アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

IN HIS INFERNAL MAJESTY’S SERVICE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「一利を興すは一害を除くに如かず」
By 曾先之

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*来日26年目
 メチャクチャどうでもいい話であるが、実は3日前がワタクシが来日して26年目だったのである。丁度26年前の6月に高校を卒業して、8月中旬に来日して、翌年の受験シーズンに大学を受験して、25年前の4月に某国立大学医学部に入学したのである。今でこそレゲェや演歌のような生活を送ってるワタクシであるが、あの頃はグラインドコアデスメタルのような生活を送っていたのである(笑)当初は大学を卒業して医学をある程度修練したら(当時の)祖国のインドネシアに帰って良いトコに好待遇で雇ってもらってウハウハな予定だったが(爆)何故だか知らんが昨年ニッポン国籍を取得して今に至ってるというワケである。


日本に訪れたインドネシアからの観光客 Indonesian tour group in Japan.

 ホントは25年目にこのネタやりたかったのであるが、去年の今頃は2月末に法務省本庁に書類を出して、まだ帰化が認められてなかった状態→ネタにならないから使わなかったのである(笑)26年経って思った事は色々あるが、一番はやっぱ「夏がクソ暑くなった」って事であろう(爆)ワタクシが記憶してる限りでも、ワタクシが来日した頃の夏はココまで暑くなかったのである。エアコンも然程必須じゃなかったし、夜も風通しさえ良くすれば十分寝れたのである。が、今じゃ連日のように気温が35℃を超えるし、夜もエアコン点けっぱなしじゃなきゃ寝られんようになってしまったのである。ハッキリ言わせてもらえば、インドネシアよりも全然暑いのであるι(´Д`υ)

オープンワールドの新たな方向性
 SNSでも述べたのであるが、ゴーストオブツシマ(以後GoT)をトロコンしたのである。今までワタクシは「PS4最高のオープンワールド(以後OW)はウィッチャー3」だと思っていたのであるが、このGoTの登場でその認識を改める必要が出てきたのである。端麗なグラフィック、対馬の独特な文化を描き切った世界観、ヘタな和ゲーよりもシッカリと武士(と書いて”もののふ”と読む)の生き様を描き切った濃厚なシナリオ等、神ゲーと呼ばれるに相応しい要素が数多く見られたのは間違いないのである。でもワタクシが一番感心したのは「ムダな贅肉を徹底的に削ぎ落したスリムがゲーム性」である。コレは今後のOWゲームの新しいトレンドになるんじゃないかとワタクシは見てるのである。


『Ghost of Tsushima』時代劇映画風トレーラー / Classic Samurai Movie Style Trailer

 そう、よくよく見てみるとこのゲームって、出来る事が以外にも少ないのである。大作と呼ばれるOWと比べると収集要素が少なめだし、マップも思った以上に狭いし、武器の種類も少なめなのである。でもソレが不満かと問われれば、そんな事は全く無いのである。その分、ソコに使う労力が戦闘アクションの良さに費やされたりとか、グラフィックに質の向上に回されたりとか、データ容量が少ないが故にファストトラベルのロード時間が超短くなったりだとか、自由度が減った分を他の満足感で補って余りある状態になってるのである。そう、OWにおける自由度って、実はソコまで必要とされてない事が分かったのである。

 そう、今までのOWゲームって、実はムダが多過ぎていたのである。武器が多くあっても実際に使うのは使い勝手の良い数種類だけだし、収集要素も面倒なのは集めたくなくなるし、マップが広過ぎても探索が面倒になるだけだし、やれる事が多くても実際やりたいと思う事は少ないのである。そういったムダはプレイヤーだけでなく、メーカーにも重く圧し掛かっていて、コレがOWゲームの最大の問題と言われていたのである:

やれる事を増やしたりマップを広くしたりグラを良くしたりする

開発費が嵩み開発期間も伸び、メーカーに多大なる負担をかける

そうして苦労して出したにも関わらず、贅肉が多過ぎてプレイヤーは食傷気味になってしまう

思いっ切り苦労して作っても、プレイヤーには喜ばれない

/(^o^)\ナンテコッタイ

っていう悪循環に、今のゲーム業界は陥ってるのである。そう、GoTの功績は何かって「贅肉は減らしても構わない」って事を実践して見せた事である。ホントに必要なモンさえ残せれば選択肢が少ない事は然程問題にはならないし、削った分のリソースをその少ない選択肢をブラッシュアップするのに使えば、欠点を補って余りあるモンに変わるのである。より大きくより広くではなく、必要な分だけ大きくして深くする。GoTをキッカケに、そういう新しいOWゲームのトレンドが生まれるんじゃないかと思うのである。

*やっぱストーリーが一番大事
 あとGoTのもう一つの評価ポイントは、ストーリーである。メインシナリオもサブシナリオも良く作り込んであって、OWになりがちな自由度が高過ぎるが故のストーリーの整合性の喪失がGoTには無いのである。何故かと言えば、ストーリーを盛り上げるために自由度の制限があって、OWによくある「メインシナリオを一切やらないで最強キャラを作る」って事が出来なくなってるのである。自由度はメインシナリオを進める毎に徐々に解除されるようになってて、ソレがプレイヤーのOW飽きを防ぐのと同時に、ストーリーに没入し易くしてるのである。やはりOWと言えど、ストーリーの出来はゲームを大きく左右するのである。


ゴーストオブツシマ 実況なし ストーリー重視 第一回【Ghost of Tsushima】

 上記に挙げたウィッチャー3もそうだけど、やっぱOWとは言えど、ストーリーに面白さと深みが、世界観に惹かれるモンが無ければ、プレイヤーをゲーム世界にのめり込ませる事は出来ないのである。そのゲーム世界の中で暮らしていきたい、この世界の事をもっと知りたい、行けるトコまで行き尽くしたい、魅力あるキャラクター達の物語に寄り添いたい等々。そういう好奇心や探求心こそがOWゲーム最大の魅力なのである。でもってGoTをやった事で、ことOWに関しては洋ゲーと和ゲーの差は縮まるどころか、更に突き放されたと感じた次第である。やっぱ和ゲーには萌えとガチャしかないのか、そう落胆せざるを得ない今日この頃であった。

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