アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

DIESEL & POWER

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「タレントだってニュースだって、一番大切なことは、金になるか、ならないか。売れるか、売れないか。価値はそこだけだぞ」
By 永六輔

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*売れないのにはワケがある
 ホンダの高級車が全然売れてないんだそうである。ムダにバカ高いNSXは言うまでもなく、レジェンドも月販20台しか売れないんだそうである。じゃあソレ等に搭載された技術が遅れてるのかと問われたら答えは「ノー」であり、寧ろ最先端の異次元の走りだと言っても良いレベルである。じゃあ何故ソレでも売れないかって、答えは「ホンダというブランドの扱い」である。BMWやベンツ、あと国内だとレクサスに及ばないのもだけど、ソレ以上に「ホンダ=軽自動車だとかコンパクトカーとかいったクルマをメインに売る大衆車メーカー」ってブランドイメージが定着してしまってるからだそうである。よーするにスズキだとかダイハツだとかと同じだと思われて、高級車がイメージできなくなってしまってるのである。


N-BOX TVCM「生活を広げる」篇

 オデッセイ、フィット、あとN-BOX。ホンダを堕落させた三大戦犯だとワタクシが認識してる車種である(笑)コレがバカ売れしたせいで「そうかッ!必死こいて突き抜けた新技術を搭載しなくても、こういうのを作れば儲かっちゃうんだッ(゚∀゚)」ってホンダが勘違いして、ソコにリソースを注ぎ込むようになっちゃったからである。その結果「面白いクルマを作る会社→ミニバン屋→コンパクトカー屋→軽自動車屋」とメインに据えるクルマが次々とランクダウンし、ブランドイメージがスッカリ落ちてしまったという事である┐(´д`)┌実際ココ数年、ホンダの面白そうなクルマなんて全然見当たらないのである、NSXが正式発表されるまでは少なからずワクワクしたんだけど、ワタクシのワクワクを返せって話である(爆)

*必要なのはフルモデルチェンジ
 古今東西どんなクルマもそうであるが、初代から完璧なモンなんて作れる筈が無いのである。マイナーチェンジ(以後MC)で各論的な改良は出来てもても、総論的な設計の欠点までは直す事は出来ないのである。だからフルモデルチェンジ(以後FMC)が重要なのであり、FMCを繰り返す事で根本的な部分の短所を直す&長所を伸ばす事で、時間をかけて完成度の高いクルマを作っていくのである。特にスポーツカーみたいな走りの質が何よりも重要視される車種の場合、FMCは極めて重要なのである。が、ホンダはスポーツカーにおいては何故だか一代限りで生産終了にしてしまうから、ソレが全く出来ないのである。だから【S2000、20年目のMC】って言われても「FMCしろバカヤローo(`ω´*)o」としか言えないのである(笑)


東京オートサロン2020「ホンダS2000 20th アニバーサリープロトタイプ」モデューロバンパー徹底解説

 だから「S2000がもう間もなく復活する云々」って言われても「あっそ( ´_ゝ`)フーン」が正直な感想だったりするのである。何故かって、FMCの繰り返しによる熟成が無いからである。いくら最新技術をフル駆使しても初代は必ず粗が色々と出るモンであり、そしてその粗は限界まで攻め込んでいくと一層強く現れるモンなのである。もしもS2000が初代から何回もFMCしてて、今度出るのがその最新型だというのなら話は別だけど、生産終了して10年以上経ってるんだから実質的に新型車である。でもってホンダはNSXでソレやらかして見事に失敗してるんだから、次期S2000を信用しろと言うのがムリな話である。


《ENG-Sub》2016 新型NSXにダメ出し!? 黒澤元治 全開インプレッション【Best MOTORing】

 新型NSXは面白い事やってる部分は評価できるんだけど、細かいトコが色々とダメ過ぎるのである。だから評価されなかったし、実際売れてないし、あと【基幹技術が開発中止になった】んで今回も一代限りで生産終了あろう┐( -"-)┌S660もそうだけど、ホンダの何がアレかって、スポーツカーの新しい市場を切り開いていこうって意志が全く感じられないトコがアレなのである。極一部のカーマニアや熱狂的なホンダファンに少数売れれば、イメージリーダーとしてフィットやらN-BOXやらの販売促進になれればソレで良くて、911やM3やC63に取って代わろうだなんて微塵も思っていない。だからワタクシはホンダのスポーツカーを信用していないし、買う気も無いのである・・・ネタ用に試乗はするのであるが(笑)

*数十年後に期待
 カタログスペックしか見ないヤツが「何故ブランド外車ってスペックがショボいのにあんなに高いの?」って疑問を呈してるけど、答えは勿論「熟成の度合がケタ違いだから」である。クルマを見る目が肥えている欧米の顧客を相手にして、ソコでFMCとMCを何度も繰り返して熟成に熟成を重ねてるからこそである。ポルシェとかBMWとかのグレード高いヤツ乗ってみると分かるけど、とにかく付け入る隙が無いのである。数字やグラフには表せないけど、粗という粗を徹底的に磨いたり丸めたりしてて、分かり易い欠点が出て来ないのである。だから乗っててストレスを感じないし、長く愛着以て乗ってられるし、高くても欲しくなるのである。


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 ホンダはソコ分からずにカタログスペックや最新テクノロジーで誤魔化そうとしてるのであるが、残念ながらそうは問屋が卸さないのである。ンなモン分かる人には分かるし、見抜かれたからかアキュラブランドも売れてないし、結果【本田宗一郎の肝入りである研究所を大幅縮小する羽目になった】のである( ̄~ ̄)昔のホンダはブランド力が無かったから画期的な技術で勝負してたけど、ソレはブランド力が無かったからこそ出来た事なのである。ブランド力が育ってきたら熟成と感性の世界へ移行しなきゃなのだが、ホンダはソレが出来なかったのである。ホンダブランドの再建には時間がかかるだろうけど、ワタクシも既に人生折り返してしまったので(笑)急いでほしいと思う今日この頃であった。

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