アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

FIENDS OF DOPE ISLAND

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「カリスマ性とはなんであろう。私には、それが愛情と言い換えてもよい、官能的なまでの感情であるような気がしてならない。ひっきょう、男の集団を動かす原動力は、その官能的なまでの不合理によるのではないだろうか。これが、女だけの集団が力を持ち得ない原因につながる」

By 塩野七生


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


*ラーメンvs高菜

 ホントの意味で良いモンを作る人には、一つの大きな特徴がある。ソレは「お客様に対して(法律や常識の範囲内である限り)決して文句を言わない」である。だから【たかだか高菜で客に帰れというラーメン屋】は良いラーメン屋では絶対無いとワタクシは断言するのである。もしワタクシがこのラーメン屋の店主だったら「高菜がお好きなんですね( ^ω^ )でもこのラーメンは高菜を控えめにした方が一番味わいが良いので、もし次回来ることがあったら高菜をドサッと入れる前に試してみる事をオススメします(^▽^)」って言いながら、割引券なんかをオマケで出す。こうすれば客の機嫌を損ねたり周りの空気を乱す事も無く、且つ客に「悪い事しちゃった(* ̄∇ ̄*)でも今度はその方法で食べてみよう」って思わせる事が出来る。コレがプロの接客ってモンである。


 この店主の何がバカかって、そういう態度を取る事でその客が二度と来なくなるどころか、未来の客も失ってしまうからである。でもって今はミニSNS全盛期である。こんなバカな事しでかせば、ソレがあっという間に全世界へ拡散するってワケである。真っ当なトコはその怖さを知ってるから、どんな末端のお客様でも大事にする。悪評が広がるって事は、好評もまた然りだからである。でも残念な事に、ラーメン屋に限らずこの手のバカなオーナーが仕切ってる店って、何だかんだで長生きしちゃうのである( ̄〜 ̄)ちゅーのも、こーゆーのに限って店主と同レベルのバカな客に熱狂的に支持されたりするから、そのバカな客が常連化してその店を支えてしまうってワケである┐('〜`)┌


*バカのカリスマ

 そう、善のカリスマに対して悪のカリスマが存在するのと同様に、賢い人のカリスマに対し、バカのカリスマもまた存在するのである。コレはスバル車乗りの某ロンマニアの方が、雑誌に度々名前の載る神奈川の某スバル車専門ショップを訪ねた時の話である。ショップに来て先ずショップのオーナーが何をやったのかというと、その方のクルマを一通り見て、装着パーツを聞きだしたんだそうである。でもって開口一番「アンタはクルマを速くしたいの?遅くしたいの?こんなんじゃ全然ダメ( `д´)」とかましたそうである。その挙句、店内の常連客からも愛車を指差しながら「○×△のマフラーはないわ〜」「ありえね〜」とか嘲笑されたんだとか。そのロンマニアの方曰く「怒りを通り越して呆れた」との事である┐(´д`)┌


 ワタクシも以前このショップの批判をして信者に凸撃喰らった&後々まで揉めた面倒くさい思い出があるので、実名やイニシャルはパスさせて貰うとしよう(笑)バカのカリスマになり得るショップオーナーってのは、一つの特徴がある。ソレは「世の中を憎んでる」って事である。世の中を何も分からないバカばかりで、バカばかりの世の中で自分は正しいからこそ疎んじられと決め込んでるのである。故にソレを徹底的にこき下ろし、そして真理の壇上から正解を語る事で、世の中に強烈なカウンターをブチかます。その姿にバカ信者が魅力を感じ、自分も”正しい側”に入るためについて行くのである:

チューニングショップに通うヤツの多くがオタクかDQN

オタクかDQNは多かれ少なかれ社会から疎外されていて、ソレゆえの恨みやがある

その反面、帰属意識は人一倍強く、同じ境遇の仲間との一体感を切に願っている

世の中を一刀両断し”正しい知識”を伝道するバカのカリスマ登場

「この人についてゆけば同じ境遇の仲間が得れる、正解を知ってる優越感が得られる」とバカが集まる

バカ信者達が経営を支える常連客となり、他者の批判から守る砦となる

(゚д゚)ウマー?

類友というか何ちゅーか、バカの周りにはバカが集まるモンなのである。だから夫婦なんかで「ダンナ(カミさん)は良い人なのに、何でカミさん(ダンナ)はバカなのかねぇ(´д`)」ってのがいるけれど、表面から見えないか自覚が無いだけで、実は双方ともバカなのである。


 でもって古今東西この世の中には、バカは常に一定数いるモンなのである。でもってそのバカの中にはカリスマが一定数いて、そのカリスマにバカが集うのである。蛇足ではあるが、上記ラーメン屋も上記チューニングショップも、今じゃネットで調べれば簡単に名前が出てくる&ネット社会だからこそ色々言われまくっていても、未だ店を閉めていなかったりする(^_^;)この手のバカって叩かれれば叩かれるほどにテメェの”正解”ってやらに固執して更に殻に閉じこもる&団結を強めるから、ソレで細々ながら経営が続くのであろう。まぁワタクシはどちらも行く事が無いだろうから敢えてソコから先は追求しないが、お客様に悪く言う店に未来が無いってのは自信持って言える次第である。


*客と店のケミストリー

 じゃあ良い店の特徴とは何か?ワタクシの答えは「客に納得させられる店」である。客に一方的に押し付けるでもなく、反対に客の言うがままに提供するでもなく、店主が最高だと思うサービスを客に説明し、客側の疑問点や問題点を丁寧且つ確信を以って否定した上で納得させられる。その場でのプレゼンテーションを以って、あるいは今までの実績を以って、客を満足させた上で提供する。コレがワタクシの考える優れた店である。そうすればお互い気持ち良く取引ができるし、問題があっても互いに解決していこうと感じられる。よーするに、店主と客が対等なのである。対等だからこそ互いに尊重し合えるし、互いに尊重してるからこそ良かれ悪かれ納得できるのである。


 そう、悪い店には”対等の関係”がないのである。客がカネで店主の頬を引っ叩くような関係があるか、あるいは上記ラーメン屋やチューニングショップの様に店主が客をバカにしてるかのどっちかである。何が悪いかって、互いに成長しないからである。良い店ってのは、客と店主が互いに成長するのである。客は店主から良いモンについてのノウハウを教えてもらい、店主は客のニーズから学び更にサービスを向上させる。そうやって互いに成長するから、客も店も一流になるのである。だからワタクシは少しぐらい高くても、良いモンと良い店を選ぶ事にしてるのである。何故かといえば、ソレがワタクシを更なる高みへと導いてくれる・・・と教えられても成長しないワタクシが言うのもアレなんで(笑)撤収するに限る今日この頃であった。