アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FEEL THE STEEL

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m

「不器用だと余分に考える。考えが深くなる」
By 小野二郎

 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

*新記録達成
 ワタクシは基本、メーカー公表のサーキットタイムは然程気にしないのである。いくら「ニュル北で〇分☆☆秒△△」って言われてもニュル北走る機会なんて無いから実感湧かんし、百歩譲って走れてもドラテク無いから意味無いのである(笑)だからあくまで「先代からどのぐらい進化したのか」の目安にしかしてないし、だからこそフェラーリはニュル北走らずに自前のフィオラノサーキットを基準にしてるのであろう。でもってMY24NISMOもソレに倣ったのかどうかは知らんが、今回もまた筑波2000タイムアタックして、そんで記録を更新したんだそうである。

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 何故速くなったかって、答えは「タイヤ」である。本体は色々改良を加えたとされてるが、アレは各種規制(横転試験、騒音規制など)に伴うネガ要素を補うためのモンであり、ぶっちゃけた事言うとプラスマイナスゼロなのである。だからクルマを速くしようと思ったら、もう足回りとタイヤで速くするしかないのである。でもってMY20以降のNISMOタイヤは溝が更に浅く&少なくなっていて、ワタクシの頃よりも更にライフが短く&更に雨に弱くなってる上、更に値段も高くなってるのである('A`)でもって先日ネタにしたカーボンセラミックブレーキ云々もあって、やはりワタクシにとってはどーでもいいタイムなのである。

*The無骨
 2台13年間R35乗ってきた感想の1つに「R35は良い意味でも悪い意味でも、無骨」ってのがあるのである。速さを最大限追及する為に色々硬くて、兎に角タイヤのグリップを最大限使い切るように出来ているのである。サーキットだとその無骨さが頼もしく感じるが、街乗りとかだとその硬さが楽しさをスポイルしてしまってるのである。例えるならば、お堅い仕事に就いてるクソ真面目な男みたいなモンである(笑)夫としてはガッツリ稼いでくれて家族サービスも充実してて浮気もしなくて最高だけど、人間としては退屈過ぎて浮気したくなる、そんな感じである(爆)

 ワタクシがそう思えるようになったのも2年前から外車に乗るようになって、色んな外車乗りと知り合うようになってからである。特に印象深かったのが、以前紹介したフェラーリ812GTS乗りの先輩のソレである。812GTSって800馬力もあるにも関わらず、リアタイヤ幅がたった315しかないのである。でもってワタクシのGT3もリアタイヤのサイズは315で、でもパワーは515馬力”しかない”のである:
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先輩曰く「パワーはあるけど電子制御が上手く働いてて扱い易く、このタイヤ幅がワインディングとかでキビキビと動いてくれるから楽しい」んだそうである。確かに国産スポーツカー乗りの観点から考えると「?」であるが、812GTSというクルマが抑々サーキット走行や速さを主眼としてない事を考えれば、実に理に適った設計なのである。例えるならば、色々抜けててひ弱そうだけど、何故か庇護欲をそそられる優男って感じである(笑)

 でもってGT3の場合、812GTSとは使用用途も違えば、クルマの特性も全く違うのである。911最大の特徴はRRレイアウトであり、RR最大の利点は何かって「リアエンジンだからこそのトラクション」である。そのトラクションを最大限に活かす&RRレイアウトで速く走る為には、リアタイヤは必要以上に太くなけりゃいけないのである。ちょっと踏んだだけでトラクションが掛かり、踏めば爆発的に加速する。コレがRRの醍醐味なのである:
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そう、911のキモってのは、実は加速なのである。だからアクセルも敏感だし、踏めばすぐにトラクションがかかるようになってるのである。でもってポルシェもソコは十二分に理解してるから加速力や加速感の演出が兎に角上手いのである。R35は確かに速いんだけど、ソコんトコの演出がヘタで損してるのである。古今東西、優秀だけど無器用なヤツってのは概してモテない。悲しい話けど、残念ながら事実である(笑)

*赤字の雨が降るぞ~!
 勘違いしないで欲しいのは、無骨である事が問題なのではないのである。問題は「無骨さを極められなかった」という事である。何時の間にか【ホンダe】が生産終了になってたように、トヨタ以外の国産メーカーは体力に乏しいのである。新しい事をしようと思ったら、ソレこそ赤字覚悟で長年やんなきゃいけないのであるが、会社がソレに耐えられず投げ出してしまうのである。だから折角の好素材も、会社の目先の利益のために捨てられてしまうのである( ̄~ ̄)だから何時まで経ってもブランド力が上がらないし、寧ろ下がってるのである。

 全く新しい事をやろうと思ったら、何が何でもやり抜かなきゃならんのであり、ソレをやり遂げたのがトヨタである。プリウスがソレであるが、初代プリウスは大赤字だったのである。二代目はマシになったとはいえ未だ赤字で、三代目になってやっと黒字になったのである。でもソコまで赤字垂れ流しで継続したからこそHVが世間に認められ、今やトヨタの屋台骨を支える存在になってるのである。でもソレぐらいの事をやらないと、新しい事なんて何も出来ないのである:
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同様の事はレクサス立ち上げでもやっていて、レクサスがニッポン市場において黒字を出せるようになったのはつい数年前からであり、ソレまではずっと赤字を垂れ流していたのである( ̄Д ̄;)でもソコまでやったからこそ「国産初の高級ブランド」ってのが定着したのである。GT-RNSXも、国産スーパーカーを定着させるにはソコまでやんなきゃならんのである。という事を何もやってないワタクシが言うのもアレなんで(笑)さっさと〆るに限る今日この頃であった。.