アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE FEEL GOOD RECORD OF THE YEAR

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「新しいものは半分の人がノーと言うし、そうでなくては新しくない」

By 川久保玲


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*帰り道に、ふと・・・

 ワタクシは天気が良ければ&外回りの仕事さえなければ&仕事以外のヤボ用も無ければ、基本徒歩通勤である。自宅から職場まで約3kmぐらいだから、ちょっとした運動としては最適なのである。でもってルートの最中に最寄りのマツダディーラーがあり、行き帰りはソコを通過するのである。でもってその日も仕事終えた後、何時ものように最寄りのマツダディーラーの前を通って、そーいえば【新型ロードスターの発売日が5/21に前倒しになった】のを思い出したので「まぁ、こんな田舎町のディーラーに試乗車なんぞあるワケねぇべさ( ´△`)」とダメ元でショールームの方を見てみたのである。するとソコには、今までずっと実物を見たいと思ってたソレが、何と展示してあったりするのである:

そう、噂の【新型ロードスター(以後ND)】が我が田舎町にやって来たのである(笑)その後どうしたって?勿論、ディーラーへ飛び込んで展示車に座らせてもらい、担当さん捕まえて根掘り葉掘り聞きましたが、何か問題でも(爆)しかも話を聞くと、何とMTの試乗車まで用意してあるというジャマイカ(゚∀゚)そりゃ当然、試乗の予約しなきゃワタクシがワタクシでなくなってしまう、所謂アイデンティティクライシスに陥るってモンである(核爆)


 早速コクピットに座ってみた感想であるが、第一印象は「思った以上に狭い」ってトコである。ワタクシがデカい事もあるんだろうが(笑)やっぱ歴代最も小さくしただけはあるのである。でも少なくともS660よりは広かったんで、ソコは安心はできた次第である(爆)でもって身体を収めてからの第二印象は「良く考えて作ってある」ってトコである。ドラポジも良いし、シフトの位置も凄く自然&ショートストロークでキビキビ入るし、ペダルの位置も両足を伸ばした自然な位置に収まるのである。ステアリングがチルトだけでテレスコが無い&背が高いと上がやや見難い(幌閉めると尚更)けど、ワタクシの身体でもギリギリ快適に運転できる感じである。コレがどれほど凄い事なのか、リアルのワタクシを知るロンマニアの方々なら分かると思うのである(核爆)


*動的インプレ

 というワケで、次は運転に関してである。やっぱ開発陣が徹底的に拘った&前のモデルも良かっただけあって、運転のし易さは折り紙つきである。クラッチ踏んでギアを1速に入れて、クラッチ徐々に離して「ココら辺で繋がって欲しいな」ってトコでちゃんとつながるのである。でもってシフトがコレまた秀逸で、エンジン掛けて最初にシフトノブに触れた途端「うおっ、コレはヤベぇ(゚д゚)!」って思っちゃったのである。シフトから直接、エンジンの鼓動が伝わってくるのである。何ちゅーか、シフトノブを介して、左手とミッションとエンジンが繋がったような感覚に襲われるのである。でもってシフトは手首で操作できるぐらい短く、クラッチもシフトも程好い重さになっていて、尚且つカッチリと入る。コレが楽しくないワケないのである。


 次にエンジンであるが、コレが素晴らしいのであるカタログスペック上は非力だけど、クルマが軽い&座位置が低いお陰で加速感だけはシッカリあるのである。カートに乗ると速く感じるアレと一緒である。でもってアクセルに対するレスポンスも良く、エンジン音もイヤなノイズは無く、上までキッチリ回してもイヤな音は殆どしない。もうこの時点で、エンジンが高い精度でシッカリ考えて作られたモンだってのが分かるのである。でもって速度域は予想通り低く、ワタクシがセカンドカーとして理想にしてた「公道で制限速度内で上まで回して楽しめるクルマ」そのものなのである。上記のミッションと合わせて、もう変速させる&加速させるのが超楽しいのである(^-^)


 コーナリングは街中だけあって存分には楽しめなかったけど、ソレでも重量バランスの良さは体感できたのである。コーナリング中、タイヤが4つともバランス良く食いついてるのである。ハンドリングも中々で、レスポンスが良くってワタクシが思ったようなゲインが得られるのである。シャシー剛性だって中々のモンで、ワタクシが以前乗った先代モデルよりも多少上である。ただ残念なのが、足回りが街乗り〜ワインディングを想定したと思われるソレであったため、ちょっと攻め込むとロールがきつくなるトコである。コレは個人差があると思うが、ワタクシはもう少し硬くてロールを抑えて、加速時にガツンと地面を蹴ってくれる足のが好きなのである。担当さんに聞いた話「スポーツ用サスキットも開発中」との事なので、ソレ待ちである。


*やっぱピュアスポーツカーがナンバーワン

 さて結論であるが「ND(・∀・)イイ!!」である。以前のモデルもそうだったけど、やっぱNDにも価格を超えた価値があるのである。小さくて非力だからこその価値があり、その上デザインもカッコ良いのだから、そりゃ文句ナシである。S660?犬にでも喰われろである(笑)余程の蓼食う虫でない限り、S660とNDを乗り比べたら、間違いなくNDを選ぶであろう。全てを運転の楽しさのためだけに、余計なモンを可能な限り削って追求できる。コレこそがピュアスポーツカーの魅力であり、そしてNDは紛れも無くピュアスポーツカーである故にワタクシは高評価を下すのである。一度この良さを味わっちゃうと、もう速いだけのセダン/ハッチバック/ワゴン等には戻れなくなってしまうのである。


 重たいモンが可能な限り低い位置&可能な限り車体中心部にあり、座る時も運転に適した一番理想的な座り方ができて、ココにあって欲しいと思う位置にステアリングがあり、ステアリングから左手を自然に降ろした位置にシフトノブがあり、適度な力と最低限の動きでシフトが動き、足を自然に伸ばした場所に各種ペダルがある。だから一々「アレはココにあって、ソレはソコにあって云々」って意識せずとも「ココにあるだろうな」って手足を伸ばした位置にピッタリとソレがある。余計なパワーだとかトルクだとかが無くったって、たったコレだけで運転は楽しくなるモンであり、ソレがただ速いだけのクルマには無いピュアスポーツカーの特権なのである。


 というワケで、今現在ワタクシが計画してるセカンドカー候補競争において、NDが俄然前へ出てきたのであるが、問題点が無いワケではない。1つ目と2つ目は上記にもあるように「頭のスペースがきつい」と「足周りが柔らか過ぎる」であり、コレは社外パーツが出そろうorオートエクゼとかのカスタムパーツ待ちである。3つ目は「最初期モデルにありがちな初期不良」であり、コレまた時間が経たないと解決されんのである。でもって一番大事な4つ目は「新車買ったばかりでカネが無い」である(笑)もうちょっと早く発売されてれば(当初は3年前に発売予定だった)昨年の納車待ちの間に勢いで買っちゃったかも知れないが(爆)今はそうはいかないのである(^_^;)何はともあれ、ニッポンのスポーツカーの未来は明るい。そう感じた今日この頃であった。