アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

スナイパー(狙撃手)のオキテ:

 スナイパー。それはミリタリー好きな人間なら一度は憧れるポジションである。常人のそれを上回る忍耐力、集中力、射撃技術を持って、わずか1発の弾丸で敵の中枢を撃ち抜く。「ゴルゴ13」や「山猫は眠らない」などのマンガや映画等のの影響で、サバゲーマーにはスナイパー志望者が実に多い。が、多くはスナイパーライフルを購入したのは良いが、数回使って終わり、という人が少なくない。理由は現職のそれと同じで、スナイパーというものは上級者にしか勤まらないからである。

 まずスナイパーといえば、実銃の世界では通常のライフルではまともに当たらないような遠距離から正確に狙って当ててくる事が脅威のなのであるが、ことエアガンの世界ではその限りにあらずなのである。最近はサバゲーのルールも全国で統一されてきていて、その中では多くの場合電動ガンは1ジュール以内、ボルトアクションのスナイパーライフルは1.2〜1.44ジュールとなっている。一見スナイパーライフルの方が有利に見えるが、実際はそうでない。電動ガンに一般的に使用される0.20g弾は風に流されやすいため、通常スナイパーライフルは(レギュレーションにも寄るが)0.25g以上の弾を使用する。とどのつまり、飛距離は変わらないのである。

 とあるスナイパーに話を聞いたところ「狙って正確に当てられるのは精々30mまで」だそうである。一方1ジュール以内の電動ガンの飛距離は約40m〜50m。早い話、たとえ命中精度が劣っていても、連射能力がある分電動ガンの方が有利なのである。それと電動ガンの命中率が劣っているのかと言われれば、実はそうではない。よく30mチャレンジ等をやっている方達のサイトを見たりするのだが、電動でもカスタムすればボルトアクション並の数字を出せるものなのである。

 結論としては:
Q:ボルトアクションのスナイパーライフルの利点は?
A:殆ど無い。
というのがワタクシのの考えである。

 だがらサバゲーでスナイパーをやれるというのはその不利な条件でも戦える人、つまり上級者だけなのである。30mまで自分の存在を気付かれないようにする技術、ゲームの流れやフィールドの状態を見極めベストポジションを確保する判断力、そして一発を絶対に外さない射撃能力。これらが無いとスナイパーは勤まらないのである。

 そこで電動とボルトアクションの美味しい所取りを狙って、ワタクシが作ったのがSR−15である:

メタルフレーム+一体型アウターバレルから来る剛性、それに加えFF−RASによりインナーバレルへの干渉を減少。インナーバレルはTNバレル+電気くらげ+一体型チャンバーで可能な限り命中精度を追求。実戦でも40m先の上半身大に確実に集弾する。4.5kgとやたら重いのと、サイレンサーをつけると異様に長く取り回しが悪いのだが、9.6キラーバッテリーを搭載すると、上記の命中精度に加え秒間18発の連射能力が得られる。

 だが悲しいかな、その連射能力ゆえ、チーム内ではこれをスナイパーライフルとして認めてもらえず、もっぱらSAW(Squad Assist Weapon/分隊支援火器)扱いされていて、「190連マグなんぞしゃらくさい。3000連多弾マグにすべき」などと言われる始末。しくしくしく(T_T)