アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

BLACK SEEDS OF VENGEANCE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「何事も逃げてはいけない。敵に対しても、もしもこちらが逃げれば、益々激しく攻めてくるものだ。それと同じように人生の様々な苦しみも、私たちが恐れ慄いているのをみると、いい気になって更にいじめてくる」

By ミシェル・ド・モンテーニュ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*小さい事に意義がある

 自然吸気1600cc185馬力、3ドアハッチバック、5ナンバーサイズで車重1040kg、値段は200諭吉。EK9ごと、初代シビックTypeRのスペックである。日常性を犠牲にせずとも速さを追求し、庶民にも手が届く値段でモータースポーツのエッセンスを味わえる、正に「ザ・ホンダ車」と言っても差し支えないクルマである:

このクルマ知ってると、何ちゅーか【今度出る新型シビックTypeR】に魅力を感じないのである( ̄〜 ̄)前にも言ったと思うけど、デカくて速いクルマなんてのは、地道にコツコツやれば何処のメーカーにだって作れるからである。そんなクルマを、ホンダがわざわざ作る意義なんか何処にあるんだって話である。ぶっちゃけた話、コレ買うぐらいだったら、ワタクシは断腸の思いでVAB買う次第である(笑)



 シビックが何故ココまで落ちぶれてしまったのか。ワタクシが思うに、サイズを大きくしたからだと思うのである。ぶっちゃけシビックってのは、小さいからこそ価値があったのである。ソレが3ナンバーサイズまでデカくして、その上4ドアセダンにしてしまったら、ソコにはWRX-STIランエボという大正義コンビが居るのである。向こうは長年そのパッケージでやってきてるのだから、そりゃ太刀打ちなんて出来っこないワケである。シビックは小さいままか、或いはフィットTypeRを設定すれば、もっと長生きできたのではとワタクシは思うのである。もしも小さくて軽い車体のままニュル北FF最速の称号を取ってたのなら、ワタクシは速攻で予約を入れていたであろう(笑)


*人生という名の椅子取りゲーム

 話は変わって、また【いじめに関する痛ましい事件が岩手で起こった】ようである。ワタクシは以前にも言った事があるが、いじめというシロモノは決して無くならない。何故ならいじめっ子は”勝ち組”だからである。別に人間だけに限った話ではないが、ナマモノはより良い遺伝子を残そうとする本能があり、その本能が故に強い個体を好むのである。では、人間における強弱は何で決まるのか。答えは「人間関係の立ち位置で決まる」である。この人間関係の椅子取りゲームで良い椅子を取れたヤツが、椅子を取れなかったヤツをいびる。コレがいじめである。いじめっ子は勝者だから、勝者は反省なんかしない。でもって人間が複数いれば、椅子取りゲームは必ず起こる。だからいじめは無くならんのである。

 ワタクシもいじめられっ子だったんで、気持ちはよ〜〜く分かる次第である。ただ気持ちがよ〜〜く分かるからこそ、いじめられっ子が何故いじめられるかの理由も何となく察しが付くのである(━_━)ゝワタクシ以外にもいじめられっ子歴のある人と何人か話した事があるが、皆似たような特徴があるのである。1つは「自分の意見を言わず、目立たないようにしようとする」である。こう書くと「目立とうとするからいじめられるんじゃ?」と思うけど、逆なのである。何ちゅーか人間関係には凸凹があり、相手の凹に自分の凸(つまり自分の意見や個性)を上手くハメ込むようにすると、人間関係ってスムーズになるのである。意見を言わない、目立たないって事は、つまり相手の凹に凸しない→アイツはコミュニケーションする気が無い、やっちまえってなるのである。


 もう1つは「自分が悪者になりたくない」である。いじめられっ子が反撃したり親とかに相談しないのは、いじめられっ子本人曰く「相手と同じレベルに落ちたくないから」「迷惑をかけたくないから」という事であるが、コレ実は建前なのである。本音は「悪者になる事で自分の地位を悪くしたくないから」である。いじめられっ子ってのは「自分が悪くなければ他人から”断罪”されない」と考えてるが、そうじゃないのである。いじめられない人間は「誰にも嫌われない人間」ではなく「特定のヤツに嫌われても、ソレ以上の力を持つ人間に好かれてる人間」なのである。だから上記にもあるように、凸と凹を上手くハッキリさせて人間関係をスムーズにし、悪者になっても守ってくれる人脈を築く事が大事なのである。


*椅子取りゲーム必勝法

 ワタクシの知ってるいじめられっ子曰く「いじめ問題の解決には行政の介入が必要だ」というが、ワタクシはそうは思わない次第である。ちゅーのも人間が複数いるトコにいじめが起こるんだから、完全解決しようと思ったら全生徒を監視するか、或いは個別に隔離するしか方法は無いのであり、そんな事は不可能だからである。でもって人間関係のあるトコにいじめが起こるんだから、コレ即ちいじめは学校だけに限った話じゃないって事である。小中高は学校の介入でいじめを逃れたとしても、大坊になったら?就職したら?近所付き合いは?って話である。流石に一生涯に至るまで、いじめられっ子をいじめから守り続けるなんて出来やしないのである。

 だから結局の話いじめ問題ってのは、いじめられっこ自身が何とかするっきゃないのである。そして正しい支援の在り方ってのは、いじめられっ子が自分で何とかするための手助けをする事だと思うのである。だからワタクシは、民間企業なりNPOなりで、この手のいじめられっ子を支援するのが良いんじゃないかなと思うのである。実害が出た場合の弁護士による法的アドバイスとか、いじめの証拠を抑えて法廷闘争を有利にするための探偵の紹介とか、心的外傷に対するカウンセリングとか、フリースクールの紹介だとか、人間関係アドバイザーだとか、そんな感じである。よーするに火の粉から身体を包み込んであげるのではなく、自分で火の粉を払えるようにするワケである。


 こんな事言うと「いじめられっ子が可哀想だと思わないのか」だとか「自分で出来ない子はどうなるんだ」とか言われそうなのでアレであるが、ワタクシの答えは「自分で何とか出来ないのなら、引きこもりにでもなるしかない」である。古人曰く「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ」との事であるが(笑)ワタクシはコレ真理だと思うのである。他人を助ける余裕のある強い人間なんてのは、世の中には思った以上に少ないのである。圧倒的大多数がテメェの事だけで精一杯なのである。だから助かりたいと思ったら先ず自分で何とかするっきゃないのであり、ソレが出来ないのなら人間関係を捨てるっきゃないのである。さて厳しい事言い過ぎるとクレーム来るので(爆)さっさと〆るに限る今日この頃であった。