンのファストフードも間もなくこうなるだろうなぁ〜( ̄〜 ̄;)」という事である。ワタクシは独りモンでビンボーで、しかもケチなので(笑)バーガーショップや牛丼屋とかは結構良く使うのである。でもってニッポンのファストフード店を長年観察して感じた事は、やっぱ全体的な質の低下である。味も落ちた、衛生面の質も落ちた、運営企業の倫理も落ちた。でもって、客の質も明らかに落ちてるのである。まだバブルの余韻が残っていた頃、勝ち組負け組、格差社会という言葉がまだ無く、一億総中流が信じられていた頃、ファストフードには上から下まで、ホントに色んな人たちが集まっていたのである。が、不況に入って”隔たり”が出来てしまった今、ファストフードの客層ってのは圧倒的に”下”の人が増えてしまったってのがワタクシの素直な感想である(^_^;)


 別にアメリカに限った話ではなく、経済格差が生まれれば生活格差も生まれ、その結果住む世界が”見えない壁”によって隔たれてしまい、偶然ではなく必然としてニッポンもそうなったって事である。資本主義において物事の客観的な評価方法がカネである限り、カネは自ずと少数の有能な人間に集中するって話である。今現在でも「勝ち組→フェイスブックSUVかスポーツカー、イタリア料理か中華料理、衛星放送、スマホタブレットPC、私立学校」「負け組→グリー、ミニバンか軽、ハンバーガーか牛丼、地上波、ガラケーマンガ雑誌、公立学校」という格差が出来てるのと同様に(笑)将来更に細かく生活志向が”壁”によって分けられるだろうってのがワタクシの未来予想図である。そーゆー世界は間違ってる?だったら上記にもあるように、新しい世界を作るのか、あるいは資本主義に変わる新たな価値観の提示をしなきゃならないって話である。でもワタクシは快楽主義者であるが故にそんな甲斐性なんぞ皆無であるので(爆)今の世界で今を楽しむ方法を模索したい今日この頃であった。