アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

LIVE WITHOUT SENCE

 やっぱりと言うか、悲しいと言うか、ワタクシがやんわりと「10日の定例ゲーム言ってらっしゃーい(^_^)/~~~入隊希望の人がいるからよろしく面倒見てね〜〜〜。あと戦闘記録よろしく〜〜〜〜」と間接的に促して、尚且つ「24日時間出来たけど、行きたい人いる?」ってチームのHPにそれなりと書き込んでみたけど反応なし。後になってわざとらしく「行けなくなりました」とのカキコ。「行くのがめんどくさいから行かなかった」って書かれる方がまだマシだ。恐らく新入隊希望者も愛想を付かし事であろう。そりゃそうだ、「管理者」がマトモに管理をしていないのだから。

 このチームももう末期なのであろう、以前ワタクシが所属していたチームもそうだった。人数は多かったが、皆が皆「まとまる気が無い人達」だった。皆が皆個性的で楽しい人たちだったが、個性が強い≒エゴが強いということもあって、全員が1つの目的に向かって取り組むということも無く、全て隊長任せ。その結果、全てを背負いきれなくなった当時の隊長がチーム解散を決意した。今考えれば酷い時期だった。そして今、その後任として前身チームの魂を受け継ぎ、前回の失敗を基に皆で良い方向へ盛り上げていこうと頑張ったのだが、やはりダメだった。ワタクシ一人で盛り上げようとしても誰も乗ってくれない。"師匠"はチームの一員ではないが、それなりに協力してくれた。だがその努力も徒労に終わりそうである。やっぱり新しく立ち上げたこのチームの人達もまた「まとまる気が無い人達」だったのである。

 別に社会がどうこう言うつもりは無いし、ワタクシ自身もそんな社会に対してものが言えるような大物でもないが、やはりメンバーが"大人になりきれなかった"というのが大きな原因であろう。これは"師匠"と語り合っているうちに感じたものだが、ワタクシも師匠も歩む道こそ違うものの、一つの道をまっしぐらに走り続け、成功の味を噛み締め、挫折に打ちひしがれ、多くの事を学び、多くの事を学び損ねている。二人、道が違うからそれぞれの得たもの、得損ねたものがクッキリ分かれていて、それを見比べることにより互いに自分を再発見する。それがお互いに興味を持つ理由であろう。

 ところが、ウチのメンバーに代表される今の若い連中にはそれが無い。一つの道をまっしぐらに歩むという事をしなくなってきている。目をギラギラさせて、貪欲なまでに一つの事に齧り付く人間が殆ど見つからない。確かに、走らなければ転ぶ事も無いし、傷つく事も無い。その代わり、走り抜いたその先に見える至高の幸福を決して得ることは無い。恐らく、今の若い連中はそれでも構わないのであろう。何故ならそうしなくても食っていけるからである。この日本という豊かな国の中では必要以上の欲さえ出さなければそこそこの生活が出来る。この国で飢え死ぬ事の方がむしろ難しいぐらいだ。だから中卒で20歳になってニートやっていても、それを恥と感じるプライドが無く、それを何とかしようという向上心も無いのだ。むしろ逆に"誇り""自尊心""夢""向上心""ハングリー精神"などというものは、楽に生きてゆくためには捨ててしまった方が良いのである。

 ワタクシはそんなの真っ平御免である。いい年こいて他人に食わせてもらうのは恥以外の何でもないし、遊びも仕事ももっともっと"上"へ行きたいし、何よりワタクシには叶えなけりゃならない夢がある。ワタクシが睡眠障害患者を代表しているなどといったら全国の患者さんから袋叩きにされるかも知れない(ていうか、間違いなくされる)が、ワタクシには損得勘定を越えてこの現代の不死で不治の病に挑むという使命がある。そのためには眠い目をこすって走り続けなきゃならない。とてもじゃないが上記の骨の髄までぬるま湯に浸かっている連中と一緒にやっていく気にはなれない。

 たかが遊び、と皆は言うかもしれないがワタクシはそう思わない。大学時代から今に至るまで感じたことは、仕事や勉強が一流の人はありとあらゆる事に万事手を抜かない。成績が優秀な人間は部活でも第一線で頑張っている人が殆どだし、仕事熱心な人間ほどセミプロ級に極めた趣味を持っていたりする。遊びに熱中できない人間は大抵仕事にも熱中できない、だからワタクシは今のチームに対し批判的でいるのである。とまぁ、柄に無くギャグ無しで締めくくる今日この頃であった。