アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE SINISTER SUPREMACY

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「過剰に何かが欠けているのも才能のうち」

By 糸井重里


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


アンチ巨人の矜持

 昔ワタクシがガキだった頃、大好きなテレビ番組が野球中継で延期なり放送中止なりされるたび、心の中で「巨人(戦)ら……駆逐してやるッ!この世から……一試合残らずッ!」って思ってたモンであるが(笑)今となってはこう思うのである。巨人戦を放送して下さいお願いします、と(爆)何せどのチャンネルでも芸能人が駄弁ってる番組か、芸能人がメシ食ってる番組か、或いは芸能人がメシ食いながら駄弁る番組しかないのだから、ソレだったら巨人戦の方が遥かにマシだって話である┐(´д`)┌でも今はやきうしてる子供達を見る機会もグンと減っちゃったし、昔はあんなに居たアンチ巨人も【今はスッカリ減っちゃった】んだから、何ちゅーか時代を感じるのである。


 何故アンチ巨人が減っちゃったかって、理由は簡単である。アンチってのは羨望の裏返しであり、羨望が薄くなればアンチも減るからである。昔は「巨人軍の選手である」って事がニッポンのやきう選手の究極の夢であり、ソレに対する羨望が凄まじいからこそアンチになるのである。でもって今の時代、巨人の選手である事は最早究極の夢じゃなくなったからである:


巨人の最重要選手であった松井秀がFAしてMLB行く事を選んだ時、今まで朧げに感じていた「MLB>巨人」の図式が確定してしまったからである。この瞬間「プロやきう選手の究極の夢=MLBで成功する事」に変わってしまい、言っちゃ悪いが今では「巨人行く≒MLBに行けなかったヤツ」扱いである。昔の様に巨人にニッポンのトップ選手が集まらないのであれば、そりゃ羨望もされずアンチも生まれ様が無いってワケである。


*萌えの是非

 話は変わって、噂(?)の【新型プリウス】も発売されてから1ヶ月近く経ったせいか、街中でもちょくちょく見られるようになったのである。ワタクシは乗る気も無いし買う気も無いのであるが、何だかんだ言って業界にイノベーションを起こしたエポックメイキングなクルマである事には変わりないのだから、何だかんだ注目はしているのである。そんな中、そのプリウスの【ニッポン限定のオタク向けのプロモーション】が【海外じゃ「一線を超えている」とまで言われてる】んだそうである:

もしも「お前は萌え文化が好きか?」と問われたら、ワタクシは0.001秒で「大好きです」と答える次第である(笑)だがそんなワタクシでも、1つだけ受け入れられないトコがあるのである。ソレは「今時の萌え文化は過剰に性的である」というトコである。ギャルゲーやエロゲーなんかのイラストやCG見てても「昔の絵の方が良かったよなぁ〜( ̄〜 ̄)」って思う事が少なくないのだが、その正体がコレなのである。


 無論、男としては性的なアピールは無いよりもある方が良いのであるが、あり過ぎると逆になえてしまうのである。バストだってDかEカップぐらいだと「おぉ〜〜w( ̄o ̄)w」ってなるけど、コレがJとかKとかになると「お、おぅ〜(^▽^;)」ってなるのと一緒である(笑)じゃあ何故過剰になるかと言えば、今時の若いヤツはマンガとかアニメしか見てないからである:

マンガやアニメが流行ってなかった時代、絵師は映画や絵画などの3次元を参考にした

三次元を参考にして、ソコに性的な表現を少し強める事でウケを狙う

予想通りウケる

萌え文化が盛り上がる

(゚д゚)ウマー

ソレで育った若いヤツが同じ道を目指す

ソレで育った若いヤツは、アニメとマンガしか見てない場合が少なくない

既にある程度性的表現が過剰になってるソレに、ウケを狙うため更に性的表現が追加される

ソレがウケて、ソコからまた新しい世代が育ち、同じ道を目指そうとする

更に過剰になってる性的表現が、また更に過剰になる

以後繰り返し

( ゚Д゚)マズー

というワケである。だから世代が進めば進むほど過激になっていき、リアルとの乖離が激しくなるのである。でもオタク界の中にいるとソレが徐々に行われるため「何が悪いの?何処がどう過激なの?」ってなっちゃうワケである。だから二次元にハマるのも良いけど、三次元もシッカリ見ておく必要があるのである。


 あとコレはワタクシと同様にオタク界隈から距離を置いているロンマニアの方に指摘されたのであるが、曰く「今のソレは”自分の願望>他者の願望”になってて、見るに堪えない」だそうであり、この点についてはワタクシも大いに同意である。今のオタク界の何が問題かって、テメェとテメェの同族以外に興味が無く、他者からテメェ等がどう見られているかって事に無関心なトコがあるのである。でもって分かる人は、こういうのを見ただけで「オタクとはどんな人種であるのか」ってのを簡単に見抜く。ワタクシは前々から言っている事であるが、オタクは趣味の内容ゆえに嫌われているのではなく、オタク的なメンタリティー故に嫌われているのである。


*理解≠許容

 こう書くと「ソレは差別と偏見だ、オタク文化に対し理解を」と反論されるかも知れないが、ワタクシは存分に理解した上で言ってるのである。でもってコレもワタクシが前々から言ってる事なのであるが、理解と許容は全く別の代物なのである。つまりワタクシはオタク文化やオタクを理解してはいるけど、許容はしていないのである。でもって許容ってシロモノは、当事者側からは決して共用できるモンではないのである。許容は常に、相手側からの自発的な意思が無ければ成し遂げられないのであり、故に「他人にソレがどう映るか」って意識は「自分が何をしたいか、何を言いたいか」っていう表現の自由よりも上に置く必要があるとワタクシは考えるのである。


 でもってもう一つ付け加えると、コレもまたワタクシが前々から言ってる事であるが、この世から差別を無くす事はひょっとしたら出来るかも知れないけど、この世から違和感を無くす事は絶対に不可能なのである。そして違和感が積もり積もると、ソレはやがて拒絶という形で現れるモンなのである。人間とは理性と感情の両輪で生きてるナマモノであり、分かつ事も無視する事も不可能なのである。そう、性的表現の過剰な萌え絵は、オタク属性の無い人達に対し違和感を引き起こすから、ワタクシはソレを受け入れられないと言っているのであり、多分海外の記者も同じ事を思っているであろう。さて、こんな下らん事で熱くなるのもアレなんで(笑)さっさと寝ようと思う今日この頃であった。