アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

I AM LEGION

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「人間は明らかな能力格差を目の前にすると素直にそれを認めるものですが、相手が自分と大差ないのに格差がつくと、とたんに怨嗟の感情を抱き、阿修羅と化すものです」
By 斎藤茂太

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*スポーツカーは速くてナンボ
 スポーツカーにとって速さは絶対正義である。有名コースでのラップタイムや0→100km加速のタイムで示すFastな速さか、ワインディングやミニサーキットやジムカーナ等でのすばしっこさを売りにするQuickな速さか、その何れかが必要なのである。何故RX-8が一代限りで終わってしまったかって、速くなかったからである。FSW筑波2000でタイムを叩き出せるFastさも無いし、ジムカーナで勝てるようなQuickさも無かった。故に支持が薄かったのだと思うのである:

RX-8 土屋一家 愛と涙のクルマ選び!!【Best MOTORing】2003
生産終了した今となってから言ってもアレなのであるが、もしもRX-8RX-7以上のパワーがあったか、或いはロドスタ並の軽さがあったのならば、RX-8はフルモデルチェンジを経て今でも生産されてた可能性があったと思うのである。言っちゃ悪いが「唯一無二のフィーリング」だとか「大人の乗り味」ってのは、商品価値が低いのである(笑)

 RX-8の真反対がインプ(含むWRX-STI)&ランエボである。インプもランエボも、ぶっちゃけた話あんまカッコ良くないのである。ハッキリ言えば「羽の生えたカローラ」である(笑)カッコ良くないだけでなく、フロントヘビーでクルマとしての素性もあんま良くない。ソレでも何故長年に渡って愛されたかって、速かったからである。パワーがあるからFastだし、電子制御のお陰でQuickでもある。故にプロから草の根までモタスポで重宝され、結果長生きしたのである:

EVO10 & GRB登場!! 宿命の対決 Part 2 ランエボ vs.インプレッサ BATTLE!!【Best MOTORing】2008
でも残念な事に、R35登場以降の国内外スポーツカーのハイパワー化&ハイスピード化の流れに双方ともついて行けなくなって、速さを失った両車はめでたく「単なる羽の生えたカローラ」になってしまい(笑)結果現在、両方ともラインナップから消えてしまったのである(´・ω・`)ランエボは兎も角、WRX-STIは復活の可能性があるっぽいので、今度はちゃんと競争について行ってほしい次第である。

*ファミレスの格
 ネタが無かったのでネットを探して来たら、何だか【テメェのガキを躾けられないカーチャンがファミレスで云々】って話を見つけたのである。この件に関してはカーチャンを責める人の方が圧倒的に多いのだが、ワタクシの見解は「7:3でファミレス側に非がある」である。じゃあファミレスの非は何かって問われたら、答えは「ガキの入店を許可した時点でこうなる事を予測してなかったから」である。そう、ファミレスってのは抑々そういうトコなのである。ガキの入店を許可してる時点で「当店はガキが暴れたり泣き叫んだりする可能性を了承した上でメシを食う店です」って宣言したのと同様だからである。


【追い出されないだけマシ】ガストで子どもを放置した母親、店員に注意されてブチギレ【親の役目とは?】

 そう、ファミレス大好きなロンマニアの方には大変申し訳ないが、ファミレスはその手のクズ親やクソガキが来れるような格の店であり、クズ親やクソガキにマナーやモラルを期待する方が抑々間違ってるのである。実際ちゃんとしたレストランや料亭は基本的にガキの入店は禁止だし、マナーのなってない客は追い出されるモンである。ちゃんとしたレストランや料亭にファミレスより高い料金を払ってメシを食うって事は、そういう安心感や安全な空間に対する保険料でもあるのである。ホントに良いモンが欲しければ、ホントに安全なモンが欲しければ、ソレに見合ったカネを出す。コレが資本主義の基本ルールである。


アニメ「イチから学ぶ資本主義」

 あのカーチャンがおかしいのは言うまでもないが、同等かソレ以上におかしいのが、一流レストランみたいなサービスをするファミレス等の外食チェーン店なのである。店員にモラルやマナーを要求するのに店員には給料としてその対価が支払われず、客はより良いサービスを期待するけど値上げには猛反発する。そんな二律背反めいたやり方、何処かで行き詰まるに決まってるのである。ワタクシが言うまでもないが、ニッポンはれっきとした資本主義国家である。だから資本主義のルールに則って、一定以上のサービスが欲しいのならば、ソレに比例したカネを支払うべきなのである。ソレがイヤならば、何らかのリスクを負う事を覚悟しなければならないのである。

*ジャパニーズドリームの終焉
 じゃあ何故今までソレでずっとやり続けられたかって、ニッポンが豊かだったからである。高度成長期~バブル期の国家的ボーナスステージだったからこそ「皆仲良く豊かに」って幻想が成り立ったのである。よく野党政治家が「ブ厚い中間層ガー」って言ってるけど、ブ厚い中間層が成り立ったのは、あの時代のニッポンのインフラが未完成だった→インフラ作ればたったソレだけで誰でもカネが稼げるようになったから、自ずと中間層がブ厚くなるのである。コレはニッポンだけでなく、台湾や韓国や中国も同じである。インフラが作られ尽くしたら安易にカネが稼げなくなるのは当然の話であり、ソレが今のニッポンなのである。


アメリカの教材に見る1960年代初頭の日本

 シムシティと一緒で、何も無いトコにインフラを作れば、作れば作るだけ儲かるのである。じゃあ作られ尽くしたらどうなるかって言えば、儲けは当然頭打ちになるのである。次はどうなるかと問われたら、答えは「選択と集中が始まる」であり、コレが欧米で今起こってる事であり、格差社会&階級社会への移行である。そう、勝ち組はちゃんとしたレストランで安全に静かにメシを食い、負け組はドタバタと騒がしい中でメシを食う、そういう階級社会にニッポンも移行していくようになるのである。階級社会への移行はもう止める事は出来ず、出来る事は可能な限り上の階級を目指す事だけ。令和が終わる頃には、ニッポン社会にはハッキリと階級が出来上がる、そんな希ガス今日この頃であった。

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