アスペルガー医師ロンの日常

医師でもあり、アスペルガー症候群当事者でもあり、更には911GT3&ロードスター乗りでもあるワタクシのささやか(?)な日常

STATE OF EUPHORIA

 ロンマニアの皆様、こんにちはm(_ _)m


「自分の与えられたポジションに対して、責任を持って全うすれば勝ってゆける。勝てばみんな仲良くなる。それが一匹狼たるプロ野球選手ですよ」

By 鈴木啓示


 といった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。


 う〜む(-_-;)やっぱりチーム運営と言うのは大変である。mixiでとあるマイミクさんの日記を見て考えた事である。ワタクシも色んな事例を見たり聞いたりしてきたのであるが、多かったのは「ほんの些細な事から綻びが始まり、そこから連鎖反応的に崩れていった」という事である。人間というナマモノはややこしいモンである。正しい理論の元で正しいと思われる行動を取っても、それが必ずしも相手にとってプラスになるとは限らない。昔から良く言われている事に「感情と理論が対決したら、十中八九感情が勝つ」というモンがある。正に「Q.E.D.」としか言い様が無い理論をもって論破したとしても、それを100%に近い形で真摯に受け止められるのは僅か一握りの人間だけであるという事である。


 例えばの話であるが、Aが明らかに間違っていて、そしてBが「Q.E.D.」な理論でそれを咎めたとする。で、それが「雨降って地固まる」になるかと言われたら、必ずしもそうはならかったりする。何故なら「Q.E.D.」か否かの問題以前に、AはBに咎められたという事自身により多かれ少なかれネガティヴな感情を抱くからである。良ければ負い目、羞恥心、劣等感などであるが、最悪の場合逆恨み、嫉妬、憎悪などを抱く事だってある。表面上は平和を保っていても、火種は燻っているというワケである。でもって今度はBがミスした場合、Aの心の内に秘めていたものが爆発して・・・・・と、サバゲーに限らず、ライヴなら何処でも起き得るシチュエーションである。


 とまぁ、ライヴの世界では1+1が必ずしも2になるとは限らないのである。同じ事を相手に伝えるにしても、伝え方よってポジティヴにもネガティヴにも捉えられ、しかも同じ言い方をしても人それぞれで捉え方が変わるから難しいのである。ワタクシが思うに「サバゲーチームに限らず、リーダーに必要な能力は」と問われると「出来るだけ最大公約数の人にポジティヴな影響を及ぼせる人」ではないかと思うのである。2〜3人に見切りをつけられたとしても、新たに4〜5人を惹きつけられればOKなのである。そこには「Q.E.D.」な理論は必ずしも必要ではない。「感情&理論」の2本柱のうち前者だけを徹底的に煽ってリーダーになったヤツなど、それこそニュースや歴史書を読めばいくらでも名前が出てくるモンである。


 あとコレまたワタクシの独断と偏見であるが、趣味で結ばれた関係というのは思ったより弱いと思うのである。特にサバゲーとかスポーツカーとかのマイナーな趣味を持っている人は周りに自分と同じ趣味を持っている人が少ないから、余計同じ趣向を持った仲間を求めるモンである。時には「同じ趣向を持った」よりも「仲間を求める」方に重点を置いていて、同じミリタリー好きの仲間を探すためにサバゲーを始めたり、クルマについて話したいがためにスポーツカーを求める人も少なくないのではないのかと思う時があるのである。これまたワタクシの独断と偏見であるが、一人になっても黙々と自分の好きな事をやっていられる人間というのは、実は少数派なのではないのかと思ったりするのである。


 で、いざライヴで顔合わせしてみると、自分が思い描いたような世界ではない場合の方が多かったりする。サバゲーマーといっても十人十色で、コスプレが好きでゲームはボロ負けでもベトナム戦装備を一式身に付けられれば満足という人もいれば、ワタクシや“師匠”のようにサバゲーをスポーツ的に捉えフラッグゲットを達成するために戦略を立て装備を整える人もいたり。コスプレイヤーでもゲーマーでもなくストレス発散のためにやっている人だっている。つまり「ミリタリー好き」という部分では同じでも、その屋台骨となる思想の部分は必ずしも一致しないのである。こういう環境の中で全員が同じ方向を向くのは難しいとワタクシは思うのである。


 で、その中で「俺はお前とは根本的に違うけど、お前という人間を高く買っている。今後も一緒にやっていこう」というモチベーションを生み出すためには「同じミリタリーを趣味としている」という動機は弱いとワタクシは思うのである。何故なら趣味だけの動機なら「一つの場所でダメなら別の場所を探せばいい」でお終いだからである。かと言って、上記のように趣味の枠を乗り越えた人間同士の固い結びつきというのは小銃や装備品についてのウンチクから生まれてこないモンである。ライヴで何回も顔を合わすのは言うまでも無く、その中で行動により信頼を徐々に積み重ねてから初めて成り立つ関係である。ハッキリ言って、この過程はムチャクチャ疲れる。特に相手が自分にも他人にも厳しい人間の場合、その疲れはハンパなモンではない(実話/笑)


 というワケで試行錯誤してみた結果、実はピンでやっていくのが一番やりやすいのではないかと思うのである。サバゲーにしろ何にしろ、ピンでやっている人というのは「ピンになってでもソレをやりたい」という意思表示でもあるのである。方向性は違えど、ワタクシ的にはその気概があれば十分である。今思えば昨日のゲームで「ピン連合」が成り立ったのもそれ故だろうと思うのである。集団行動において必要なのは甘ったれた馴れ合いなどではなく、一人ひとりが程好い緊張感の中自分のやるべき事をシッカリこなす事だとワタクシは考えるのだが、それを言ってしまうと「堅物」扱いされがちだし、そして何よりブログにオチが付かない事が問題になる今日この頃であった。