アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

INTO THE DARK PAST

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「回り道なんてもんあらへんと思うわ。その回り道がまっすぐな道や思えば、まっすぐな道や思う道が、ほんまは回り道や違うやろか」

By 今村昌平


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ネット時代のスポーツカーマーケティング

 ワタクシがわざわざ言うまでもないと思うが、86/BRZの売り上げは絶好調なのである。クルマそのものの出来が良かったのはワタクシも当ブログでインプレした通りであるが、やっぱマーケティングの巧みさが光ったからだとワタクシは思うのである。売る前からタイミングよく小出しにネタをリークさせて煽る&発売直後には全メディアで一斉に盛り上げるなんてのは何処のメーカーもやる事であるが、問題はその後である。大体は「クルマ売りましたんで、後は好きにしてください」でお終いなのであるが、この86/BRZに限ってはその後もトヨタ(とスバル)が手取り足取り面倒見ちゃってるのである。当初は「何でソコまでする必要があるの(・_・?)」と思ったモンであるが、する必要があるんだよな〜コレが(^_^;)職場やプライベートなんかで「趣味は?」と聞かれて「ドライブとサーキット走行」とか言うと、意外と多くの人が「サーキット?サーキットってフツーのクルマで走れるの?」って逆に質問されるのである。このクルマのターゲットはスポーツカーの初心者→故に手取り足取り教える方法があるってワケである。


 ただまぁ【86/BRZ TUNING FORUM】といったオーナー向けのサイトが出来たり、メーカー側でも【カルチャーアカデミーを作ったり】だとか、何ちゅーか「買った後も盛り上げよう」という気概はワタクシは嫌いじゃない。てゆーか、正直興味津々だったりする(笑)特にアカデミー内の「愛車の撮り方」「カーボンパーツの作り方」の2つには、ワタクシも「その手があったか!」って唸らされた次第である・・・

新しいスポーツカー買ったv(o ̄∇ ̄o)

買ったのは良いけど、今後どうすれば良いか分からない(´Д`;)

そうだ、ネットで調べよう(゚∀゚)

クルマ専用SNSみんカラ、Coolmaなど)発見&早速登録( ̄▽ ̄)

ブログのネタが無い、HPレイアウトがショボい。でも作り方わからない(´・_・`)

( ゚Д゚)マズー

そんな先「愛車の撮り方」なる講座がある

コレをプロフィール画面にすれば良いんじゃね( ̄∇ ̄)

同じく「カーボンパーツの作り方」なる講座もある

コレをブログのネタやパーツレビューのネタにすれば良いんじゃね( ̄∇ ̄)

ネット&リアルの双方でクルマを介した繋がりか活性化する( ・∀・)人(・∀・ )

(゚д゚)ウマー

・・・という事である。昔は「クルマを楽しむ=クルマと自分との間のコミュニケーション」だったのであるが、今はネットで気軽に繋がれる時代→クルマとの対話よりも他者との対話の方が長いんじゃないかとも思われる時代である。昔ならではの古いクルマ乗りでは考え付かない、正にネット時代ならではの企画なのである。もうコレだけで、トヨタが如何に大マジにこのクルマに取り組んでるかが分かるってモンである。何つーか、プラズマクラスターなんぞよりも目の付け所がシャープである(笑)


*空の道の切り馬車

 他人のクルマ系ブログなんか読んでると、代車を借りたりレンタカーを借りたりディーラーで新車の試乗をしたりする度に「やっぱ自分のクルマが最高」とかいうヤツがいたりするのだが、ソイツは異性にモテないヤツだとワタクシは断定する(笑)何故かと言えば、ソイツは確実に自分以外に気を使えない&自惚れが強いヤツだからである。モテる人ってのは、先ず他人の良いトコを見出し褒めようとするモンである。相手の良さを認めるからこそ、相手からも認めてもらえるのである。相手に敬意を払わずに「自分って凄いでしょ」アピールしたって、誰も脱ぎたくならないって話である(笑)さてノルドさんに愛車預けた際に貸してもらった今回の代車であるが、今回は何時ものE46型BMW320iじゃないのである:



