アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

CONCEIVED IN SEWAGE

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「不運は投網のようなもの。引く時は重いが、揚げると何もない。そういうものだ」
By レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*不運中の幸運
 飛び石を喰らわないコツは何か。ワタクシの場合は「スピードに比例して車間距離を開ける」である。物理属性のあるロンマニアの方なら理解できると思うが、飛び道具の威力を決めるのは初速である。でもってタイヤの回転数が速いほど飛び石の初速も速いが、距離を開ければ空気抵抗で相殺できるのである。だから高速道路を走る時は車間距離を十分空けてたのであるが・・・

流石に「クルマの部品が空から落ちてくる」なんてのは想像もしてなかったんで、コレばかりは対処し様が無いのである(;´Д`)ドラレコで観たのであるが、前走ってるクルマの更に前のクルマから何かが剥がれて、ソレを前のクルマが撥ねて飛ばして、ソレがフロントガラスに命中したと思われるのである(x_x;)そんな大きなモンじゃなかったと思うが、当たり所が悪くてこうなってしまったのである。

 ポルセン曰く「GT3は軽量化の為に他車種よりもガラスが薄いから、他じゃ窪みで済んで修理できるモンが、こういう風にデカいヒビ入る事がある」んだそうである。ただ幸運な事にニッポンに1枚だけGT3用フロントガラスの在庫があったのと、保険で一回だけフロントガラスの損傷をタダで直せる特約があったので、ソレを使う事にした次第である。因みにニッポンに無ければ本国ドイツからの取り寄せになる→1.5~2ヶ月待ちであり、特約が無ければフロントガラス1枚40諭吉だったので、まぁそう考えると幸運だったとも言えるのである。

*はじめてのめるしー
 ワタクシが初めてベンツに乗ったのは小坊の頃で、当時ジャカルタで成功者になってたトーチャンのニーチャン(つまり伯父)がベンツSクラスを所有してて、子供心にワタクシは「メルシー(インドネシアにおけるベンツの呼称)だ(゚Д゚)スゲェ!!」ってワクテカしたモンである。そしてソレを察した伯父殿が「じゃあ乗ってみようか( ̄▽ ̄)」って助手席に乗せてもらって、少しばかりドライブしたのである。硬くて弾力のあるシート、独特のクルマの匂い、硬いけど不快じゃない乗り心地等々といった「如何にもベンツ」な乗り味があの時代からずっとあったのを未だに覚えているのである。

 でも大人になって実際にクルマに乗るようになって以降、ベンツをワタクシ自身の手で運転する機会は無かったのである。つい最近までずっと国産車しか乗ってなかったのと、スポーツカー好きだと意図的にベンツに乗ろうと考えないのである。でもって、何故こんな話をワタクシが突然したかというと・・・

代車がベンツだったからである。でもってワタクシにとって、コレがベンツを運転する最初の機会なのである。クルマは先代のCLA180シューティングブレーク、よーするにAクラスのワゴンである。実はFRセダンであるCクラスの代車もあったのであるが、運悪く他の人に貸していたのである(´・ω・`)


内装はこんな感じで一番下の車種にしては質感もデザインも良く出来てるのである。一番下から一番上まで、デザインは統一感を持たせてあるのである。マーチとセレナとGT-Rが同じメーカーのクルマとは思えないほどバラバラだった事を考えると、コレは立派である(笑)


オーディオだけど、ハーマン・カードンが標準装備されてるのである。もっとランクの高いオーディオは色々あるが、コレが一番下のグレードと考えれば十分以上とも言えるのである。


あと屋根はガラスルーフになっていて、スイッチ一つで閉める事も出来るのである。ニッポン車だとマーチだとかアクアだとかに相当する車種でコレだけやるんだから、何ちゅーか流石ベンツって感じである。

 でもってエンジンかけてみると、コレがスンゲェ静かで大人しいのである。アイドリング状態だとエンジン音が殆ど聴こえないし、変な振動も殆ど感じないのである。余りにも静かすぎて、一瞬ブッ壊れたかと思ったぐらいである(笑)クラスは一番下で、1.6L&122馬力のショボいエンジンだけど、ちゃんとベンツしてるのである。欧州ブランドはブランド毎に「ぼくのかんがえたさいきょうのくるま」のビジョンを持っていて、そのビジョンを全時代の全車種で貫くのであるが、ベンツも例に違わずそうしているのであり、ソレがベンツがトップブランドたる所以なのである。

*何処を切ってもベンツ
 でもって走らせてみて最初に思ったのが「コレ、ガキの頃乗ったメルシーのソレだ( ̄Д ̄;)」って事である。万人向けに柔らかくなってはいるけど腰のある足回り、パワーは無いけどシッカリした加速、弾力のあるシートに死ぬほど剛性の高いシャシー、ココぞという時にシッカリ確実に効くブレーキ等々。時代が変わっても車格が違っても、根本的なトコは全然変わってないのである。そうなると当然「コレより格の高い車種はどんなに凄いんだろうなぁ~( *゚∀゚)=3」って思うモンであり、ソレがベンツの狙いでもあったりするのである。

youtu.be
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 だからワタクシは思うのである。もしもSクラス、ソレもAMGなんか運転した日にゃ、ワタクシは間違いなく昇天するだろうな、と(笑)今ニッポンで一番売れてる外車はベンツらしいのであるが、そりゃ売れるに決まってるわなってのがワタクシの正直な感想である。カタログスペック的には大した事無い&デザインもどちらかというと地味であるが、目に見えない数字に表れないトコが色々凄いのである。国産車メーカーはニュル北タイムだの最新技術だのを気にするより前に、芯の通ったブランドを築き上げる方が先だと改めて思った今日この頃であった。