アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RAGING SILENCE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「世の中が変わるときには、新しいチャンスが生まれるんです。ところが、日本の企業も、働く多くの人も、チャンスを利用できないでいる」
By 野口悠紀雄

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ノーモア復活
 先日のブログで「テレビの全盛期は1989~1990年で、ソコから先は徐々に廃れていってる」って書いたが、クルマも大概同じである。ただクルマの場合は開発開始から実際に発売されるまで数年かかるため、全盛期は90年代といったトコである。実際テレビ番組同様、クルマもこの頃が一番革新的で挑戦的な車種が多数生まれてきてたのである:
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若いロンマニアの方には想像できないだろうが、30年前のニッポンは外車メーカーですらやらないようなノリと勢いで作ったようなクルマが多数あって、でもって給料もアホほど稼げたから、クルマ買い放題だったのである。何故今時のアラフィフのオッサン共が「あの時代は良かった (*´Д`*) ~з」って事ある毎に言うかって、つまりそういう事である。

 シルビア、RX-7S2000インテグラ、そして最近はランエボ等、事ある毎にあの時代の名車が復活するというガセネタが流れ、その度にネットが盛り上がるのであるが、ワタクシは殆ど全くと言っていいほど期待してないのである。ちゅーのも百歩譲って復活したとしても、ソレを買い支える層が存在しないからである。あの類のクルマってのは、あの時代だからこそ成り立ってたのである:
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景気がアホほど良くて、少しぐらい高くても数が捌けたからこそのオーバークオリティーだったのである。既にスープラNSXGT-Rが証明済みだが、あんだけの性能を適切価格で出そうと思ったらああなってしまうのがフツーの景気なのである。だから上記車種の復活も、あの当時と同じようはならないとワタクシは断言できるのである。

*レッツゴー階級社会
 90年代と言えば、ワタクシが大学受験の為に来日したのも丁度その頃である。あともう少ししたら、来日から30年が経つのである。つまりバブルが終わり始めてから今に至るまでニッポンを活動拠点にしてきたワケであるが、ワタクシ個人としては「ニッポンは貧しくなったか?」と問われたら、答えは「ノー」である。バブル時代が異常だっただけってのもあるんだけど、ガチで貧しい国からやってきたワタクシだから言えるのだが、ニッポン社会には貧困のヒの字も見当たらないのである。ガチ貧困ってのは、こんな生易しいモンじゃないからである。

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 ただ30年弱ニッポンで暮らしてきてて思う事は「ソコまで貧しくなってはいないけど、イギリスみたいな階級社会化は間違いなく進んでる」って事である。ワタクシの元祖国も貧富の差はデカく、富裕層と貧困層で実質階級社会になってるが、マジで交わり合う事が無いのである。行く学校も違ってて、乗るクルマも違ってて、利用する店も違ってて、食うメシも違ってて、読むモンも観るモンも当然だが全然違うのである。ワタクシは富裕層側で私立学校行ってたが、冗談抜きで公立学校通ってる労働者階級の人等と交流する機会なんて無いのである。

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 でもってニッポンも、徐々にではあるがその方向に動いてると思うのである。ワタクシは仕事や趣味などで色んな階級の人等と会話する機会があるのであるが、上流階級と上流中産と下流中産と労働者階級じゃマジで言葉遣いもボキャブラリーも雑談の中身も違うようになってきたように感じるのである。ネット時代前はソコんトコ曖昧で、ドラえもんちびまる子ちゃんみたいに上と下の子が同じ学校に通って同じ話題で盛り上がってるって事も少なくなかったが、最近は徐々に上中下の境目が出るようになってきたって感じがするのである。階級毎に話し方を変えなければ雑談が続かない、最近はそんな感じである。

*上級との話し方
 多分このまま行けばニッポンも階級毎に通う学校が違うようになり、当然だが受ける教育のレベルも雑談の中身も違うようになり、成長したら全く別の地域に住んで別々の生活圏で生活を営むようになり、階級の違う人とは交わらないようになる気がするのである:
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上流階級はドチャクソ高い学費を払って超充実した教育を受け、そのまま名門大学を卒業しエリート人生を歩むのである。逆に労働者階級はショボい公立学校で必要最低限の教育だけ受けて高卒のまま就職して、酒場でのスポーツ観戦だけが楽しみの単純労働生活を送る。多分もう既にそうなってるだろうけど、コレからは更に加速するであろう。

 多分ニッポンで生まれ育ったロンマニアの方には抵抗あるだろうけど、ワタクシはそういうトコで多感なガキ時代を送ってきたので、ソコは別に抵抗は無い次第である(笑)でもってコレは余談であるが、上級中産や上流階級の人等と会話を続けるための方法は色々あるけど、ワタクシが一番得意とするのが「クルマ」である。分かってる人が乗るクルマを所有してれば、ソレだけで話が弾むのである:
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医者がベンツだのポルシェだの乗るのって、実はそういう理由もあるのである。あとR35も何気に上の人等に人気があって、ワタクシみたいなアスペルガー野郎ですらクルマをキッカケに交流が生まれるぐらいなのである(笑)階級社会は一見冷徹で冷酷に見えるけど、才能と知識をフル活用すれば意外と快適に過ごせる。個人的見解だがそう思う今日この頃であった。