アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

RISK

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「世界には二つ貧しい国がある。一つは物質的に貧しいインド。もう一つは世界でこれだけ困っている人々がいるのに、その事に無関心でいる日本」

By マザー・テレサ


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 今日もやることは変わらなかったりする。そう、走り込みである。本日は気晴らしに高速を思いっきりかっ飛ばしたくなったのと、ワタクシが愛用しているブランドの一つである【ZERO/SPORTS】のショップがある群馬県まで思い切って遠征してきたのである。ホントは碓氷とか赤城まで足(タイヤ?)を伸ばそうと思ったのだが、天気が今一つ良くなかったため断念。直系のショップだけに面白いモンが置いてある事を期待して、遥か200km先の群馬県高崎市までクルマを飛ばす。


 群馬県はあまり行ったこと無いので、ショップ以外にも結構町とか走って回るだけでも結構面白かったりする。某峠バトルマンガの影響もあって"そのテ"のクルマが多いかと思ったら、意外にも全然見かけないのである。むしろ、ワタクシの方が逆に浮きまくっていたりする(笑)群馬県は流石スバルのお膝元だけあって、上記ZERO/SPORTS以外にも結構有名なスバル系専門ショップがあったりするのだが、恐らく御世話になる機会は無いであろう。理由は2つあり、1つは距離的に遠い事、2つ目は代車を貰っても帰れない&行けないからである(爆)直系店ゼロマックスは高崎市太田市の2ヶ所にあって、どこも休日だけあってクルマで一杯。特にスバル車が必ず視野に飛び込んでくるぐらい多かったのだが、"そのテ"のクルマはワタクシのソレだけだったりする(崩)


 ミラーの使い方も大分慣れてきたモンである。以前は前を見ると後ろが疎かに、そして後ろを見ると前が疎かに、という感じであったが、最近はようやく瞬時に後方確認&側方確認が少しずつであるが慣れてきたモンである。"師匠"が仰られていたように、前後左右のクルマの動き、及び自分の位置を把握して、そこで瞬時に行動を選択するとムダな事を最小限にすることが出来るのである。ムダなアクセリング&ブレーキング&ステアリングの3大要素は勿論の事、ムダなトラブルやハプニングに巻き込まれないで済んだりするのである。周りを良く見て、想像力を働かせて、瞬時に行動する。まだまだ発展途上であるが、出来るようになると中々面白いモンである。


 今日も追い越し路線を気持ち良く走っていると、後方から2人乗りのクラウンがワタクシのそれと車間を付かず離れず併走しているのを確認。その後レーダーが鳴ったことから覆面の可能性が高いと考え、速度を落として左に寄ると、クラウンも同じように速度を落として左に寄ってくる。ビンゴである、あとはこっちが気付いた事を向こうが悟るまで持久戦である・・・・と思ったら、左側から1台の"そのテ"のスープラが凄い勢いで走ってきてワタクシの前に割り込んできたのである。その瞬間、ワタクシを付けていたクラウンが猛スピードでワタクシの左側から飛び出しそのスープラを追いかけたのである。暫く走っていると、路肩には先程のスープラとワタクシを付けていたクラウンがそこに。スープラ(´・ω・)カワイソスである。


 で、結局走っただけで終わりである(笑)メンテナンス系のパーツや消耗品を買い足しをした程度で、あとは走っただけ。買ったものといえば:

コレぐらいである(爆)


 あと他の雑誌でインプのチューニング特集をやっている雑誌があったが、雑誌の見出しが「飛び出せ、ストリート!!」なので記事だけ読んで棚に戻した。「サーキットでは得られない興奮」だか「公道のスリル」だか何だか知らないが珍走珍走、立派な公共レギュレーション違反である。公道を走るなら最低限のルールは守る、コレ常識である。大概こういう事をやってる連中の言い訳は「自分達は周りに気を使ってやっていて、誰にも迷惑掛けていない」というモンがある。「詭弁」とは正にこの事である、「スポーツカーでそういう事をやっている連中がいる」という事が、珍走していない大多数の人達にまでスポーツカー乗りに対する偏見のとばっちりを喰らわせているという事が何故解らない・・・って、解らないから珍走してるんだな、ウン(笑)


 念のために言っておくが、ワタクシは何も道路交通法を額面通りに受け取れと言っているワケではない。一般道や高速なんかでもキッチリ制限速度以下で走っている人を探す方が逆に難しいし、追い越し路線が空いていてオービスが無ければスケベ心を出してフルブーストを掛けて加速したりとか、峠道で少しスピードを出し気味で走るといった事ぐらいならワタクシだってやった事がある(笑)ただ、他人に迷惑を掛けるのは容認出来ないというだけの事である。そんなに公道の方が良いのだったら、役所の許可とってクローズドコースにしてからやれと言いたいのである。とはいえ、ワタクシにソレを止める具体的な力が無い以上、出来ることは唯一つ「それに関わりを持たないこと」である。そういう連中と関わり合わない、それを推奨するような本は買わない、そして勿論自分でもやらない。


 で、ワタクシが何故ここまで珍走を嫌うかと言うと、ワタクシはソレで人が死んで行くプロセスを見たことがあるからなのである。事故って致死的かつ非可逆的なダメージを負い、ワタクシの治療も空しく命の灯火が徐々に消えていく様。それを見届ける家族の悲痛な表情。義務とはいえその事実を家族に説明しなければいけないワタクシの罪の意識。そして、ワタクシを含め皆が見守る中、若い命が無残に消えたその瞬間。今まで何百人という数の患者さんを手掛けてきたが、あの時の出来事だけは未だにワタクシの脳裏に焼き付いているのである。だからワタクシは珍走を認めない。法律違反であるのと同時に、何かあったら悲しむ人もいる事を自覚してもらいたいからである。とまぁ何時もとは違い、重苦しい雰囲気の中終わる今日この頃であった。