今回は【スカイラインクーペ】である。グレードは370GTの5速AT、つまり前期型(後期型は7速AT)である。以前から乗ってみたいと思っていたクルマであるが、今回ようやく乗る機会を得られたってワケである。今まで地元ディーラーの出す街乗り専用FFばかり乗ってきてて、しかも前回の代車はガチ商用車の【NV200バネット】だったんだから、今回ワタクシがどんだけ胸躍らせてるかがお分かりになると思う(笑)まずはインテリアである:

シートは流石と言うか、グランドツーリングカーなら当然と言うか、長時間の運転でも疲れない&コーナリングの際のホールド感を重視した設計になってるのである。ちゃんとスポーツカーみたく低く座れるようになってるし、クッションもバケットシート特有の「堅柔らかい」ソレであり、ロードインフォメーションは伝えるためにクッションは薄くても、イヤな振動はキッチリ吸収するというソレである。ステアリング位置もピッタシの場所&角度に来るようになってて、スポーツドライビングにはバッチリのドラポジが取れるようになってるのである。もうこの時点でワタクシ的には60点、つまり及第点である。ドラポジがダメなクルマは何やってもダメ、コレ定説である(笑)


インパネメーターは見易い&使いやすいので、長時間の運転でも疲れないのである。ワタクシ的に気に入ったのがセンターにあるナビ&ステアリングにある操作スイッチ、ソレに音響システムである。音楽やラジオの操作(選曲、音量調節、ハンズフリー電話の操作)ステアリングのスイッチを用いてステアリングに手を置いたまま可能だし、カーナビ画面にしても大体の主要操作は手元のスイッチで操作可能→運転中、音響系の操作で手を煩わせる事が殆ど無いから、安心して運転に集中できるから楽チンなのである。音響は残念ながらBOSEでなく標準の【スカイラインホログラフィックサウンドシステム】であるが、コレが結構良い音するのである。音楽が良くて、操作も簡単で、運転に集中しやすい。高速道路なんかで延々と走ってる時、この快適さが何とも言えなく素晴らしいのである。


*自然吸気の魅力

 クルマで一番大事な部分は何か?答えは当然「エンジン」である。どんなクルマであれ、乗る前に必ずボンネットを開ける、コレがワタクシクォリティーである(笑)特にディーラーで借りるクルマってのは低排気量のショボいソレばっかりだったモンだから、ワタクシがこのクルマに寄せる期待の大きさが分かるってモンである:

コレが【VQ37VHRエンジン】である。NAエンジンの何が良いかと問われたら、答えは「素直さ、濁りの無さ」である。確かにターボと比べりゃパワーもトルクも劣るが、その代わりターボラグといった余計な要素が一切なく、トルクの上がり方も自然で分かり易い。この「余計なモンが無く、自然で分かり易い」ってのが、実は運転する上で非常に気持ち良いのである。コレこそ正に「数値には表れないクルマの良さ」の一つだとワタクシは思うのである。


 だから【BRZのSTIバージョンが自然吸気で220〜230馬力を狙ってる】という話を聞いた時、ワタクシは「STIъ(゚Д゚)グッジョブ!!」って思わず声に出してしまったのである(笑)一部のターボ至上主義的なスバヲタが「BRZはターボ付けて250馬力出さなきゃダメ」だとか言って、ショップも過給機仕様のソレを出したりしてるが、ワタクシはBRZならNA以外はあり得ないと考えている。何故なら86/BRZの魅力の一つに「敢えてNAを選択した事」が含まれているからである。元々86/BRZは運転を楽しむためのクルマ→スピードと引き換えに運転の楽しさを削ぐであろうポン付け過給機の装着ってのは、どう逆立ちしたって考えられないのである・・・と話は逸れたが、こう書けばワタクシが如何にV36型スカイラインクーペというクルマに積まれた大排気量の高回転型NAエンジンに期待してるかがお分かり頂けるであろうと思ったからである。さて走行インプレを・・・と思ったらもう遅いので、次回に持ち越したい今日この頃であった。