アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

THE SHINING PENTAGRAM

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「ある者は明日に、他の者は来月に、さらに他の者は十年先に希望をかけている。誰一人として今日に生きようとする者がいない」

By ジャン・ジャック・ルソー


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 やっぱりクルマを工場に直接預けて正解であった。連休明けの本日午前中に一通りのチェックと見積もりが出てきて、夕方にも全部品が揃って、明日の朝にも修理&板金塗装の開始である。今まで修理板金は何度か頼んだ事があるが、ここまで早いのは始めてである。何はともあれ、カスタマイズも含めて今週中にカタがつきそうである。無論、出費もそれなりに掛かってしまったのだが(T_T)これもまぁ授業料と割り切って、思いっきり分割して支払うとしよう(笑)ホントは18インチ鍛造アルミホイール欲しいなと思っていたのだが(ォィ)これで購入計画は無期限延期である。


 話は変わって、凄いモンを見つけてしまった。興味の無いロンマニアの方にとってはどーでも良い話なのだが(爆)何と、【岡崎律子の唯一の地上波生出演】というファンなら涙無しには見られない激レア映像を発見したのである・・・・・って、ホントにただそれだけなのであるが(爆)この【YouTube】というサイト、色々調べてみると面白い画像がホントにゴロゴロ転がっていて、ヘタするとこれだけで1日遊べてしまうほどである。「いくらなんでも、こんなモン無いだろ〜〜」と思って検索すると、意外と見つかった、なんて事はザラである。映像が好きなロンマニアの皆様、是非一度お試しあれ。


 でもって、今回は珍しく医療の話。本来はココ"医療系サイト"という事になっているのだが、過去の日記を調べてみたら書き始めて3日で既に脱線していた事が分かったのである(笑)で、研修医を卒業して"外来"という仕事をやるようになってワタクシもはや3年。何百人、何千人という数の患者さんの応対をやっていると、以外にも「ある事」が身に付いてくるモンである。その「ある事」とは「サービス業のノウハウ」である。医師と教師と宗教家が聖職だったのは古代ギリシャ時代の話。21世紀の現在では、ヒポクラテスソクラテスは嘆くだろうであろうが、3つとも見事なまでにサービス産業と化してしまっているのである。そんな環境の中に身を置いていると、自然とサービストークが身に付く。


 で、サービス産業にとって大事なのは、何よりも「お客様を満足させる」の一言に尽きるのである。極端な話、客が求めているのは「真実」ではなく「満足」である場合が多い。だから客との対話の秘訣は「お客様が本当に欲しいものは何か」を見抜き、「真実」を「満足」でデコレーションして届けるのがキモなのである。商売と一緒で、ただ数多く商品を並べるだけではダメなのである。自分の所に集まる客が主に何を求めてそこに来るかを徹底的に分析して、その部分を質・量共に徹底的に充実させる、これが重要なのである。こうする事でリピータを確保し、尚且つリピーターが呼ぶ新たな客をゲット出来るのである。


 が、この方法は逆手に取れば危険な使い方も出来るのである。「客の心理を見抜ける」ということは「客の弱点を見抜ける」という事でもある。つまり、サービス業の人間がその気になれば「客をカモる」のも容易なのである。医療や教育はまだ"聖域"的なモノがあってそこまで極端ではないが、それ以外のサービス業では「客をカモる」なんて日常茶飯事である。株や投資のトレーダーの間では「はめ込み」という隠語がある。これは何かというと投資に無知な客を見抜いて、焦げ付いているハイリスクな投資を口八丁手八丁で丸め込んで買わせるというテクニックを指すのである。トレーダー同士の会話では「自分は今まで○○人はめ込んだ」なんて会話もザラではないのである。


 良心?慈悲?売り手にとってそんなモンは必要無いのである。客にとって売り手は「特別な人」であっても、売り手にとって客は「自分とは縁の無い大勢の中の1人」に過ぎないからである。サービス業はそもそも慈善事業ではないし、そもそも詐欺とかではない限りは、基本的に買うヤツが悪いというのは商売の常識である。売り手にとって大事な客とは「自分達に大量のカネを払ってくれる客」なのである。上記のトレーダー達なんかが正にそれで、彼らにとって大事な客とは一回の取引にン億、ン十億払ってくれる企業や大物投資家であって、数百万しか出さない個人投資家などはアウト・オブ・眼中で、それこそ「はめ込み」の格好のカモだったりするわけである。


 「余りにも人間不信が強いのではないか?」とお思いのロンマニアの方もいらっしゃるかも知れないが、ワタクシはそう思わない。カネが絡んでくると人間、多かれ少なかれ"利益"や"欲望"が生まれるモンである。ただそれが見えるか見えないか、大きいか小さいかの違いだけである。ワタクシがショップカスタムを利用しないのも、今考えるとそれがあったのかも知れない。ワタクシはショップのやり方を"参考"にはするが"信用"はしていないのである。古人曰く「聖書の言葉は信じても、聖書を読む人間は信じるな」とあるが、正にソレである。自分だけのオリジナリティーが失われるというのが未だに1番の理由だが、「カネで結ばれた人間関係」というモンが砂上の楼閣である事を同じサービス業に携わるものとして危惧している部分があるのであろう。


 人間社会の闇を突く様な内容で不安になっているロンマニアの皆様に、ワタクシが特別に対策法を伝授しちゃいましょう(笑)それはズバリ「モノホンの知識をつけること」である。知識と言っても本で軽く齧ったヤツではなく本格的なソレである。客をカモるテクニックの1つに、その人の無知を突いて不安感を起こさせて、「自分のモノを使えば安心」と言って売りつける古典的な方法が良く使われるのであるが、知識を身に付けることによりこれを防げる。売り手にとって一番厄介な客は「賢い客」なのである。何故なら誤魔化しが通用しない上に、ヘタに騙そうとすると逆に見抜かれて自分の評判が落ちる事を売り手自身も理解しているからである。こうする事によりイーブンな取り引きが可能になるのである。


 何かと偉そうな事を書いてみたのだが、かく言うワタクシ自身まだまだ修行中でまだまだ上手く相手の真意を見抜くのが困難な状況だったりする。勿論、悪い事なんかやろうモンなら一発でバレる事請け合い無しである(笑)とは言っても「売り手の側に立つ」って言う事がモノを買う上でも非常に大切だと言う事は間違いないと思う。これからも仕事に趣味に経験と知識をタップリつけて、「賢い客」「賢い売り手」になりたいと思う今日この頃であった。